今年で4年目を迎えるMMORPG「TERA」だが、日本では運営が変わるなど大きな動きを見せている。
韓国では7月、8月の大型アップデートで「TERA」が新しいステージへと進むことになった
TERAはロンチから現在に至るまで多くの紆余曲折を得た。
パーティプレイの強要とコンテンツ不足によってユーザーを失い、基本プレイ無料への移行を余儀なくされたが、無料化の結果としてユーザー数は回復した。
しかし、その過程で開発プロデューサーが数回交代するなどゲームだけでなく開発内部にも問題が発生していた。
そのため、これまでのTERAのアップデートは問題の修正か、ユーザーの動向の把握という部分に集中していた。
その間、ノンターゲティングゲームでもユーザーのプレイパターンや操作能力などを分析できるツールを作り、開発人材の整備も終えたとのこと。
これまで足枷となっていた社内外の課題を全て整理したことで、2014年の夏からは内部コンテンツの整備ではなく、TERAの今後の姿を見せることに集中するという計画になっており、アップデートの名称を「超越」にしたようだ。
アップデートで大きく変わった点
一般クエストの統廃合。メインミッションのストーリーを強調
TERAの超越アップデートでは最高レベルが65に引き上げられ、バラカが住む新しい大陸を公開した。当然新しいストーリーも追加されることになった。
TERAはこれまで、メインミッションと一般クエストの両方をこなしていく方式だったが、超越アップデートにより、「ミッション中心」に変わった。NPCから一般クエストを受諾するというシステムを廃した代わりに、「ヴァルキオン偵察隊指令書」というデイリーガイドのようなものに全てのクエストを統合させた。いつでもどこでも指令書を開くことができ、以前のようにクエストNPCを探しまわる必要がなくなった。
メインのストーリーはこれまではアルゴンとの戦いのようにゲームの世界観を見せるストーリーだったが、今回はエリーンの姉妹とポポリの愛の物語のような人物中心のストーリーに変化した。これまでのどのストーリーよりも反響が大きかったとBluehole Studioは話している。
コンテンツ難易度の区分
超越アップデートにあわせ、既存のダンジョンの統廃合が行われた。
プレイヤーに立ちはだかった「ケルサイクの巣(上級)」や、あまり人気のなかった「ビビッシュの実験場」などのダンジョンがなくなり、すっきりとした。
TERA 「ケルサイクの巣上級」など22のダンジョンがなくなることに
TERAはアップデートの度に難易度の問題に悩まされた。ノンターゲティング戦闘の特性上、プレイヤースキルの比重も大きく、その分同じダンジョンでもプレイヤーが感じる難易度に大きな差があった。
そこで、今回のアップデートからは最初からコンテンツの難易度が明確に区分されることになった。フィールドと通常のダンジョンはこれまでどおり簡単な姿が維持されるが、上級ダンジョンでは強力な敵を登場させて「挑戦欲」を呼び起こす計画だ。
▼新規インスタンスダンジョン「エルカラス号」
ギルド競争、ギルド要塞
これまでギルド競争は簡単なGvGコンテンツであるギルド戦によって行われていたが、ギルド競争の方式も大きく変化する。
全てのギルドは、PvPコンテンツで競う「虐殺者のリーグ」とPvEコンテンツで競う「挑戦者のリーグ」のどちらかに参加することになる。
虐殺者のリーグでは、ギルド戦の方法も改変されている。TERAのギルド戦はごく少数のギルドのためのコンテンツでしかなかった。これを有効化するため、無分別なギルド戦を防止する「戦術チップ」の概念が導入される。
一方、PvPが苦手なユーザーのために「逆転のコロッセウム(仮)」も実装される。逆転のコロッセウムでは、2つのチームにわかれ、モンスター討伐を競うことになる。
ギルド競争のリーグは1シーズン28日間行われ、28日間で獲得したポイントの上位10ギルドには「天空の城」と呼ばれる要塞状のギルドハウスを占領する権利が与えられる。また、その他にも様々な報酬が与えらえるようだ。
天空の城はヴェリカとアルレマンシアに10個ずつ、村の周辺に6つ、合計26個が配置されているとのこと。
よくわからない位置づけのダンジョンの追加や「暗黒の領域」や「連盟」など、迷走を続けてきたTERAではあるが、新しいステージでは再び復調の兆しを見せることはできるだろうか。
ソース: THIS IS GAME
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