3月24日に正式サービスが開始されたNCSOFTのスマートフォン向けMMORPG「リネージュ2M」の、日本市場における苦戦を韓国メディアが報じている

「リネージュ2M」の日本サービスは始まったばかりだが、App Store、Google Play共にランキング下位に沈んでおり、苦戦を強いられているという。
韓国ゲーム業界の関係者は、「発売前の事前登録者数で期待を高めたが、リリース後に日本のゲーマーの良い反応を引き出せずにいる」と述べた。
証券アナリストは、NCSOFTは当初の目標ではリネージュ2Mの日本サービスは初動で約1億円の売上を予想したが、実際には2000万円弱の売上高に留まり、予想を大きく下回ったと分析している。
日本市場でリネージュ2Mが不振な理由については、コア向けのゲームを好む韓国市場と異なり、アニメ系のカジュアルゲームを好む日本市場でリネージュ2Mは成功しづらいとみられている。
日本サービスと同時にスタートした台湾サービスはApp Storeの売上ランキング1位となっており、市場の特徴を反映した形だ。
それでもなお、NCSOFTにとって日本は魅力的なモバイルゲーム市場だという。
日本のモバイルゲーム市場は2019年時点で113億ドルの規模があり、韓国市場の66億ドルの倍近いからだ。
また、NCSOFTは韓国以外での売上高の割合が低いと指摘されており、実際に2020年度は16%しか海外売上の割合がなかったようで、グローバルでの成功に躍起になっている。
しかし、韓国の業界関係者はNCSOFTが今後リリースを予定する「ブレイドアンドソウル2」も日本市場で成功するのは難しいとの見通しを立てている。
韓国の各証券会社も、リネージュ2Mの日本市場での不振を見てNCSOFTの目標株価を引き下げている。
一方で、ブレイドアンドソウル2の韓国市場での成功やその先のAion 2などを見据えているため投資判断は買いを継続しているという。
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