「ラグナロクオンライン2: レジェンド・オブ・ザ・セカンド」 ファーストインプレッション, CBTレビュー

ラグナロクオンラインの後継作に当たる「ラグナロクオンライン2」はこれまで紆余曲折を経てきたタイトルとしても知られている。
日本でCBTも実施したことのある旧RO2、「Ragnarok Online 2: The Gate Of The World」を廃し、再度開発した「Ragnarok Online 2: Legend of the Second
韓国では2012年3月より正式サービスを開始したが、お世辞にも成功しているとは言いがたい状況だ。

ラグナロクオンライン2 レジェンドオブザセカンド

そんな「Ragnarok Online 2: The Gate Of The World」初の英語版のクローズドβテストをAsiasoftが実施したので参加してきた。
製品版ではないので完全なレビューではないが、序盤の印象を率直かつ簡潔に紹介する。


Ragnarok Online 2: Legend of the Second CBTファーストインプレッション

グラフィックス:
上にある動画を見てもらえればわかるように、RO2にはラグナロクオンラインのような2Dのドット絵ではなく、今や一般的となった3Dのグラフィックスが採用されている。
ゲームエンジンはUnreal Engine 2ということで若干古い印象を受けるが、必要動作環境がPentium 4, GeForce FX 5600、推奨動作環境Dual Core 2, GeForce 8600GTだということを考えれば不足しているほどではない。

しかし、キャラクターグラフィックスと環境のグラフィックスの釣り合いがほとんどとれていない。
キャラクターのグラフィックスは割と洗練されているのだが、植物や地形、空、建物などの環境物のグラフィックスは最高設定でもあまり見栄えせず、粗っぽさもある。

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サウンド:
RO2の音楽は菅野よう子が担当しており、注目すべき要素の一つなのだが、あまり印象に残らない。というよりもBGMが目立たない場面がやたら多い。どうやら音楽が積極的に使われておらず、BGMの使い方自体も効果的ではない。
全部を聴いたわけではないので決めつけることできないが、ゲームのログイン画面やキャラクター作成画面の時の曲が一番記憶に残った。

効果音は韓国産のゲームでよく使われるサウンドエフェクトが多い。特筆すべきほどではない。

ストーリー/クエスト:
RO2のクエストは、2000年代中盤以降にMMORPGで非常に一般的となったWorld of Warcraft方式のもの。
NPCに話しかけるとウィンドウが表示されてとりあえず何をすればいいのか読んで受注する。
クエストをクリアしていくことでストーリーを進めつつ、新しいエリアへと導くものだが、この導線がスムーズではなく、何度も同じ場所を行き来してしまった。

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NPCからクエストを受ける

また、ストーリーに関してはカットシーン等があまり使われておらず、サブクエストとほとんど大差ない。クエストの内容もほとんどがモンスターの討伐や採集ばかりで作業感が非常に強い。

Kharaと呼ばれる実績とクエストを組み合わせたようなシステムがあり、クリアすると称号などが貰える。

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Kharaシステム

キャラクター:
職業は前作ラグナロクオンラインにもあった、Swordman, Magician, Archer, Thief, Acolyteの5つの1次職が存在し、現時点ではそれぞれに2つずつの2次職が用意されている。

製作用のジョブとしてChef、Alchemist、Blacksmith、Artisanの4つをキャラクター作成時に選択する

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キャラクター作成画面

カスタマイズ可能なのは、性別、ヘアスタイル、ヘアカラー、顔、瞳の色、声、瞳の形で、スライダーなどによる細かな設定は不可。キャラクターカスタマイズが本作の強みにはならない。

プレイヤーキャラクターやNPCの装備のデザインはなかなか良く、種類が豊富ならそこに魅力を感じる人もいるだろう。

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キャラクターのグラフィックスは良い

ゲームプレイ:
操作自体は3DグラフィックスのMMORPGの典型的なものだと考えればよい。

戦闘はスタンダードなターゲット方式。クリックもしくはTabで敵を選択する。攻撃しながら移動できるので棒立ちにはならないが、全てのスキルが移動しながら使えるわけではない。
正直、序盤の戦闘自体はかなり退屈で眠たくなる。疲れないかもしれないが、面白味は少ない。2次職にばれば派手なエフェクトやモーションのスキルが使えるようになる。
ただし、1対1の戦闘が基本となるため、範囲狩りのような爽快感のあるプレイはしづらい。
モンスターのパターンはほとんど一辺倒であり、移動を駆使して回避できるわけでもないのでスキルショートカットキーをひたすら押すという単調なものになりがち。
良く言えば初心者でも簡単に操作できる。

PKは不可能だが、ルールの設けられたPvPを行うことができる。2013年には「The War of Emperium」(ギルド攻城戦)が韓国版に実装されるとのことだが・・・。

戦闘以外の特徴としては、モンスターがドロップするカードをコレクションしたり、カードを装備したり、カードを合成したりといったものがある。

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カードコレクションの画面

レベリングに関してはややスローペースで人によってはかなり遅いと感じる可能性もある。grindよりもクエストに頼るタイプ。
レベル25まで2次職に転職できず、スキルの数もあまり多くないため序盤のレベルアップで新鮮さをほとんど得られないというのはかなり残念だった。

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スキルツリー。レベル25までのスキルは10個しかない。

入手可能、装備可能な武器・防具の種類が少なく、おそらく後半までプレイヤーごとの個性があらわれにくい。

また、フィールマップに探索要素やパズル、名所のようなものがほとんどなく、モンスターが乱雑に配置されているという印象で、世界を楽しむという面に置いてかなり物足りなさがある。

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操作性・快適さ・UI:
ユーザーインターフェースはラグナロクオンラインから大きく変化し、3DMMORPGでは一般的なタイプのもの、つまりWorld of Warcraftをお手本としたタイプのものになっている。
したがって基本的な部分は抑えており、親切設計とまでは言えないが、UIのデザインは良い。

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ユーザーインターフェイス

操作性に関してはかなりフラストレーションを感じる場面があり、例えばカメラ操作がしづらかったり、クリックが上手く反応しなかったり、クリックすべき箇所が小さすぎてカーソルを合わせるのが大変だったり、ドロップアイテムがあるのかないのかわかりづらいなど、快適さは低い。

総評(ファーストインプレッション/CBT):
率直に言ってしまうと、なぜ「Ragnarok Online 2: Legend of the Second」がの人気が韓国で低いのかがよくわかった。本作はあまりに個性が少なく、中途半端だ。
レベリングが快適だったり、戦闘が楽しければある程度は耐えられるのだが転職可能なレベル25まで上げるのがかなり苦痛に感じるほど退屈な上、細かい部分でフラストレーションを感じる設計になっており、2012年にこのゲームをやり込もうという気分にならなかった。
前作の設定の一部が反映されているとしても、ROのプレイヤーたちが「ラグナロクオンライン」だからという理由でこのゲームに熱中するとは全く思えない

開発のGravityは一度ゲームを作りなおしているわけで、その苦労はかなりのものだったと思うが、開発力や資金の部分でも苦労していたのだろう。Gravityは、ラグナロクオンラインの世界を3Dで作り上げるというのがどれだけ大変なのかを思い知らされたのではないだろうか。
もし、Legend of the Secondが2000年代後半に登場することができていたのならまだ可能性はあったかもしれないが、あまりに遅すぎる登場となってしまった。

前作のラグナロクオンラインは、2Dのドット絵のかわいらしいグラフィックス、シンプルな操作、コンテンツの豊富さなどに加え、2000年代前半というオンラインRPGに初めて触れる人が多く、単純に全国のたくさんのプレイヤーと一緒に遊び、コミュニケーションできること自体が面白かった時代だったことなど、いくつもの要因がうまく噛み合わさって世界的な成功を収めたが、多くを求められる今の時代にRO2のこの完成度で勝負するのは無謀だと言わざるをえない。

ワクワク・ドキドキするような冒険心をくすぐり、ロールプレイングに夢中させる魅力が圧倒的に足りない。

4Gamer.netのラグナロクオンラインの読者スコア70を参考に点数をつけるならRagnarok Online 2: Legend of the Secondは40といったところだろうか。

■良い点
・動作環境が低く、幅広いスペックのPCでプレイできる
・装備のデザイン
・複雑な操作が不要

■悪い点
・フィールドの景観が寂しい
・やや時代遅れグラフィックス(特に環境物)
・単調で反復的な戦闘
・退屈なクエスト
・ストーリー性の低さ
・2次職になるまでの道のりは長く、1次職で覚えるスキルの種類が少ない
・NPCの位置がわかりづらく、移動が煩わしい

※今回のCBTファーストインプレッションでは、職業バランスやエンドコンテンツ、コミュニティ、課金要素、サービスの質などに関しては扱っていません。

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韓国では既にサービスインしているので大量のプレイ動画がアップされている。
オススメは英語で解説してくれているTANGOというユーザーのプレイリスト。実際のプレイ動画に興味がある人は覗いてみてはいかがだろうか。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLB4EFAE9C5CE884B6

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