一般的に、MMORPGのプレイヤーキャラクターは、レベルは上がるが、何年経とうが年を取ることはない。
しかし、そんな常識を覆す、プレイヤーキャラクターが年を取るというユニークなMMORPG「Chronicles of Elyria」(クロニクルズ・オブ・イリリア)は現在、Soulbound Studiosによって開発されている。
プレイヤーキャラクターが老いて、最後には永眠する
Chronicles of Elyriaでは、プレイヤーキャラクターが作成された時点から老化が始まり、寿命が来ると死ぬことになる。致命的なダメージを受けたりすると寿命が短くなるので、慎重に行動しなければならない。
ゲームからログアウトしても、プレイヤーキャラクターは「オフラインプレイヤーキャラクター」としてゲーム内に残り、AIがプレイヤーキャラクターを操作してくれる。当然この間も年を取る。
このゲームのプレイヤーキャラクターは世界で重要な地位にいるため、ログアウトしてゲームの世界から忽然といなくなるのはおかしく、物語に影響を与えてしまうのでこういったシステムが設けられているとのこと。もちろん、寿命があるため無駄な時間がないようにという意味合いも込められている。
開発チームが、ドラマチックなストーリーや進展する歴史、バランスの取れたスキルベースのシステムを考えた結果、ゲーム世界だけでなくプレイヤーも絶えず循環することがそれを実現できる方法だという結論に至った。
「家族」に受け継がれる
プレイヤーは、最初のキャラクターを作成時に、プレイヤーキャラクターの家族がどんな家族なのかを選択する。この家族によって、スタート地点はもちろん、スキルボーナスや同じ家族のキャラクターの性格なども変わってくる、
プレイヤーのゲームでの行動や成果は、結果として自分の「家族」の資産を増加させ、家を大きくしたりといったことに繋がる。
キャラクターが永眠した後は、プレイヤーの魂が肉体を離れ、同じ「家族」内の若いキャラクターとして生まれ変わり、以前のキャラクターの財産や土地、スキルを家族として受け継ぐことになる。
プレイヤーは町や王国を治めるまでの力と富を手に入れることができるが、大きな名声を得ることはリスクの増加にも繋がり、他のプレイヤーから戦争をしかけられたり、資産を奪われそうになったりといったこともあるようだ。
英雄になることはそれだけ多くのリスクと努力が必要になるとのこと。
ゲーム紹介文の和訳
公式サイトより。
これまでで最もダイナミックで臨場感のあるMMO、Chronicles of Elyriaはあなたのキャラクターが老い、そして死ぬ世界初のMMORPGであり、プレイヤーがもっと大きなストーリーにおける自分の役割を考えられるようにしています。
この大胆不敵なゲームデザインは、キャラクターが他のキャラクターに影響を与える能力を取り入れています。
閉鎖経済、限られた資源、非反復のクエスト、そして完全に破壊可能な環境物により、ゲームの世界で全てのキャラクターに異なる体験がもたらされます。ログインする度に、あなたが参加できる何かがそこにあります。地方、地域、国単位の紛争が継続的に展開され、歴史の流れを変える機会を繰り返し生み出します。プレイヤーが営む家族の一員としてゲームに降り立ち、謙虚な冒険者から地主に至るまで、自分の家を発展させ、作り上げ、王になるために自分の手段で活動をすることになります。王国を治めることには興味が無い?クラスがない完全スキル制のシステムにより、自分が望むキャラクターを作っていくことが可能です。
Chronicles of Elyriaは一度ゲームを購入するとその後は月額料金等の必要ないBuy-to-Play制のゲームになるようで、価格は20~40ドル程度を予定しているとのこと。まだゲームは開発初期段階で、今後の具体的なスケジュールは発表されていない。
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