IMC GAMESは、MMORPG「Tree of Savior」のパフォーマンスの最適化に関する最新情報を公開した。

グローバル版の公式サイトの記事によると、開発チームはクライアントの最適化が現在ToSのコミュニティから最も要求されている事項だと認識しており、修正を続けているという。
開発チームは検証の中で、都市におけるフレームレートの低下はアニメーションの更新時にかなりのボトルネックが発生しているのが原因だと判断し、より詳細な分析の結果、モーフィング機能に問題の根本原因があるという結論に至ったとのこと。
一つのイメージを別のイメージに徐々に変化させるモーフィングだが、CPUの処理が集中してしまっており、これがフレームレートの低下の原因となっていたようだ。
これを解決するため、異なるオブジェクトの処理をそれぞれのCPUコアで同時に処理するマルチスレッド機能を適用し、その結果が以下の動画に収められており、内部テストでは8コアCPUで1.5倍~3倍、4コアCPUで1.5倍~2倍のフレームレート向上があったという。
上記の動画は、Core i5 3570、GTX 650、Windows 10という環境を用い、日本サーバーで計測したとのこと。
マルチスレッディングの適用前は20fps前後だったのに対し、適用後は30fps程度まで改善している。
ただし、マルチスレッドプロセスによって見えないバグが発生することも考慮されるため、テストを行った後、パッチに組み込むという。プレイヤーキャラクターが大勢集まるエリアで大きなパフォーマンス改善が見込めるとのこと。
マルチスレッディングについては今後も模索を続けていくようだが、それに加えてリソースのローディングに関しても現在取り組んでいるという。
新しいキャラクターやNPC、モンスターが画面に登場した時に負荷がかかりフレームレートが低下する問題があり、リソースの読み込みに関して現在改善を行っているようだ。
IMC GAMESは「さらなる最適化の余地がある」としており、パフォーマンスの問題が最優先事項でなくなる日まで今後も解決を続けていくとのこと。
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