多すぎるバグ、サーバー障害による度重なるメンテナンス、課金アイテムの値段など、12月29日に正式サービスを開始してからもずっと問題を抱えている、MMORPG「Tree of Savior」の韓国サービスだが、この惨状を受けてか、当初の契約を変更してネクソンも運営に直接関与していることが明らかになった。
ネクソン(Nexon Korea)は、Tree of Saviorのパブリッシングのみを行い、実質的な運営は開発元のIMC GAMESに一任するというのが当初の契約となっていた。
しかし、オープンベータテスト以降の度重なる問題を受けて、ネクソンも韓国サービスの運営全般に直接参加することになり、両社の合意で運営方針も変更されたという。
OBT開始から3週間、正式サービス開始から10日以上経った1月9日現在も、毎日のように緊急メンテナンスが行われており、その都度運営が謝罪文を掲載している状況だ。そして、相変わらずバグも大量に残った状態となっており、運営・開発が対応しなければならない案件は山積みである。
THIS IS GAMEは、Tree of Saviorの特集記事の中で「オンラインゲーム運営の悪名高さではトップクラスであるネクソンがマシに思えるレベル」で、IMC GAMESは信用を失ったと述べた上で、「新年を迎え、多くの部分が急に変わった告知事項。コミュニケーションの重要性を遅いながらも感じたようだが、いくつかのクローズドβテスターの情報独占や、上位プレイヤーに合わせた経済バランス、不十分な情報に基づくキャラクター救済、今後の改善方向など、本来ユーザーが敏感な部分に対する回答はあまり見られない」としている。
不具合やサーバー障害はいずれ解決されるのだろうが、その先にはBOTやハック等の不正への対応や、ゲームバランスやコンテンツの開発もしなければならない。バグが山積していることを考えると、いったいいつ全ての問題が解決されるのか見通しがつきづらい状況だ。
Tree of Saviorの人気自体はそれなりに高いだけに、サービス開始を急ぎすぎたと言わざるを得ないが、ノイズマーケティングでむしろプレイヤーが増えているのではないかという憶測もあるようだ。
何はともあれ、日本サービスの際には問題を解決しておいてほしいものだ。
▼こういった問題のせいもあり、韓国の大手サイトRuliwebのユーザーレビューは10点満点中わずか2.7点
▼ゾンビを召喚して道を封鎖するプレイヤーたち
▼この先に待ち受ける課題。不正プレイヤー(撮影者の周囲でワープしながら戦闘しているソードマン)
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