5月1日にサービス開始を控えているMMORPG「TERA」の北米サービスに暗雲が立ち込めてきた。
Aionやリネージュ、Guild Warsなどで知られるNCSoftの北米法人NC Interactiveは1月9日、TERAの開発会社Bluehole Studio及びBlueholeの北米法人であるEn Masse Entertainmentに対する訴訟状をニューヨーク州南部連邦地方裁判所に提出していたことが明らかになった。
NCSoftの要求はTERAの北米サービスの中止、機密情報の返還、損害賠償などで、
訴訟の理由は、著作権侵害、営業機密の侵害、機密維持義務の違反、不公正競争、不当利益という5つの項目が提起されている。
TERAの開発会社であるBluehole Studioはリネージュ3の開発チームのうち、NCSoftから解雇されたメンバーが設立しており、これまで韓国でも訴訟問題が発生し、現在は最高裁判所までもつれている模様。
NCSoftはアメリカの大手法律事務所Ropes & Grayを原告代理人に選定、Blueholeも来週にはトップレベルの法律事務所を選定するとのこと。
韓国国内におけるリネージュ3事件
2006年9月:NCSoft前開発室長A氏、日本のゲームメーカーにNCSoftの機密を漏洩
2007年2月:NCSoft リネージュ3営業機密の流出に関して警察に捜査依頼
2008年8月:NCSoft 民事訴訟提起
2008年12月:検察 前開発室長らを起訴
2009年6月:営業機密流出・使用などで5人に有罪判決(刑事1審)
2009年12月:1審で無罪判決だった被告人についても追加で有罪を宣告(刑事2審)
2010年1月:NCSoft元従業員4人とB社に20億ウォンの損害賠償判決(民事1審)
2011年1月:被告に対する営業機密廃棄命令。Bluehole Studioの損害賠償責任はないとの判決(民事2審)
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