Blizzardに13年間勤務したゲームデザイナー、ソロ体験を重視しようとする「WoW」の現状に不満を持ち退社

まもなく「World of Warcraft」の最新拡張パック「Shadowlands」が発売となるが、発売を前にしてBlizzard Entertainmentを辞めたという人がYouTubeに動画を投稿した。

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Blizzard Entertainmentに13年間勤務したChris Kaleiki(クリス・カレイキ)氏は11月18日に自身のYouTubeチャンネルに「私がBlizzardを辞める理由」という動画を投稿した。

Kaleiki氏は、退社の理由について「World of Warcraftの現状に満足できないから」として詳細を語っている。

ギルドの軽視でゲーマー間のつながりが失われた

Kaleiki氏、今のWorld of Warcraftはギルドを軽視していると説明した。

古い仕様が再現された「World of Warcraft Classic」では、ギルドは非常に重要で、エンドコンテンツではプレイヤーはギルドに所属していることがほとんど必須であり、これによってプレイヤー間の「相互依存」が生み出されているという。

ギルドを使ったアプローチには限界があるものの、見ず知らずの人々の結束力を高め、絆を生み、最終的に特別な体験をもたらすコミュニティという側面を提供する事に役立っているという。

『ゲームの世界が主人公で、コミュニティがストーリーである』という昔からあったコンセプトは、現行のWorld of Warcraftでは徐々に弱くなっており、その代わりにWoWの方向性は、ギルドの力やそれがもたらすドラマといったものに一切関わりたくない、ストーリーだけが重要だという人に向けた孤独なソロプレイの体験を提供する事に焦点が当てられるようになったとKaleiki氏は語っている。

また、最近のゲームでは「物語」はゲームの一部分に過ぎず、MMOの仮想世界においてはプレイヤーの体験がストーリーそのものであるべきという事を主張している。

Kaleiki氏は、WoWのストーリーやキャラクター、ムービーは好きだが、WoWを特別なものにしたコアエクスペリエンスに戻ることが、プレイヤーが望んでいることだと信じているという。

結果、ソロでの体験やストーリーを重視し始めたWorld of Warcraftの方向性に賛同できず、Blizzardを退社することを決めたようだ。

最後にKaleiki氏は、「『仮想世界は終わった、これからはバトルロイヤルやモバイルゲームの時代だ』という人がいるが、私はそうは思わない。全くの間違いだ。現実世界には酷い部分もあるし、我々が作った仮想世界はとても素晴らしく、将来的にはますます人々の生活に必要不可欠なものになるだろう」と述べた。

最新拡張パック「World of Warcraft:Shadowlands」は11月23日にリリースされる予定である。

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