ざっくりと雑に振り返る2020年のオンラインゲーム市場

2020年のオンラインゲーム市場の雑なまとめ。

新型コロナウイルスのパンデミックによる開発遅延

  • 新型コロナウイルスの感染拡大で開発会社が在宅ワークに移行した事によって遅れが生じた
  • WoWは拡張パックの発売を延期。FF14はアップデートが2ヶ月遅れるといった影響があった

「巣ごもり需要」でゲーム人口増加

  • 海外ではロックダウン等もあり、自宅で遊べるゲームの需要が増加した
  • オンラインゲームも例外ではなく、ほとんどのオンラインゲームが恩恵を受けている
  • ゲームメーカーの株価も軒並み高騰。ネクソンが日経平均株価に採用される

様々なものがリーク。通称「ギガリーク」

  • カプコンがランサムウェアの被害に遭い、重大なデータが大量にリークしたのが記憶に新しい。
  • しかしそれ以外にも、様々なものが漏れに漏れた1年だった
  • 任天堂に関するリークも大規模なもので、ゲーム機用ファームウェアのソースコードがリークしたり、古いゲームのソースコードやアセットが大量にリークするなど前例のない規模となった

2020 Nintendo data leak

MMORPG「A:IR」が「Elyon」になる

  • TERAの開発元であるKRAFTON Blueholeの新作MMORPG「A:IR」だが、タイトルが「Elyon」に変更され、ゲーム内容も大幅に変更された
  • 「A:IR」は飛行コンテンツを中心としたMMORPGだったが、「Elyon」はPvP重視のノンターゲティング戦闘MMORPGであり、個性がかなり死んでしまった
  • 12月に韓国で正式サービスを開始したが、現状ではヒットしているとは言いづらい状況のようだ

SNSでMMOと化した「あつ森」

  • 「あつまれどうぶつの森」が発売され世界的に大ヒットしたが、オンラインゲームとは異なりセーブデータをローカル保存する本作が、SNSを介する事でまるでMMOのようなゲームに化けた
  • リアルマネートレードが蔓延したり、あるいは詐欺被害が出たりと、開発者の予想を超えた遊ばれ方がされていた
  • なぜ「あつ森」でRMTが蔓延したのかについては以下の記事で解説している

芸能人のゲーム実況配信が増える

  • コロナ禍で芸能人のYouTubeチャンネル開設が増え、自宅でできるゲーム実況が人気となった
  • 吉本興業はミルダムと提携して「吉本自宅ゲーム部」を立ち上げるなどしている

Valorantがサービス開始

  • Riot Gamesによるチーム対戦型FPS「Valorant」がサービスを開始した
  • オーバーウォッチからValorantに鞍替えするプレイヤーも多かったようだ

「メイプルストーリー2」日本サービス終了

  • 巣ごもり消費など露知らず、しれっと終了
  • グローバルサービスも同時期に終了

Epic vs Apple

  • App Storeでの手数料30%を巡ってEpic Gamesとの抗争が勃発
  • AppleがFortniteをストアから削除する事態に

踏んだり蹴ったりなAmazon Games

  • 「Crucible」は正式サービスを開始してから再びCBTに戻り、最終的に開発中止
  • 「New World」は発売が5月から8月になり、結局2021年に延期された
  • 2018年にも「Breakaway」の開発を中止していたりと散々な目に。
  • なお、「ロストアーク」の欧米サービスをAmazon Gamesが担当するようだが・・・

バトルロイヤルの伏兵「Fall Guys」

  • 撃ち合いではない、パーティゲームタイプのバトルロイヤルゲーム「Fall Guys」が大ヒットした
  • Fall Guys 開発チームのソーシャルメディアの使い方も話題となった

「Among Us」ブーム

  • Among Us自体は2018年のゲームだが、有名なTwitchの配信者やユーチューバーらが配信した事で人気が爆発した。
  • MMOやバトルロイヤルの「知らない人と遊ぶ」というのとは逆で、「知り合い数人と遊ぶ」というゲーム性はコロナ禍で直接知人と会いづらい状況に最適だったようだ

「ファンタシースターオンライン2: ニュージェネシス」の発表

  • ファンタシースターオンライン2:ニュージェネシスが発表され、人々に驚きと混乱を与えた
  • 端的に言えば、PSO2の1000年後を舞台にしたファンタシースターオンラインの新作を、PSO2にくっつけて、部分的に共有するというようなものだ
  • PSO3ではなく、PSO2のシリーズ新作という位置付けは、既存のプレイヤーに期待と不安の両方を感じさせることになった

マイクロソフトがゼニマックスを買収

  • 2020年のゲーム業界のニュースの中でも特に衝撃が大きかったのがゼニマックスの買収だろう
  • エルダースクロールズやフォールアウト、DOOMといった人気IPを抱えるゼニマックスだけに、買収されると思っていた人はほとんどいなかったはずだ

「ArcheAge 2」の電撃発表

  • アーキエイジの新作がPC向けに開発されている事が明かされた
  • 最近では韓国のほとんどのメーカーがモバイルMMOを開発しているため、PC向けのMMORPGの新作は非常に貴重である
  • プロデューサーのJake Song氏は、モバイルのMMORPGはPCのMMORPGとは全く別のジャンルの物だと持論を展開した

「原神」のサプライズ

  • 中国産のゲームとしてグローバルローンチで最大のヒットで世界を驚かせた
  • オンラインゲームだが、基本的に1人でプレイするというゲームデザインが最近のゲーマーの需要にマッチした
  • ソーシャルゲームの文法で作られたオンラインRPGであり、プレイヤーに1人でプレイしていてもオンラインゲームだと感じさせた事がリテンションにも繋がっている
  • Apple、Googleの両方で2020年のベストゲームアプリに選出された

「EVE Online」の日本語対応

  • なぜかこのタイミングでEVE Onlineが日本語に対応した
  • 以前ネクソンが日本語ローカライズを担当していたことがあったが、今回は開発元のCCP Gamesが日本語ローカライズも行っている
  • CCP Gamesの親会社はPearl Abyssであり、Pearl Abyssは日本支社も出来たためEVE Onlineの日本語対応に至ったのではないかと推測できる

「紅の砂漠」の非MMO化

  • 発表当初はMMORPGとされていた「紅の砂漠」だが、ストーリーは基本1人でプレイするアクションアドベンチャーゲームに変更された事が明らかになった
  • ゲームサービスだが、基本1人でプレイし、マルチプレイも一応あり、ゲームデザインは原神にも近い部分がある

League of LegendsのMMO

  • Riot GamesがLeague of LegendsのMMOを開発することが明かされた

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