米調査会社CEO「基本プレイ無料はある程度の限界に到達した」 フリーミアムよりプレミアム

オンラインゲームやモバイルゲームの調査会社SuperData ResearchのJoost van Dreunen CEOは、トロントで行われたカンファレンスで、ゲームのフリーミアムモデル(基本プレイ無料)に一種の揺り戻しがあると語った。


Dreunen CEOによると、いくつかのジャンルでは基本プレイ無料のビジネスモデルは下降傾向にあり、その一方でWorld of Warcraftの拡張パックのようなプレミアム価格の商品は、お金を払う気がある人にとっては健全な市場で需要がまだあるという

同氏はこれを、映画を15ドル払って見る人がたくさんいるが、無料で放送されるドラマの市場も存在しているというTVや映画業界に例えた。

「ゲームも同じような具合で分かれてきています」

「基本プレイ無料のソーシャルゲームやモバイルゲームもあれば、超大作の素晴らしいゲームもある。全く異なる観客がいるわけです。」

「ですので、本当に市場で起こっているのは、基本プレイ無料ゲームにたくさんお客さんがいる一方で、それはある程度の限界に到達したんだと思います。そして、プレミアムのユーザーはこう言うわけです、”はい、私はゲームが買いたいです。広告やインゲームアイテムに悩まされたくない。私はプレミアムを買いたい。” モバイル市場の3/4は基本無料で圧倒的多数のマネタイゼーションモデルですが、いくらかの反動があるようです」

Dreunen CEOはAppleがFree to Play(基本プレイ無料)の規約を変更し、課金があるものを「無料」と宣伝できなくなったことを指摘し、「確実に停滞状態になる時が来ます」と述べた。
Apple Removes “Free” Label From Free-to-Play Games

「子供とその親たちはプレミアムの方がまだ良いと思っています。マインクラフトのようなゲームは、タブレット端末上で6ドルで買えて、払うのはそれだけです。拡張コンテンツを購入することもできますが、ゲームの体験そのものは6ドル払えば良いわけです。これは子供やその親にとって良いものだと思います。ゲーム会社はそのことは理解しています。”我々はゲーム内の課金商品を子供に対して宣伝してほしくないと思っている”と言っているプラットフォームもあります。なぜなら、そういった宣伝は悪徳すれすれだからです。」

ソース: gamesindustry.biz

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