Blizzard Enntertainmentが開発しているFPS「Overwatch」は、公開された当初は基本プレイ無料ではないかと噂されていたが、先日の発表で、Overwatchは一般的なゲームソフト同様に数千円で購入しなければならないことが明らかになった。
ゲーム市場調査会社NewzooのPerter Warman CEOはGamesBeatのインタビューで、Blizzard Enrtertainmentがなぜ基本プレイ無料ではなく、有料でOverwatchを販売することにしたのかについて次のように分析している。
Warman氏は、Overwatchはサービス開始当初は40ドルのゲームだが、いずれ基本プレイ無料に切り替える可能性があると話す。
「最初から基本プレイ無料のゲームは、技術的な部分で大勢のプレイヤーをさばききれないということがよくあります。また、何百万人というプレイヤーがやってくる時には、ゲーマーのフィードバックに基いてゲームプレイやビジネスモデルを調整するのは無理があります。」
「Blizzardは有料のベータ期間を作ろうとしているのです。」
Warman氏は、「今では、大作オンラインゲームの一般的な正式サービス開始・発売というのは絶滅し、大作を基本プレイ無料でサービスインするのはほとんどの場合、自殺行為に等しいです。」と話す。
そしてBlizzard Entertainmentは「Overwatch」で、まずBlizzardの献身的なファンや、Overwatchに強い関心を抱いているファンにお金を払ってもらってゲームの開発費を回収し、そして同時に、いずれ来る基本プレイ無料化に向けてゲームをテスト、調整し、無料化時に流れ込んでくる気が変わりやすい客に備えるということをしているという。
つまり、2016年春のOverwatchの発売は潜在的には有料ベータの開始であり、いずれくる無料化あるいは料金の引き下げ時の”本当のサービス開始”に向けた準備だということだ。最初は有料なら熱心なプレイヤーが大半となり、ゲームのバランス等へのフィードバックも集めやすくなる。
もちろん、ゲームに大勢のプレイヤーがいるうちは有料を維持するが、プレイヤーが目に見えて減ってきた時などにはいつでも無料化できるように備えているということになる。
Overwatchは40ドルのゲームだが、同時に新たなヒーローや、スキン等の課金アイテムも販売するのは目に見えている。
Warman氏は、長期間ベータを行いつつ課金アイテムも売る中国のオンラインゲームと、ゲームを15ドルで販売して成功しているCounter Strike: Global Offensiveを例に挙げ、Overwatchは似たようなパターンの成長を目指しているとし、「なんだかんだで、賢い手段」だと述べた。
ソース: GamesBeat
コメント