Googleは、クラウドゲーミングプラットフォーム「Stadia(スタディア)」を発表した
コンソールもゲーミングPCも不要の時代到来?
「Stadia」はPC、スマートフォン、タブレット、テレビ向けのクラウドゲーミングサービス。
サーバーの処理性能はGPUが10.7 TFLOPS、16GB RAMと非常に強力。
現行の家庭用ゲーム機で最高性能のXbox One Xの6 TFLOPSよりも高い性能となっている。
4K
60fps
HDR
サラウンドサウンド
に対応。
将来的には8Kや120fpsにも対応。
Googleは、「データセンターがプラットフォームになる」という事を強調しており、PCやテレビでプレイした続きをスマートフォンで、という事もスムーズに行うことができるようだ。
懸念される遅延に関しては、これまで培ってきたインフラを活用し、遅延を最小化してマルチプレイ等の全てのゲーム環境に対応できるように設計されているという。
YouTubeで動画を見てそこから5秒でゲームを起動できるというような機能も提供される。
また、将来的にはAIを利用してゲームのアート面の改善をするプログラムにも対応する模様。
Stadiaは2019年内に欧米圏でサービスを開始する予定となっている。
具体的な価格や仕様等は今夏に発表されるという。
Stadia用のコントローラーも発売予定で、このコントローラーはデバイスではなくWi-Fiで直接ストリーミングサーバーに接続される事で遅延を低減するという。
ハイスペックなPCや、ゲーム機が必要なタイトルが遊びやすくなるのは間違いない一方で、格闘ゲームやFPS、MOBAなど、わずかな遅延も致命的になるようなゲームのコアゲーマーを満足させられるのかは疑問が残るところだろう。
これまでも、PlayStation Now、Shadow、GeForce Now、OnLive、任天堂のゲーム機向けのストリーミングサービス等、クラウドゲーミングサービスは提供されてきたが、成功を収めたと言えるほどのものはないのが実情だ。
既存のサービスが不振な理由としては、利用料金が高く、回線速度が安定しないと画質が落ちたり酷い遅延が発生する、遊べるタイトルが限られている、そもそもPC/ゲーム機を持っているので利用する必要がないといった事が挙げられる。
Stadiaがどこまでゲーム業界に影響を与えられるのか注目だ。
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