スクウェア・エニックスは、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パック『暁月のフィナーレ』の発売を2週間延期すると発表した
アーリーアクセスは11月19日から12月3日に延期され、発売日は12月7日となる。
吉田直樹プロデューサー兼ディレクターによると、ゲームの品質を上げるための調整を続けた結果、マスターQAの期間を食いつぶしてしまい、発売スケジュールに間に合わなくなったとのこと。
ファイナルファンタジーXIVの拡張パック発売が延期されたのは初。
パッチ6.05までのスケジュール
以下、公式サイトより引用
発売日変更の理由について
発売日を変更させていただく最大の要因は、ディレクターとしての吉田の我儘です。旧FFXIVを担当することになってから、ここまで11年間、僕はずっとFFXIVの開発と運営を続け、プロジェクトを運営するプロデューサーとしての立場と、開発総指揮を執るディレクターとしての立場を、可能な限り両立させるように努力して参りました。今回も開発終盤まで、それはこれまでと同様に貫いてきたつもりです。
『暁月のフィナーレ』は、これまでにもインタビューやライブストリームなどを通じ、「FFXIV史上最大規模の拡張パッケージである」とお伝えしてまいりました。非常に大きなチャレンジではあるものの、これもギリギリではありますが、予定していた発売日に間に合わせられるだけの計画をもって進めてきました。
しかし、開発終盤に差し掛かり、クエストやバトルコンテンツなど、すべての通しプレイを重ねていく上で、「FFXIVとしての一回目の集大成」である『暁月のフィナーレ』の品質を、今持てる限界まで引き上げたい、という欲求にどうしても抗うことができませんでした。FFXIVは『暁月のフィナーレ』リリースから先も、長く続く物語であり、よりたくさんのゲーム体験をお届けしたいと思っています。しかし、だからこそ、一回目のサーガ完結に当たる今回は、自分自身のイメージする”限界”に到達させるべきだ、と感じてしまったのです。
結果として、旧FFXIVから続く11年にわたるストーリーは、膨大で設定も細かく、プレイした皆さんが、納得してこの冒険に立ち向かえるよう、ニュアンスの調整や執筆を細部まで徹底した結果、最後に行うべきマスターQA期間をクオリティアップで消化してしまう、という事態となってしまいました。
このままでは「安定性」という品質の保証をしきれないまま、発売日を迎えることになってしまう可能性が大きくなり、このタイミングでの決断となりました。今回は各ワールドの混雑も最大規模になることが予想され、その面でも「安定性」を欠くわけにはいかないとも考えました。本当に申し訳ございません。
僕自身、キャリアを通じて、発表させていただいた発売日を延期したことはこれまでに無く(春→初夏ということはありましたが……)、また、プレイヤーの皆さんも、当初の発売日に合わせ、すでに休暇などを予定していた方も多くいらっしゃるであろうことから、ボリュームのカットや分割リリースも考慮し、悩みに悩んだのですが、ご容赦いただけますと幸いです。
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