不正?ハースストーンの北米対中国の試合で物議を醸した「Ratgate(ドブネズミ事件)」

オンラインカードゲーム「Hearthstone」の親善試合が中国で開催され、北米チームと中国チームが8万7000ドルの賞金をかけて対戦したが、中国側に不正があったのではないかと指摘され、物議を醸している。

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相手のミニオンを強制的に召喚させ、雄叫びの効果も発動しない「Dirty Rat (ドブネズミ)」のカードを2ターン目で使用するということを中国側の選手が2回も行った事について、中国チームの他の選手の声や大会の実況の声が聞こえていたのではないかと指摘されている。


ドブネズミのカードを2ターン目で使うのはリスクが高く、かなりのギャンブルになるが、上の動画でもわかるようにこれで見事に相手のカード(Edwin Vancleef)の能力を封じる事に成功していたわけだ。

試合を見ていたTempo StormのReynadがTwitterで、中国チームの他の選手がすぐ後ろの待機席で大声を出していて、静かにするように注意されていた、と投稿した。

待機席と対戦席の距離は3メートル程度と非常に近く、ヘッドフォンをして周囲の音を遮断していたとしても声が聞こえる可能性があるとも指摘された。

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対戦していた北米チームのChakki選手は、中国の実況キャスターが問題のシーンで大騒ぎをしてそれが聞こえたと主張した。

中国の主催者側はこれを否定。ノイズ遮断ヘッドセットを仕様しており、実況キャスターとも距離があるので聞こえるわけがないとしている。

中国チームのLVGE選手は、「2ターン目で観客の歓声が聞こえたのは認めるが中国チームのメンバーが指示を出したのは事実ではない」と主張した。LVGE選手は、手札にDoomsayer(終末予言者)やカザカスがあることを踏まえてドブネズミを2ターン目で使う事を決めたという。
ただし、もしこれが親善試合でなく、最終試合だったのなら同じ判断はしなかったと答えている。

一方、北米チームのFr0zen選手は、ミラクルローグがコインと共にキープするのは基本的にはバッカニア、競売人、ドレイク、墓荒らし、エドウィンのどれかで、1ターン目にバッカニアが出なかった事から選択肢は絞られ、中国選手のデッキタイプを考えても、負ける可能性が高くなるような2ターン目のドブネズミは普通の選手はやらないと述べている。
また、大会全体としては、主催者側が他の大会以上に手厚い待遇をしてくれたので楽しめたとしている。

各々の主張をまとめると

  • 北米チーム:中国チームの他の選手が大声を出して指示を出していた
  • 主催者:ヘッドセットは優れたものを使用しているので外部の音は聞こえない
  • 対戦していた中国側の選手:歓声や実況は聞こえたが、チームメンバーの声は聞こえていない

ソース: Reddit

この大会での問題を受けて、1月24日~25日に中国で行われたTitanar Hearthstone Elite Invitationalでは、ヘッドセットからホワイトノイズを流すことや、実況席を対戦席から離すといった改善があったという。

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