12月17日に開始された「Tree of Savior」の韓国オープンベータテストだが、対応しても次々に新たな問題に直面するという状況である。28日、特定のエリアのバグに関して修正と共に悪用したプレイヤーが制裁措置を受けた。
IMC GAMESは12月28日、モンスターの分布とリスポーンが異常だった特定の地域で繰り返しの狩りをして大量のシルバー(ゲーム通貨)を獲得したプレイヤーに対して60日間のアカウント停止処分と獲得シルバーの回収措置を取り、この地域のモンスター配置やモンスター特性を変更したと発表した。
ゲーム情報サイトのinvenによると、先行していた一部のプレイヤーが虚偽の情報を攻略サイト等で流し、このバグのある狩場を独占しようとしていたという。
下の動画は、バグがあった時の「ロクソナ(Roxona)」エリアでの狩りの様子を撮影したものである。
モンスターの分布が異常なほど密集しており、なおかつノンアクティブであるため多少自分のレベルが低くても容易に狩りができてしまい、短時間で非常に多くの利益を得られる狩場となっていた。
この狩場を独占するため、先行していたプレイヤーの一部が攻略サイトに最適な狩場として別のエリアを紹介し、この「ロクソナ」エリアの情報をひた隠しにしていたという。そのため、嘘の情報を見たプレイヤーが特定のエリアに集中し、緊急措置でチャンネルが増やされる状況に至った。
そして、ゲームに機能として備わっている冒険日誌などで、先行していたプレイヤーの一部がバグのあるエリアで数万、数十万匹ものモンスターを狩っていたことがわかると、ユーザーの間で論争を巻き起こすことになった。これらのモンスターから容易に獲得された大量のシルバーは、ゲーム内の経済に多大な悪影響を与える可能性があるという理由である。
先行していたプレイヤーが談合して嘘の情報を流していたことに対する怒りはもちろん、このエリアにバグがあり、そのバグを悪用したプレイではないのかと運営と開発側の対応についても指摘され、コミュニティはこれらのプレイヤーへの制裁を要求した。
結果的にこの狩場のバグは修正され、シルバーも回収されたが、正式サービスにデータが引き継がれるオープンベータテスト段階でも非常に危うい問題がまだ残っていることが露呈した形となった。
invenの記事によると、様々な問題が着実に修正されてはいるが、”まだ目に見えて改善されていない点を見つけるのは難しい状況”で、まだまだ多数のバグが残っており、プレイヤーからの情報提供も続いているが、”すぐに修正されるかどうかはプレイヤーも諦めた”状態で、多くのプレイヤーがバグを抱えたままプレイしているという。そして、既知のバグや未知のバグが致命的な事件に繋がるかどうかは誰も断言できない不安定な状況となっている。
公式サイトのお知らせページを見ると、臨時メンテナンスやバグに関する告知が短期間で多数投稿されている。
12月24日には、通貨を無限に獲得することが可能であった別のバグが修正され、500名以上のプレイヤーが制裁措置を受けたばかりである。(参考)
今回の件に関して開発元のIMC GAMESとパブリッシャーのネクソンは、「ゲームサービスにおいて、バグが発生している部分は主に私達の責任だと思います。そのため、私たちはバグが報告され、受理されると、発生原因を探して問題を修正するために最善の努力を尽くしています。」とし、「ただし、いくつかのバグについては正確な原因が確定されておらず、修正が多少遅れている状況であり、この場を借りてお詫び申し上げます。今回の問題により、多くの方に失望と喪失感を抱かせてしまった点を深くお詫びいたします。」と謝罪した。開発チームにとっては慌ただしい年末となっている。
Tree of Saviorの韓国正式サービスの日程はまだ決まっていないが、
追記: 12月29日に正式サービス開始
ソース: inven
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