ファイナルファンタジーXIVの「絶竜詩戦争」の最速攻略チームが外部ツールの利用をTwitterで公言したため、FF14における『外部ツール』や『アドオン』を巡る論争が再燃しているようだ。
「ファイナルファンタジーXIV」のパッチ6.11で実装された『絶竜詩戦争』の世界最速攻略に成功したチームのプレイヤーが、攻略動画をYouTubeで公開したが、外部ツール『XIVLauncher』のプラグインが使用されていた。
上記動画では、プラグインと思われる、ターゲットHPの実数値表示、パーティメンバーバフの残り時間表示、滑り撃ちの目安の表示といった、FF14のユーザーインターフェイスには存在しない機能が利用されている。
この動画の視聴者から指摘を受け、ワールドファーストチームのメンバーSkylar氏がTwitterで以下の様に投稿した。
「赤魔道士はパーティバフタイマーとキャストバーの滑り撃ちオーバーレイを使っている。モンクはBGMの曲名がわかるミュージックオーバーレイを上部に表示している。」
「スクエニが許可するものと禁止するものの線引は何年もの間、あまりにもグレーであり、個人的には吉Pが動画を見て、マーカーの時の様に現状への対応を検討してくれることを本当に望んでいる。私達レイド民のほとんどは、許可されようが、禁止されようが問題ないと思う。」
「言うまでもなく、最近では外部ツールを一切使用しなければワールドレースで不利になると思っている。このゲームの攻略レースにおいて全てのチームは何かしらの追加機能を使っている。」
The RDM using is using PT buff timers and a slidecast overlay in his castbar. MNK has a music overlay showing at the top what music is playing by name.
— Skylar (@SkylarTnT) May 5, 2022
Not to mention not using anything of these sort of things puts you a disadvantage to other World racing teams these days because believe me. Every team is using some sort of additional feature in this games race.
— Skylar (@SkylarTnT) May 5, 2022
これを受けて、Twitterやフォーラム、掲示板、まとめサイトなど様々なコミュニティで外部ツールの使用の是非について論争が再燃している。
運営のスタンスは・・・
基本的にファイナルファンタジーXIVの運営は利用規約で外部ツールの使用を禁止している。
不正プログラムや外部ツールの使用は、ゲームバランスを崩壊させる行為として禁止しています。またプレイヤーが不在でも何らかの道具を用いたり、不正プログラムや外部ツール等を使用したりすることにより、自動的に特定の行動を繰り返させ続ける行為は「不在プレイ」として禁止されており、当社によって禁止行為に該当する内容が確認された場合は、ペナルティが科されます。不在プレイなどの調査のためにゲームマスター(GM)がプレイヤーに話しかけて確認することがあり、GMからの指示に従わずに行動を取り続けた場合は不在プレイとみなされ、ペナルティの対象となります。
一方で、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターは、「ユーザーのPCに何がインストールされているのか検閲する権利も、インストールするなと言う権利も運営にはない」「線引をして禁止すると通報合戦のような不毛な戦いになる」として、具体的な線引きは避ける方針を示している。
現状では、外部ツールを導入していたスクリーンショットや動画が指摘されても、QoL改善程度の内容だった場合は「黙認」という形が取られている。
FF14運営が外部ツールやアドオンを公認できない理由の一つには、PC版とコンソール版が同じサーバー/データセンターでプレイする環境が挙げられる。PS4やPS5では外部ツールを導入することはできないため、公認してしまうと必ず不公平な状況が生まれることになる。
アドオンを許可している「エルダー・スクロールズ・オンライン」は、FF14と異なりPCとコンソールは別々のサーバーでプレイするように設計されており、クロスプラットフォームには対応しないことで、アドオンの有無による不公平な状況が生まれることを防いでいる。
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