2014年12月の韓国サービス開始以来、日本、北米、ヨーロッパ、ロシア、台湾、ブラジル、トルコ、東南アジアと次々に海外進出を行ってきた「黒い砂漠」の戦略とノウハウがオープンフォーラムで語られた。
黒い砂漠が台湾に進出する際に、「台湾も既にスマートフォンゲーム市場が圧倒的だ」と否定的な意見が出たが、実際に台湾市場に進出すると、台湾最大のゲームサイトのランキングで1位を獲得した。
新規大作MMORPGの空白と既存の人気タイトルの老朽化により、成功の可能性があると判断して海外進出を進めていった
大量の文章がある黒い砂漠のローカライズは言語ごとに4000万円~5000万円程度かかる
海外展開のノウハウが蓄積した事で、最初の海外進出に100のリソースがかかっていたとすれば今は30程度で可能
黒い砂漠は2018年1月段階で12言語、120カ国でサービスが提供されている
オフライン広告は効果的な国が多いが、実際に広告設置場所に自ら足を運び、流動人口やどのようなタイプの人がいるのかを確認する必要がある
「黒い砂漠」の海外進出の際に、「大作ゲームにログインボーナスのようなものがあるのはどうなのか」という意見が内部で出たが、既にスマートフォンゲームでログインボーナスに慣れたユーザーが多かったため、ログインボーナスの導入でユーザーの残存率は向上した。
地域毎の文化的な違いを確認する事も重要
- トルコではクリスマスという言葉を使うことができない。
- ロシアではクリスマスは12月25日ではなく1月7日
- 中東ではゲームの中ですら「神」という言葉を使ってはならない
- 台湾は中華圏でもパンダではなく「黒熊」がマスコット的な存在
など
各国プレイヤーの他国バージョンへの意識
北米: 韓国サービスと比較する傾向
日本:韓国サービスと比較する傾向
韓国:北米サービスと比較する傾向
台湾:日本サービスと比較する傾向
東南アジア:台湾サービスと比較する傾向
他国版との違いにユーザーは敏感に反応するとのこと。
ARPPU(課金者1人あたりの平均売上金額)比較
日本>北米>韓国>台湾>ヨーロッパ>南米・トルコ・ロシア
ヨーロッパのユーザーは北米のユーザーよりも合理的な消費を好むようで、割引が行われている時に購入する傾向があるとのこと。
Pearl Abyssの戦略企画室長らは各国の市場に対する先入観や固定観念を変える事が海外進出する際には必要だと述べた。
ソース: inven
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