ネクソンは、同社の創業者である金正宙(キム・ジョンジュ)氏が2022年2月に急逝したと発表した。享年54歳。

株式会社ネクソン(本社:東京都港区、代表取締役社長:Owen Mahoney/オーウェン・マホニー、東証:3659、以下 ネクソン)は、当社創業者である金正宙(キム・ジョンジュ)が2月に急逝したことを、謹んでお知らせいたします。
当社の代表取締役社長であるオーウェン・マホニーは、次のように述べています。
「私たちの友人そして指導者であり、世界に計り知れないほどの素晴らしい影響を与えた金正宙を失った悲しみは表現しきれないほどのものです。ネクソンの創業者であり、先見性のあるリーダーとして、懐疑的な目を向けられても、クリエイティブな直感を信じることが大切だと周囲に伝えてきました。彼は、ネクソンファミリーそして多くの友人から深く惜しまれることでしょう。」金正宙は、1994年にネクソンを設立しました。また、彼のリーダーシップのもと、当社は世界初の多人数同時参加型オンライン・ロールプレイングゲーム(MMORPG)『風の王国』を開発し、その後『メイプルストーリー』、『カートライダー』、『マビノギ』、『アラド戦記』のサービスを展開致しました。
2011年、株式会社ネクソンが東京証券取引所に上場した後、金正宙はネクソンの経営から離れ、2016年に取締役を退任しました。グローバル投資会社、NXC Corporationを通じて、世界中の先見性のある起業家と提携し、投資と慈善活動に邁進致しました。彼の慈善活動は何百万人もの若者に影響を与え、韓国ソウルに設立した「プルメ財団ネクソン子供リハビリ病院」や子供病院建設を支援するネクソン財団など、健康や教育の分野でも大きな貢献をしています。 直近においてNXC Corporationは、イ・ジェギョの最高経営責任者への就任及びアレクサンダー・イオシロビッチのグローバルプレジデント兼最高投資責任者への就任を発表致しました。
金正宙氏はソウル大学のコンピュータ工学科に在学していた1988年に日本航空の奨学生プログラムに選ばれ、研修のため日本を訪れ、そこで任天堂のゲーム機を買うために行列に並ぶ人々に衝撃を受けてゲーム産業に関心を抱き、ゲーム会社を設立することを誓ったという。2011年にはネクソンを韓国のIT企業で始めて東京証券取引所に上場させた。
死因は明らかにされていないものの、ネクソンの持株会社NXC関係者によると、金正宙氏はうつ病を患っており治療を続けていたものの、最近になって悪化していた模様。
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