警視庁サイバー犯罪対策課などは10月13日、スクウェア・エニックスのオンラインゲーム「ドラゴンクエストX」において不正行為を行ったシステムエンジニアの男ら5人を、私電磁的記録不正作出・同供用ほう助容疑などで書類送検したと発表した。
書類送検されたシステムエンジニアの男は、ドラゴンクエストXのシステムにセキュリティホールがあることを発見、ゲームサーバーに不正なデータを送信して誤作動を引き起こすことで通常は数万分の1でしか入手不可能なレアアイテムを100%入手可能な状態にするチート行為の方法を教え、4人のユーザーが数百回~数千回の不正行為を繰り返していたという。
スクウェア・エニックスは昨年11月にシステムを修正。該当アカウントを停止した。
その後、不正を行っていた少年1人が手口をスクウェア・エニックスに明かし、同社はそれを元に警視庁に相談していたという。
ゲーム不正 チート行為横行、摘発進む 少年ら書類送検 – 毎日新聞
”ドラクエX”の希少アイテム 不正入手容疑で書類送検
スクウェア・エニックスからの声明
みなさん、こんにちは。プロデューサーの齊藤です。
2016年10月13日(木)、「ドラゴンクエストX」においてチート行為に関わったユーザー5名を、警視庁が被疑者として書類送致 したことが発表されました。
今回の書類送致は、「ドラゴンクエストX」において行われた、外部ツールを併用し通常の操作ではできない方法でゲーム内アイテムを生産する、いわゆる『チート行為』、また、実行者に対してその『チート行為』を勧奨し手助けする行為が、現実世界の「私電磁的記録不正作出・同供用罪」「私電磁的記録不正作出幇助・同供用幇助罪」にあたると判断されたことによるものです。
この件については、昨年の11月に当社から警察に相談を行い、捜査への協力を続けてきましたが、捜査結果を待って対応するよう慎重を期して進めていたため、このタイミングでのお知らせということになりました。
なおこのチート行為に関連して、開発・運営チームは29件のアカウントに対し、永久停止の処分を行っています。長らく続報がなかったことで、経過を気にされていたみなさんにはご心配をお掛けしてしまい、申し訳ございません。今回の発表にもあるように、『チート行為』は、ゲーム上の規約違反だけではなく、現実世界の違法行為として罪に問われる場合があります。軽い気持ちで行わないよう、くれぐれもご注意いただきますよう改めてお願いいたします。
「ドラゴンクエストX」では、みなさんに安心して楽しんでいただける環境をご提供するため、チート行為をはじめとする利用規約上禁止している行為についての調査や厳格な対処を行っていますが、これからも不正行為への対応やセキュリティの向上に全力で取り組んでまいります。
今後とも「ドラゴンクエストX」をよろしくお願いいたします。

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