2013年内にゲームオンが日本国内でもサービス開始予定のアクションMMORPG「黒い砂漠(仮)」の開発会社PearlAbyssのキム・デインCEOへの、THIS IS GAMEによるインタビューの要点をまとめた
これまで「RYL」や「R2」「C9」といったゲームを開発してきたキム・デイン氏は「黒い砂漠」をどのようなゲームにしようと考えているのか。
■ゲーム全般
- ゲームエンジンは自社開発
- 気に入らない部分を迅速に変更できるエンジンが必要だった
- GeForce 9600GT程度の仕様を基準にしている
- マップはシームレス方式。「ここにいる」という感じを与えるため。
- 技術的な困難があるとわかっていながらシームレス方式を採用したが、実際に作ってみたらさらに大変だった
■相互作用
- 本作ではNPCとの親密度が存在し、親しくなるほどできることが増える
- 存在する全ての建物の中に入れる
- 家を手に入れるためには村長などに会って居住権を得る必要がある。村長との親密度も影響
- 本作のハウジングは家を買って飾ることよりも”設備“という概念
- 家に釜や炉が設置され、これを使って採集した鉱物などを加工して生産し、取引できる
- NPCがかなり自然に活動している
- NPCに使うリソースは決して少なくはないが、過去のゲームでは店やクエストを提供する役割でしかなかった
- 本作ではNPCは単に歩きまわるだけでなく、自分との関係を作ることに焦点を合わせた
- あるNPCと親密度が高くなると、別のNPCとの関係が悪くなることもある
- “黒い砂漠”のコンセプトはサンドボックスシステムにプレイヤーたちの遊び場を作ること
- プレイヤー同士の相互作用によってゲームプレイの楽しさを見つける方法と行動が連携するようにゲームをデザインしている
■ノンターゲッティング戦闘
- C9の戦闘を目標にしているが、MOではないので長時間プレイしても苦にならないゲームを作らなくてはならない
- 感覚的なプレイが可能なようにスキルの数を減らしている
- 自分でもわからないうちにコンボが使えている
- 戦闘における作用・反作用の動き
- 殴れば押されたり、倒れたりすることは戦略として利用される
- 相手を後ろに押しのけて倒した後に攻撃するといった戦略が可能
- スキルがクールタイムベースだった場合は、タイミングよくキーを押すだけのプレイになってしまうので、黒い砂漠では状況に応じてスキルを使用できるように準備している
- 内部ではゲームプレイは瞬発力より経験に基づいた判断力にするべきだと考えている
- 戦闘における「操作:装備」の比率は「6:4」のバランス
- コントロールが良ければ有利なのは事実だが、経験がこれを補完するゲームになるように願っている
- キャラクターの成長はスキルツリー方式
■攻城戦と権力闘争と英雄
- 攻城戦のコンセプトは「ゲーム内のチャンピオンギルドを作ろう」というのが始まり
- ゲーム内の財や権力をプレイヤーに与えるのが攻城戦
- 同様の資源を持つギルド同士が攻城戦を行えば、戦術やチームワークが良いギルドが勝てるシステム
- 戦術は攻撃と守備の両方が重要
- 攻撃側は大砲を使って城門を壊すか、城の中に砲撃をするかなどを考慮しなければならない
- 守備側は騎馬隊を使って敵の砲兵から倒すのか、歩兵部隊を奇襲するのかなどを決めることになる
- ここでは資源の組み合わせが重要で、馬を多く確保していれば騎馬隊が強くなるし、大砲を確保していれば砲兵が強くなる。
- それぞれのギルドがどのような戦略を中心に資源を確保したのかも見所
- 攻城戦に勝つとゲーム通貨を得て、その地域の特産物を独占できる。領土を治めているギルドは税金を取れる。
- 攻城戦がつまらなくなる理由は、サーバーでギルドが統一されてしまうこと。どうすればそれを防げるか考えている。
- 大手ギルドが全て占領して独裁をする可能性もあるが、自然に分かれて統合される過程が出るように準備している
- それが、所有していると英雄になれる「ブラックストーン」
- 個人や小規模ギルドがブラックストーンを手に入れると、権力を手にしている大規模ギルドにとって脅威となる
- (このことは本当は言ってはいけなかったがうっかり言ってしまったとのこと)
■「黒い砂漠」という名前
- ゲームの大陸の半分くらいが砂漠
- 「黒」と「砂漠」からは中東の石油のようなイメージを連想させる
- 二国が「ブラックストーン」のために戦争をし荒廃したという世界観設定
- カルフェオン共和国は該当地を「黒い砂漠」と呼ぶが、バレンシア王国は多くの血が流れた場所という意味で「赤い砂漠」と呼ぶ
- ゲームのシンボルとなるのが「ブラックストーン」なので、プレイヤーが受け入れやすい「黒い砂漠」に決めた
情報元:THIS IS GAME.com
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