gametricsの調査によると、韓国のネットカフェの2月第1週のゲームシェアランキングで、1月27日にオープンベータテストを開始したMMORPG「BLESS(ブレス)」が5位にランクインし、RPGジャンルで1位を獲得したことが明らかになった。
ネットカフェ ゲームシェアランキング (2月第1週)
- League of Legends
- サドンアタック
- FIFA オンライン 3
- スタークラフト
- BLESS
- Diablo III
- リネージュ
- アラド戦記
- ブレイドアンドソウル
- Aion
MMO/MORPGジャンル トップ10 (2月第1週)
- BLESS
- Diablo III
- リネージュ
- アラド戦記
- ブレイドアンドソウル
- Aion
- TERA
- メイプルストーリー
- サイファーズ
- リネージュ2
韓国メディアのGAME INSIGHTは、ゲームの新鮮さではCivilization Onlineの方が、ゲームの安定性ではファイナルファンタジーXIVの方がBLESSよりも高い評価を受けているが、BLESSは韓国市場ではより良い成果を残せる可能性が高いと分析している。
アクションが強調されコントロールが重要になる「黒い砂漠」、WoWに近い「FF14」と比較すると、「BLESS」は韓国産MMORPGによくあるタイプで、リネージュやAionを過去にプレイしたユーザーから”馴染みのある感じ”がするという言葉が出るなど、韓国市場には適しているゲームだという。
同サイトは韓国型のMMORPGについて、少し単調だが狩りとダンジョンで装備を集めながら他のプレイヤーとわいわい騒げるゲームだとしている。
プレイヤーを落胆させたもの
しかしその一方で、「BLESS」のコンテンツやシステムに対するユーザーの評価には失望感が垣間見える。
グラフィックスや戦闘に関しては概ね好評のようだが、お馴染みの”クエストゲー”に加え、機能が不十分なインターフェイス、そして未実装の取引所(オークションハウス)、最適化不足、サーバーのラグなどには否定的な意見が多い。
しかしプレイヤーの失望が特に大きいのは、RvRコンテンツの「カストラ攻防戦」にサーバー毎に200人しか参加できないという仕様だ。
敵味方で100人ずつで合計200人だが、200人集まったら別のチャンネルが用意されるわけではなく、なんと順番待ち。Guild Wars 2のWvWにも似ている仕様だが、BLESSの場合、人口の多いサーバーではそのキューが800人を超えることもあるという。
極めつけは、アップデートで実装されたPvPvEコンテンツの「レイド」だ。
多くのプレイヤーはこのレイドをオープンフィールドで行うものだとばかり想像していた。
しかし蓋を開けてみれば、インスタンス空間の中で行われるレイドで、人数制限もあるため、レイドの時間になったら我先にとレイドインスタンスへ入場しなければならないという。入場に失敗すれば、レイドは楽しめないわけだ。
さらにそのレイドボスもプレイヤーのゾンビアタックで8分程度で討伐されるというお粗末なもの。
これらの事実は多くのプレイヤーを落胆させることになった。
そして、賛否両論を巻き起こしているのが勢力間のPvPに関わるマップのデザインだ。
レベル30以降のマップには紛争地帯があり、そこでクエストをやらなければならないが、相手勢力のプレイヤーも自由にやって来られるために、PKが頻発することになる。しかし、この紛争地帯には安全な時間帯もないので、プレイヤーは半強制的にPKに巻き込まれることになる。
さらに、紛争地帯に存在するダンジョンの前でパーティ募集をしているプレイヤー達が敵勢力のプレイヤーから襲われ、ダンジョン入り口前でPvPといった最近のMMORPGでは珍しい光景も見られる。(現時点ではパーティマッチングシステムは存在しない)
動画:Steparu.com
現仕様だと「ユニオン」勢力の動線の方が有利でレベリングが速いとの噂だが、真相は不明。
いずれにせよ、BLESSの人気が継続するのか下降するのかは今後のゲームの改善に掛かっていそうだ。
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