2019年 オンラインゲームニュース トップ10

2019年を騒がせたオンラインゲーム関連のニュースのトップ10を独断と偏見で紹介

1. 香港人プレイヤーへのBlizzardの処分に対して世界中から批判が殺到

ハースストーンの大会に参加していた香港人のプレイヤーが、大会後の公式配信で香港の解放を訴えたことで、Blizzard Entertainmentから出場処分や賞金の没収を受けた。
このことが議論を巻き起こし、世界各国のeスポーツプレイヤーやeスポーツの関係者、更には政治家らが同社を批判するコメントをした。中には大会をボイコットする選手や大会関係者もいた。米国の大衆紙もこの騒動を取り上げる等、大きな波紋を呼んだ。
また、Blizzard社内でもこの処分に抗議する声が上がるなど、禍根を残す結果となった。

2.ネクソンの売却報道と売却の失敗


ネクソンの創設者の金正宙氏が保有するNXCの株式の売却が進められていたことが報じられた。
大手のIT企業や投資ファンドが買収交渉を行っていたが、最終的には合意に至らなかったようで、ネクソンの売却は失敗した。

3.WoW Classicの熱狂

MMORPG「World of Warcraft」のクラシックサーバーである「World of Warcraft: Classic」のサービスが現地時間2019年8月26日より開始された。
WoWの古いバージョンを再現したサービスだったが、サービス開始時の熱狂は新作のMMORPGが発売されるのと同等以上で、2万人ものログイン待機列が発生するなどした。
世界最速カンストのプレイヤーの配信は30万人以上が見守った。

4. Riot Gamesの性差別問題を巡ってストライキが起こる

2018年にRiot Gamesにおける性差別問題が発覚し、元従業員らが集団訴訟を起こしていたが、Riot Games側が強制仲裁で解決を図ったため、従業員ら150名以上による抗議のストライキが敢行された。
集団訴訟は、Riot Gamesが過去5年間に雇用されていた女性従業員らに合計1000万ドルの損害賠償を支払うことで和解した。
ゲーム企業のストライキはアメリカでは非常に珍しいことのようだ。

5. Peria Chroniclesの開発中止とネクソンの構造調整

MMORPG「ペリア・クロニクルズ」の開発が中止されたことが明らかになった。
開発が難航し、ベータテストの結果が芳しくなかったことから、ネクソンが開発中止を通達した。
ネクソンは今年に入って内部の構造調整を進めており、ペリア・クロニクルズだけでなく、devCATの「ドラゴンハウンド」など複数のタイトルの開発を中止した。
また、COOや副社長といった幹部が退任するなど、組織全体の再編が行われている。

6. 「Apex Legends」電撃発表からのサービス開始

タイタンフォール等で知られるRespawn Entertainmentが、新作バトルロイヤルFPS「Apex Legends」を発表し、発表の直後にサービスを開始した。
前情報もほとんどなくまさに電撃発表だったが、サービス自体も電撃的に開始され、これまでの常識を覆すような販売戦略が市場に衝撃を与えた。
Apex Legendsは1ヶ月で累計プレイヤー数5000万人を達成し、大ヒットした。

7. 国内ビッグタイトルのサービス終了


「モンスターハンターフロンティア」、さらには「ドラゴンズドグマオンライン」といった国内のオンラインゲームがほぼ同時期にサービスを終了した。
モンスターハンターフロンティアは12年という長い歴史に終止符を打った。

8. 人工知能がMOBAやRTSでも人間超え

これまで将棋や囲碁で人間に勝利し、ニュースで大きく取り上げられたAIだが、ついにリアルタイムのストラテジーゲームでも人間に勝てるところまで来たようだ。
特にチーム戦のDota 2でプロゲーマーチーム相手に勝利したのは衝撃的だった。
AIチームは人間の尺度で”4万年分”以上の練習を行い強化された。
対戦したプレイヤー達はAIが人間のような動き方をすることに驚きを表していた。

9. Riot Gamesが新作ゲームを立て続けに発表

これまで「League of Legends」の開発元という印象が強かったRiot Gamesが、LoL10周年の放送で、MOBA以外のジャンルの新作ゲームを立て続けに発表した。
発表されたのはカードゲーム、格闘ゲーム、FPS、ハクスラRPG、シミュレーションゲームなど。
同社は「Riot Forge」というパブリッシャーを立ち上げ、外部の開発会社でLeague of LegendsのIPを使った新作を開発していることを明らかにした。

10. Call of Duty Mobileが大ヒット

コールオブデューティのスマートフォンゲームがリリースされ、1ヶ月で1億4800万ダウンロードを記録。わずか1ヶ月で5400万ドル(約59億円)という歴史的な売り上げを達成した。

当サイトでは2018年5月に、PUBGやFortniteがスマートフォンでもヒットしたのは業界にとって重大な出来事だという記事を書いたことがあるが、その時の予想が当たり、FPSの金字塔である「コールオブデューティ」はモバイルの世界でも大成功を収めた。

コメント

PR
タイトルとURLをコピーしました