中国 ゲーム産業の課題は「知的財産権の保護」

Perfect WorldのMichael Yufeng Chi CEOは25日、上海のケリーホテルで開催されたCGBC(中国ゲームビジネスカンファレンス)で、中国のゲーム市場の課題を説明した。

中国の文化産業は2011年に23%増加し、これは中国全体の経済成長率よりも高い数値だという。
しかし、中国のGDPのうち文化産業が占める割合はわずか2.75%で、日本15%、アメリカ10%、韓国7%などと比べるとかなり低い値となっており、今後より大きな発展が期待されている。

また、中国政府は第12次五カ年計画でゲーム産業をアニメや映画と共に重要な発展対象に選定しており、国の支援も期待できるとのこと。

その一方で、中国のゲーム産業は3つの課題に直面しているという。

一つ目は「知的財産権の保護」
現在中国のゲーム市場における知的財産権の保護は不十分で、自国内ですら被害を受ける企業が続出しているようだ。
今後、各企業の著作権意識を育成し、知的財産権の保護環境を整える必要があるとのこと。

二つ目は「政策と法的枠組みの整備」
現在、中国の様々な政策や法律がゲーム産業に悪影響を及ぼすことになっている

三つ目は「地域均衡発展」
現在、中国は統計上一人あたりのGDPが4000ドル程度となっているが、北京や上海などの大都市では一人あたりのGDPはこれより高く、地方都市では平均値よりも遥かに低い状況であるという。
しかし、中国の文化産業はこのような地域格差を全く考慮しておらず、ゲーム商品の消費も地域ごとに大きな格差が生じているということだ。

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