Eurogamerによると、2年後にはPCゲームの海賊版が無くなる可能性があると、中国のクラッカーグループ”3DM”の創設者が発言していることが明らかになった。

2年後にはPCゲームの海賊版が無くなるかもしれないと言われている理由には、DRMなどの対策技術の進歩があるという。
特に、オーストリアのDenuvo Software Solutions GmbHが開発した耐タンパー技術が採用された「FIFA 16」や「Just Cause 3」に関しては、データの解析が非常に難しいとハッカーが音を上げ、現時点でもクラックに成功していないようだ。(耐タンパー性とは)
3DMはこれまでDenuvoが採用されたゲームのクラックに成功しているものの、年々対策が改善されているため、ゲームメーカーはソフトがクラックされるまでの時間をかなり長く稼ぐことが出来ている。2014年に発売された「FIFA 14」は、クラックに半年を要したという事実がそれを証明しているという。
そして、これから暗号化技術がさらに進歩すると、2年後には世界からPCゲームの海賊版がなくなるかもしれないと3DMのBird Sisterという人物が話している。
Denuvo Software SolutionsのThomas Goebl氏は、耐タンパー技術の進歩によって、これまでPC版を出すのを躊躇っていたメーカーがPC版を発売できるようになってきていると答えている。
そしてこの技術は正当なユーザーが巻き込まれるSecuROMとは違い、悪意あるクラッキングだけを妨害できるものとなっている。
Eurogamerは記事の中で、「Denuvoのアンチタンパー技術は、筆者が思い出せる中で最も意義のある勝利を成し遂げた」と報じている。
Finally, tide turns in war with PC game crackers – Eurogamer
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