格闘ゲーム「鉄拳」シリーズのプロデューサーで知られる原田勝弘氏がニコニコ生放送で配信されている「アールの部屋」という番組に出演し、その中で「プロゲーマーについてどう思うか?」という質問に答えた。
原田プロデューサーは、「eスポーツが盛り上がってほしいとは思っているしプロゲーマーは本当に凄いので、あれをちゃんと食っていけるような職業にできないかなという思いはある」としつつも、不具合が出たり、開発者のさじ加減でルール自体が大きく変わってしまえばプロゲーマーはそれに対応していく必要があったりなど、一般的なスポーツとは違うと語った。
また、ゲームには流行り廃りがあり、見ている人が飽きてしまえばプロゲーマーは別のゲームにいかなければならず、同じゲームが10年後も人気がある保証はなく、それでプロを成り立たせていくのは難しいという見解を示した。
原田プロデューサーは、「eスポーツを盛り上げたいという気持ちとは裏腹に、根本的に抱えている仕組みとして色々危ういなと思っている。」と指摘し、プロゲーマーが象徴として存在してくれるのはいいがプレイヤー全員がそういった方向に向かうのは違うという意見を述べた。
eスポーツは近年目覚ましい成長を見せており、2014年7月に開催された「Dota 2」の世界大会では、優勝チームに500万ドル(約6億円)の賞金が与えられた。
しかし、実際にスタークラフトやリーグ・オブ・レジェンズなどでは反応速度の限界から20代のプロゲーマーの現役引退が多く、引退後が不安視されることも多い。
リーグ・オブ・レジェンズ開発のRiot Gamesは、プロゲーマーの引退後もサポートできるような動きを進めている。
Riot Games プロゲーマーを引退した後のことも考えて選手をサポート
原田プロデューサーは同番組で「鉄拳7」の最新情報や、「鉄拳」シリーズの国ごとの受け入れられ方、「ストリートファイターV」の印象、小野義徳氏が中国公安に目をつけられた話など、格闘ゲームのディープなトークを繰り広げている。
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