「エルダー・スクロールズ・オンライン」のMatt Firorディレクターがワシントン・ポストのインタビューでESOの現状について語った。
ZeniMax Online Studiosディレクターインタビュー要点まとめ
- 2020年はESOにとって最高の1年になった
- ESOのコミュニティは成長を続けており、サービス開始時には開発者達がこの状況を予想していなかった
- ZeniMaxはエルダースクロールズオンラインの事を「MMO」とは呼んでおらず、「オンラインRPG」と呼ぶことにしている
- ESOがMMOでないと言っているのではなく、ESOというゲームの精神を開発者全員に理解してもらう必要があるため
- ESOが発売から7年経って、これほどうまくいくとは開発者の誰もが思っていなかった
Matt Firorディレクター:
ZeniMax Online Studiosはエルダースクロールズを原作にしたMMOゲームを作ることを目的として2007年に設立されました。ですから、MMOを作るというのは私たちの使命のようなものでした。しかし、7年後の2014年にローンチするまでに業界は大きく変化したため、実際にはMMOゲームとは見なされなくなりました。7~10年前、MMOと言うと「エバークエスト」「Dark Age of Camelot」「World of Warcraft」のようなゲームを意味し、コアゲーマー向けでタブターゲットで、キーボードを使ったスキルのローテーションをする戦闘のゲームだという先入観が強くありました。クエストは大量のテキストがあり、ご存知のように面倒で厄介なゲームプレイになるでしょう。
私たちはESOをこのようなMMOにしたくありませんでした。たくさんの人が楽しめるファンタジーゲームを望んでいたのですが、これまでの古いMMOゲームの荷物を全て抱えることはしたくありませんでした。
そのため、社内では最初からESOを「オンラインRPG」と呼ぶことにしました。私たちにとってESOとは何なのかという精神に基づいていました。…私はESOがMMOではないと言っているのではありません。私たちはESOをMMOとは呼ばないだけです。
- ESOはグローバルなゲームであり、世界のほとんどの国にプレイヤーがいる
- ハードコアなMMOファンだけでなく様々なプレイヤー層がいる
- 人々がESOをプレイし続ける限りはコンテンツを作り続ける
- ESOは新規プレイヤーが毎年数百万人おり、ゲームが多くの点でまだ成長し続けている
- ESOには主に3種類のプレイヤーがいる;「新規プレイヤー」「拡張パックだけプレイする人」「毎週毎日ログインしてダンジョンやパーティコンテンツを遊ぶプレイヤー」
- 新規プレイヤーの何人かは最終的に長期のプレイヤーになり、長期のプレイヤーの何人かは一時的にゲームを去って1年後に戻ってくる
- 健康的なサイクルが長い間続いている
- ESOでは拡張パックの事を「チャプター」と呼んでおり、拡張(エクスパンション)とは呼ばない
- MMOの「拡張」には最大レベルのプレイヤー向けだという先入観がある
- ESOはレベルが重要ではないため、新規プレイヤーも新しいコンテンツをすぐ遊ぶことができる
- プレイヤーがすぐにやりたいことをやれるように心がけている
エルダー・スクロールズ・オンラインの最新”チャプター”である「ブラックウッド」は2021年6月1日に発売予定。
コメント