Amazon Gamesは10月21日に「New World」にサーバー移転の機能を実装したが、バグが悪用され、ゲーム内経済が崩壊する恐れが出たため、移転機能の利用を一時的に停止した。
公式フォーラムによると、10月21日に実装されたサーバー移転機能を利用したキャラクターのデータが適切に保存されない問題が発生し、これを悪用してゴールドやアイテムを複製する不正行為が確認されたため、サーバー移転機能を一時的に停止したという。
既にこのバグは修正されているが、少数のプレイヤーがバグを悪用したため、大量のゴールドが生み出されてNew Worldのゲーム内経済に甚大な悪影響を与えている模様。
Amazon Gamesはフォーラムへの投稿で、「この状況を悪用してアドバンテージを得たプレイヤーは処分されます。必要に応じて受け取ったアイテムやゴールドも削除されます」と告知した。
New Worldはサービス開始時にサーバーの混雑による問題に直面し、解決策としてサーバーを増設したが、これによって友人と違うサーバーにキャラクターを作れないという状況が発生していた。10月21日にサーバー移転が実装され、1日経たずに15万人が移転機能を利用したという。
問題が解決次第、サーバー移転を再開するとのこと。
MMORPGでは珍しい「デフレ」経済に
New Worldのゲーム内経済は、MMORPGでは珍しいほどのデフレーションに陥っており、ゲーム内通貨を介さずに直接アイテムを物々交換するプレイヤーがいるという。
デフレの原因は、ゲーム内通貨のゴールドの入手可能な量が非常に少ない一方で、クラフトや家賃の支払い、装備の修理等様々な場面でゴールドが使用されるためだ。通貨が手に入らないので、獲得したアイテムを高く売ろうとして売れないという悪循環に陥っている。
多くのMMORPGでは、ゲーム内通貨が簡単に入手できるため、インフレの状態になるのが一般的である。
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