“最近の「アンチエイリアス」で逆にゲームのグラフィックが悪化している”と指摘される

コンソールゲーム

Redditへのとある投稿が話題を集めている。「Halo: Infinite」でTAAをオンにした映像と、オフにした映像の比較だ。この投稿には1万5000近い賛成票が投じられている。

投稿者は「現代のゲームがこれ(アンチエイリアス)によって、こんなに壊されているのは正気の沙汰ではない。 最近発売される新しいゲームは画面にワセリンが流し込まれているようだ」とタイトルをつけている。

It’s insane how modern games are being destroyed by this. Every new game that comes out now seems to have vaseline poured into the screen
byu/mestrenandi ingaming

アンチエイリアシング(anti-aliasing)は、コンピューターグラフィック特有の「ジャギー(輪郭が階段状になる現象)」を目立たなくする技術。

アンチエイリアスとは(Wikipedia)

「TAA」が諸悪の根源か

TAA(Temporal Anti-Aliasing)は、近年の多くのゲームに採用されているアンチエイリアシング技術だが、他のアンチエイリアシングと比べて、映像がぼやけてしまったり、残像感が強い欠点があると指摘されている。

言い換えれば、TAAの適用によって、ジャギーが目立たなくなり、ちらつきが抑えられるのと引き換えに、グラフィックのディティールが破壊され、まるで低解像度で描画されたようなぼやけた映像に見え、さらには残像も生じてしまうというわけだ。

▼下の画像はウィッチャー3におけるTAA有り(左)、AA無し(右)を比較したもの。(画像クリックで拡大推奨)

Baldur’s Gate 3におけるアンチエイリアシングの比較

明らかにTAAが適用されたものはオブジェクトがぼやけてしまっているのがわかる。

見た目以外の問題も

単に映像がぼやけてしまうだけに留まらず、TAAによって発生したブラーが原因で気分が悪くなったり、目が痛くなる人は、同じような症状が出てしまう可能性がある。

それでもTAAが使われる理由

アンチエイリアシングは常にトレードオフがあり、パフォーマンスやグラフィックのディティール、鮮明さを犠牲にする代わりに、よりスムーズでちらつきのない映像を実現することができる。

一方で、PCゲームで複数のアンチエイリアシングの選択肢が用意されていることからもわかるように、それぞれのAA技術にはメリット・デメリットが存在する。

TAAは、SMAAやFXAAのような他のアンチエイリアシングと比べると、「ジャギーを減らし、ちらつきを抑えるという点では優れる」と言われている。

上手く実装されていれば、TAAの効果は、少しぼやけるというデメリットを上回るものになる。

他にもメリットが…

また、TAAには細部に存在する粗さを隠す効果もある。

例えば、「サイバーパンク2077」にはグラフィックオプションにアンチエイリアシング設定が存在しないが、内部的にはTAAが適用されていることが判明している。つまり、TAA強制オンである。

ファイルをいじって強制的にTAAをオフにすると、反射の表現が非常に粗く、気になってゲームプレイに集中できないほどノイズが多いものとなる。開発者の立場からすれば、見てほしくない部分が見えてしまうことになる。

スクリーンスペースリフレクションのような負荷の高い表現を、低解像度で処理してパフォーマンスへの影響を抑えながらも、エフェクトの粗さを改善するために、サイバーパンク2077ではTAAが強制的にオンになっている。(※より厳密には、以前のフレームの情報を利用して、現在のフレームに正しく反映させる” temporal accumulation”と呼ばれるものだが、詳細は割愛する。)

「バトルフィールドV」のようなゲームでは、ファイルを書き換えてTAAを強制的にオフにすると、フレームレートこそ上がるものの、ライティングそのものに異常が発生してしまうようだ。

「YouTube画質慣れ」への指摘

興味深い意見として、最近のゲーマーは、YouTubeやTwitchの「配信画質」に慣れてしまっており、TAAによってグラフィックのディティールが失われていても、気づくことができないのではないかというコメントを見かけた。

動画サイトに投稿される前の、録画の段階で圧縮され、さらに配信時にビットレートが落とされる等し、本来よりもぼやけた、ブロックノイズも出ているような、低い画質の映像を見るのが当たり前になっている。たとえ動画の解像度が1080pだろうと4Kだろうと、実際にゲームをプレイした時に目に映るものより画質は落ちている。特に激しく動くシーンならより動画の画質は落ちる。

グラフィック設定項目がない家庭用ゲームでは、アンチエイリアシングに対する不満は、フレームレートやテクスチャの品質、画面解像度といった要素と比較すると小さくならざるをえない。家庭用ゲームのフィードバックで「アンチエイリアシングにTAAを使うな」と意見する人はいったい何人いるのだろうか。

その結果、最初に紹介したHalo: InfiniteのTAAオン/オフの比較動画が話題になったのだろう。

新たな解決策

一方、新しい技術で既存のアンチエイリアシングの問題の解決が図られている。

DLAA・・・AIの深層学習を利用したNVIDIAのアンチエイリアス
Native AA・・・AMDの超解像技術「FSR 3」を利用したアンチエイリアス
TSR・・・Unreal Engine 5に搭載されている超解像技術

ゲームの設定画面で、TAAの代わりにこのような技術を選択できる場合、積極的に利用するべきである。

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TAAはオフにするべき?

結論から言えば、ゲームによって異なる。

まず、対戦ゲームでない限り、ちらつきを抑えられるアンチエイリアシングはオンした方が良いのが普通である。

上手く調整されていてブラーがあまり気にならないゲームもあれば、TAAをオフにしたり他のAAを選択した方が鮮明な映像で見栄えが良くなるものもある。

選択肢がない、強制的にTAAがオンになっているような場合、現状では受け入れるしかない。無理矢理オフにすると、グリッチ等の別の問題が発生する可能性がある。

ゲームによっては、上手く調整されていることで、TAAがベストな選択になる場合もある。ただし、多くの場合、先述した最新のAA技術はTAAよりも優れた結果をもたらす。

コメント

  1. 匿名 より:

    アンチエイリアスって、ギザギザを目立たなくする技術だし、最近のグラ品質だと逆に汚くなるんだろうな
    やっぱり本命はDLAAか

  2. 匿名 より:

    比較画像が縮小されてるからなー、実質DLSSかけたようなもんになってる
    あの画像だけで論じるのは的外れだから注意しような
    あくまでピクセルパーフェクトの状態を比較した上で議論してるもんだから

  3. 匿名 より:

    あんまり綺麗にしすぎても感動ってそこまで無いのよ。適度でいいのよ適度で
    以前も霧がリアルすぎて古い据え置き機以下のグラフィックみたいって他のゲームでも言われてたし、一部しか評価されないグラフィック性能作った所で意味がない。結局開発者とメーカーの自己満になるだけや

    • 匿名 より:

      この飲みの席で何か言ってる気になってるオヤジみたいな中身ゼロの言説たまらんなぁ
      PSxのときの「PSx-1のグラで十分」ってやつを文字数増やしただけ
      適度って何?

    • 匿名 より:

      俺も解像度あがるよりfps上がったほうが嬉しいな

    • 匿名 より:

      中途半端は一番良くないと思うな

    • 匿名 より:

      こういうこと言う奴に限って求める「適度」の要求度が高いんだよな

  4. 匿名 より:

    MHW久しぶりに触った時にこんな画質悪かったっけ?って思ったけどアンチエイリアス弄ったら良くなったな
    アレも確かTAAだったような

  5. 匿名 より:

    SMAAは綺麗だけどTAAは有っても無くてもって感じ
    元のグラフィックにもよるかな

  6. 匿名 より:

    ゲームエンジンも過渡期だから古くなるものも出るだろうね

  7. 匿名 より:

    モーションブラーもいらない

  8. 匿名 より:

    これを作った奴は自分の目でテストしなかったんだろうか
    逆に汚くなってるって気が付きそうなもんだが・・・

  9. 匿名さん より:

    リメイクシリーズのバイオハザードとかもAAをONにすると草木の表現が毛糸みたいになったりするから変に気持ち悪かったり、ぼやけてるように見えたりするのが嫌いだったなぁ。あとはFarCry5とか。あれはAAをONだとえげつないほど画面が毛糸に……。
    PCの性能に負荷をかけて画質を良くするものだと思ってたからONにしておいた方が綺麗になるんだーと勝手に思ってた。でもやっぱり自分の気に入った画質が良いよね!

  10. 匿名 より:

    いい加減グラより内容に拘る事を学べや
    PS3PS5みたいにオワコンになるぞ

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