ドラクエ11 「ルーラ」のためにEpic GamesがUnreal Engine 4を改良していた。当初案では井戸を挟んで読み込み

8月6日に開催された「ドラゴンクエスト夏祭り2017」のドラゴンクエストXIステージで開発者らが対談し、PS4版の開発にあたり、ルーラの読み込み時間改善のためEpic GamesがUnreal Engine 4を改良していた事が明かされた

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開発当初、PS4版でルーラを使用した際のロード時間が非常に長く、これを短くするのが課題となっていたという。(最適化していない開発初期では読み込みに30分かかっていたとか)

ルーラを使うと景観の全く異なる別のマップに移動できるため、その都度大量のグラフィックスデータをビデオメモリーに読み込まなければならず、これがロード時間を非常に長くしていたという。

最近の3Dゲームだと、最初の読み込みに30秒~1分程度必要だったりするが、ゲームの開始時ならともかく、ルーラを唱える度にその長い読み込み時間が必要なのは開発チーム内で問題視されていた。

苦肉の策として、ルーラを使うと井戸の中に移動し、井戸を登っている間に読み込みを行うという珍案「井戸ルーラ」が開発途中で実際に採用されていたという。

しかし、年明けの段階でディレクターの堀井雄二氏が井戸を使ったルーラの読み込みはやめるという決断をし、その方向で開発が進められたようだが、本当に改善できるかはわからなかったとのこと。

また、Unreal Engine 4を開発したEpic Gamesもルーラのためにゲームエンジンを改良するなどして協力し、開発チームのプログラマーの尽力もあって製品版では井戸なしでもルーラ後の読み込み時間をある程度短くすることが可能になったとのこと。

PS4版ではフィールドに井戸ルーラの名残りとしての井戸があちらこちらに存在しているという。

井戸

プロデューサーの齊藤陽介氏は、「ご協力いただいた結果が今だから本当に良かった」と語った。

ドラゴンクエストXI 公式サイト

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

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