オンラインゲームの「代行行為」は規約違反ながら運営から放置される事が多いが、MMORPG「ロストアーク」の韓国サービス運営のSmileGate RPGは商業目的の代行プレイへの対応を明確化した
「商業目的のゲーム代行行為について断固たる措置を進めます」
MMORPG「ロストアーク」の韓国サービスでは、高難易度のレイドが実装されてから、金銭を受領して依頼者の代わりにコンテンツをクリアする「代行クリア」が目立つようになったようだ。
ロストアークの韓国サービスでは2月に「ビアキス」と呼ばれる高難易度レイドが実装され、プレイヤーからの評判は良かったが、難易度が高いためカジュアルプレイヤーがクリアするのが難しく、素材のために何度もクリアするのも疲れるという理由から、代行クリアの需要が一気に高まってしまったという。
プレイヤーからは難易度を下げてほしいという要望もあったが、開発のSmileGate RPGは「エンドコンテンツの位置づけでリリースされたレイドの難易度を下げる事は望んでおらず、コンテンツの地位と達成感を維持したい」と説明した。
SmileGate RPGは、「他人とアカウント情報を共有することはアカウントのセキュリティの脅威となり、アカウント共有を通じたコンテンツ達成はゲームの公平性を害する可能性があるため、代行プレイやその宣伝は運営ポリシーに基づいて処分することが可能」とし、「今回のお知らせ後に確認された商業目的のゲーム代行行為について断固たる措置を進めます」と告知した。
この告知後、ゲーム内の代行クリア宣伝文が全て消えたのが確認されたようだ。
オンラインゲームで放置される代行クリアの問題
オンラインゲーム、特にMMORPGにおける代行プレイは、WoWやFF14のような大手のMMORPGでも放置されているのが現状である。
運営会社は規約の中で他人のアカウントを利用することを禁止しているものの、BOTやRMTの取引等と比較すると処理の優先度が低いためだ。
特に、高難易度のコンテンツをクリアして入手できるアイテムを他人と取引できないように設定しているゲームだと、ゲームバランスやゲーム内経済への影響が小さいことから代行行為自体を見て見ぬ振りをしている運営は少なくない。異なるユーザーがアカウントの貸借をしている事を証明するのが一苦労だからという理由もある。
▼代行業者によるゲーム内の宣伝が放置気味な実態(FF14)
北米DCやエレガイアのRMT業者が募集でやりたい放題しても全く削除されないのは有名ですが、ついにマナもRMT業者に侵略されてしまった模様 pic.twitter.com/qN75FKWRhp
— FF14の闇 (@NTool14) March 14, 2021
ソース: Gameple
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