「エルデンリング」で改めて『クエストマーカーがマップに表示されない事』が好評価される

2月25日に発売予定の「ELDEN RING」のメディアレビューが公開され、メタスコア97という超高得点を叩き出しているが、オープンワールドゲームでおなじみの「アクティビティマーカー」がELDEN RINGには存在しないことが評価されている。

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海外メディア「オープンワールド疲れを感じなかった」

IGNはレビューで、「クリアしていないサブクエストで埋め尽くされたマップを見て脳がオーバーロードした時に普段起こる”オープンワールド疲れ”を一度も感じなかった」と指摘した。

世界を探索する中で自然にキャラクターと出会い、彼らの問題に関わることになります。マップの「!」マーカーや目的地に導くウェイポイントはありません。これらのNPCはあなたの注意を引くために目立とうとすることもなく、当初やろうとしていたことの邪魔をしません。

多くのオープンワールドゲームはマップ上に「!」マークや、あるいは様々な形のアクティビティアイコンを配置することで、プレイヤーが次に何をすればいいのか、どこに行ったらの良いのかを案内するが、ELDEN RINGではこういったアイコンや目的地は表示されない。ELDEN RINGでは目指すべき「方向」だけが光で示される。

ファミ通は先行プレイのレビュー動画で次のように指摘している。

一般的なオープンワールド作品はストーリー主体のものが多いので、ストーリーに紐付いたミッションやクエストで表示されるマーカーを追いかけるだけのプレイになり、探索がいわゆる作業と化してしまうこともあり、せっかく広大な世界が用意されているのについマーカーを追い続けてしまう

クエストマーカーや目的地表示はゲームのスムーズな進行に役立つものの、探索や発見の楽しさは大きく損なわれる可能性がある。これらのマーカーによって、そこにNPCがいること、そこで何かが起こるということ、そこに何があるかといったこと等が予めわかってしまうからだ。新しく訪れた場所の景観には新鮮さがあるが、その場所を見つけた事自体の新鮮さはほぼ無くなると言っていいだろう。

また、サブクエストやアクティビティのアイコンがマップ上に大量に配置されているのを見たプレイヤーは、それを「やるべき課題」のように感じて、それらを繰り返す中で「作業感」が出てきてゲームに飽きてしまう場合が多い。

▼オープンワールドゲーム「アサシンクリード」のマップ上には様々なマーカーが表示されている
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リアリティという意味では、主人公が一度も話したことがないキャラクターが何かしらの問題を抱えていることや、一度も訪れたことがない場所で何かが起きることが事前にわかってしまっている不自然さもある。

ただし、アクティビティのアイコンや地図上の目的地を表示しないという設計は、一歩間違えば、何をすればいいのかわからない、どこに行けばいいのかわからないというフラストレーションをプレイヤーに与える危険性もあり、探索に十分な深さと楽しさがあることに加えて、高度なレベルデザインが要求されることになるだろう。

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