開発会社との契約を解除した後に無断でゲームサービスを運営している中国企業が存在

他の作品をパクった中国産のゲームが度々話題になるが、ゲームのビルドをほぼそのまま無断で使用して運営している企業が存在することが明らかになった

FatherMadeというインディメーカーが開発したスマートフォンゲーム「にゃんこリゾート」と、ほぼ同じゲームが「猫咪度假村」というタイトルで中国向けに配信されていたが、配信契約のない違法なものだったという。

FatherMadeは、「にゃんこリゾート」の中国サービスに関する契約を中国のZplay社と締結していたが、突然Zplay側から契約解除が通知され、中国サービスが終わったかに思えた。しかし今年1月に他の中国パブリッシャーを探していた際、無断でサービスが継続されていることを知ったという。

当該の中国企業はライセンス契約後に中国サービスのためゲームのビルドを開発会社から受け取り、その後強制的に契約を解除し、わずかに改変して独自のサービスとして無断で配信していた模様。

▼左が「にゃんこリゾート」、右が無断でサービスを提供していた「猫咪度假村」

FatherMadeによると、小規模な開発会社は他の中国パブリッシャーと契約がない状況ではこのような問題に対応しづらく、中国で著作権侵害の訴訟を起こすにしてもコストがかかりすぎる上に必ず解決できる保証もなく泣き寝入り状態だという。

FatherMadeは、「このような問題は小規模開発会社の立場では対応しにくいのが現実」だとし、「悔しい状況だが、私たちにできるのは情報提供程度だったのでこうして情報提供をすることになった。今後、このような問題が発生した場合に措置が取れる法案が作られてほしい」と話している。

中国ではGoogle Playではなく独自のプラットフォームでAndroid向けのゲームを配信しており、中国ゲーム業界の閉鎖的な環境上、被害の実態が把握しづらいのが実情だ。

ソース: inven, THIS IS GAME

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