MMORPG「ロストアーク」 韓国市場で人気復活。「メイプル難民」受け入れ第2の全盛期

韓国のゲーム業界が確率型アイテムを巡る議論に包まれる中、MMORPG「ロストアーク」の人気が急上昇している

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韓国メディアによると、「ロストアーク」の韓国サービスは新規ユーザーが542%増加、復帰ユーザーも213%増加したという。

オンラインゲームのシェアランキングでは、673日ぶりに6位まで浮上。RPG部門では1位となった。
2020年8月以前はシェアが1%台で、ランキングもトップ10圏外だった。
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さらに、ユーザー投票や記事への反応など複数の指標で選定されるinvenのオンラインゲームランキングでは4位にランクインした。

ライブストリーミング配信サイトTwitchのデータでも人気が急上昇したことが窺える。

2021年1~3月のゲームカテゴリ別平均視聴者数(Twitch)
1月 2月 3月
ロストアーク 3300 5400 13300
黒い砂漠 5800 5600 8600
FF14 3900 5300 4200
ESO 3900 3200 4000

(ソース:Twitch Tracker, 3/23までのデータ)

ロストアークの韓国サービスが開始されたのは2018年のことで、3年が経ったMMORPGにユーザーが急増するのは異例だ。

メイプル「難民」がロストアークに「亡命」

ロストアークの韓国サービスは、2020年8月のシーズン2アップデート以降で好調を維持していたが、2月下旬から3月上旬に起きたメイプルストーリーの確率操作疑惑騒動を受けて、プレイヤーが流入したとみられている。

ロストアークの韓国サービスでは2月下旬にレイドを実装するアップデートを行っているが、それだけでは説明できないほどプレイヤーが増加した。

韓国メディアで「メイプル難民」「ロストアーク亡命」という造語が使用されており、メイプルストーリーの運営に不信感を抱いた人々が移住先のMMORPGを探していたところ、ロストアークに白羽の矢が立ったようだ。

「ロストアーク」も以前から議論が絶えないゲームで、2019年5月には何もせずレイドを完了させる課金アイテムが販売されて炎上したり、休止中のキャラクターを削除する事件が起きるなどしている。

しかし、昨年12月20日にオンラインで実施されたイベントでは、1時間以上に渡ってディレクターがユーザーからの質問に回答し続け、批判を受け入れる姿勢を見せるなどし、それまであった運営への不信感を払拭した。
また、コロナ禍で開発が遅れる中、2020年のロードマップの90%以上を実現したことも評価されたようだ。

メイプルストーリーを始めとして韓国の複数のオンラインゲームが確率を不透明なままで運営を続けてきたが、ロストアークは2019年6月から確率要素は透明化し、相対的にそういった類の課金アイテムが少ないことも注目される要因となった。

メイプル難民も次第に「帰還」を始めているため、ロストアークの人気が今後も継続するかどうかは定かではないが、韓国サービスはロンチ以来の第2の全盛期を迎えている。

▼実装された新クラス「ストライカー」

ソース: 毎日経済, inven

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