【MMO】「3ヶ月かかると思っていたものを1ヶ月で攻略された」Amazon Games バイスプレジデント語る

業界

Amazon Gamesのクリストフ・ハートマン バイスプレジデント(VP)は、GameIndustry.bizのインタビューで、先日発表された「ロード・オブ・ザ・リング」の新作MMORPGについて語った。

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既存のロード・オブ・ザ・リングス オンラインは「古い」

Amazonが「ロード・オブ・ザ・リング」の新作MMOを作るにあたって、避けられないのが、2007年からサービスが続いている「The Lord of the Rings Online」の存在だ。

今年で16年目を迎えた「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」は、今でも大型アップデートで拡張を続けており、指輪物語を原作とするMMORPGとして競合する可能性がある。

しかし、ハートマン氏は「全く問題ない」と語る。

まず始めに、あれだけ長く続いている彼らに敬意を表します。巨大なゲームではないですが、ロード・オブ・ザ・リングス オンラインには非常に熱心なファンがいます。しかし、技術的なことを考えると、今と数年後では、天と地ほどの差が生まれることになるでしょう。白黒映画がカラーになるようなものだと言ったら少し大げさですが、私が取りたいのはそういうアプローチです。ロード・オブ・ザ・リングス オンラインと我々の新作は全く違う世界です。

実の所、”共存できる “と思っています。それどころか、『ロード・オブ・ザ・リングス オンラインのプレイヤーが、Amazonの新作MMORPGに移住する』というが最も可能性の高いシナリオです。なぜなら、片方のゲームは古いからです。悪いゲームではないのですが、業界はいつかは前に進むもので、ロード・オブ・ザ・リングス オンラインのリリースから我々の新作のリリースまでに非常に長い年月が経っています。

ロード・オブ・ザ・リングス オンライン(2007)

ハートマン氏は、ロード・オブ・ザ・リングスオンライン(2007)が、World of Warcraftに似た構造になっていると指摘。MMOに興味がないプレイヤーも取り込んでジャンルのユーザー層を拡大できれば、2007年のゲームよりAmazonのゲームが有利になる可能性があると語った。

インターネットが普及し、ソーシャルメディアも登場して以降、すぐに報酬が貰える「インスタントリワード(instant rewards)」は今とても重要になっています。どんどん速くなっています。

アクセシビリティが重要で、早い段階で報酬を与え、進歩を実感させることが大切です。そして、徐々に上達してもらい、異なるペースで進められる選択肢も与えることで、挫折させないようにすることが大切です。

また、多くのPvPゲームでは、新規参入者を獲得することが大きな課題となっています。League of Legendsのような素晴らしいゲームでも、他のプレイヤーから怒られるだけだったら、どれだけの新規が続けてくれるでしょうか?

「わずか1ヶ月で・・・」

ハートマン氏は、Amazon GamesがMMORPG「New World」で得た教訓は、「コンテンツへの需要」だったという。

プレイヤーは信じられないほどの速さでコンテンツを消費しています。私たちは、新しいコンテンツの開発が間に合いませんでした。私たちは当初、『リリース後のコンテンツが必要だ』と言っていました。新規コンテンツが必要になるまでの時間を、多くの経験者は2〜3ヶ月とみていました。しかし、私たちが2〜3ヶ月かかると予想したものを、プレイヤーはたったの1ヶ月で消費しつくしてしまいました。

私たちは次に備えて、「寝るのをやめて3倍速でコンテンツを消費する人」が本当にいることを想定しておかなければなりません。

「MMOは10年前ほど注目されていない」

ハートマン氏は、Amazon GamesがMMORPGに投資する理由を次のように述べた。

フォートナイトやPUBGなどのバトルロイヤルは、本当に長い間話題になっていて、みんなが飛びつきました。彼らは話題を集めていました。しかし、私は『実はMMOも同じくらい凄かったんだけど、たぶん10年前ほど注目されてないよね』という感じだったんです。だから、戦略的にそこに踏み込みました。

Amazonは10年以上続くMMOを作ることを決意しており、ロード・オブ・ザ・リングの新作MMORPGの開発を急いでいないという。

完成した時、準備ができた時にリリースします。私はあのゲームに10年以上生き残ってほしいです。準備ができていない状態で発売することはしません。もちろん、個人的にはできるだけ早く発売されてほしいですが、Amazon Gamesとしては本当に世に出せる状態になった時にしか発売することはしません。

Amazon Gamesは、「ロード・オブ・ザ・リング」を原作としたMMORPGを自社のOrange Countyで開発している他、「Throne and Liberty」と「ブループロトコル」のパブリッシングも担当する予定である。

Amazon's second attempt at making one MMO to rule them all
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コメント

  1. 匿名 より:

    MMOのコンテンツ消費速度に開発が追いつかないって10年前から言われてるのに流石に見通しが甘すぎでは。
    多くの経験者とやらは本当に経験者だったんだろうか?

  2. 匿名 より:

    だめだこりゃ、10年続けるのを目標にゆっくり作ってる時点でセンス無い
    10年でどれだけ環境が変わったり技術が進歩すると思ってるんだ…ユーザーの嗜好も変わる

  3. 匿名 より:

    Amazon運営、不穏な空気出すのやめろwww

  4. 匿名 より:

    >それどころか、『ロード・オブ・ザ・リングス オンラインのプレイヤーが、Amazonの新作MMORPGに移住する』というが最も可能性の高いシナリオです。なぜなら、片方のゲームは古いからです。
    旧FF14が存在しない世界からコメントしてんのかなこのハートマンさんは…

  5. 匿名 より:

    3か月想定が1か月が本当なら結構頑張って盛り込んでたんじゃないかな
    MMOプレイヤーとしてはたったの1/3で済んだの?って逆の意味で疑問を持つわ

  6. 匿名 より:

    日本ではともかく海外ではつよつよIPだし完全新規IPのNWよりはウケるでしょ
    その分口煩いファンのお眼鏡に適う出来じゃないとね

  7. 匿名 より:

    新規コンテンツが必要になる期間を2~3ヶ月と見ていたっていうけど
    同接推移は↓で、3か月後には人口の9割が消えてた事実についてどう考えてるんやろな

    09月28日 71万 サービス開始
    10月03日 91万 最大同接(サービス開始最初の日曜)
    11月03日 32万 
    12月03日 12万 
    01月03日 11万 
    02月03日 6万5千
    03月03日 2万8千

  8. 匿名 より:

    シーズン制ゲームみたいに3ヶ月中1ヶ月以内でやり尽くす人向けに開き直るべきだと思う

  9. 匿名 より:

    FF14以外にWoWクローンが生きてるのに驚いた
    新作はじっくり作るのもいいけどそうし過ぎて腐らなければいいけど

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