昨年末から今年の始めにかけて全世界で基本プレイ無料サービスに移行したMMORPG「TERA」は、無料化によって商業的に大きな成功を収めている。

TERAの北米運営のEnMasse Entertainment CEOのクリス・リー氏がG-STAR 2013でinvenのインタビューに答え、北米版TERAの現状と、EnMasse Entertainmentの今後について語った。
invenのインタビューに答えたのは無料化にあわせてEnMasse EntertainmentのCEOに就任したChris Lee氏

Q. EnMasse Entertainmentという会社を簡単に教えてください
EnMasse EntertainmentはBluehole Studioの北米自社法人です。4年前のTERA北米サービス決定も知っていますし、結局はBlueholeが直接運営することに決定し、EnMasseが誕生しました。プラットフォームを設けて他のタイトルを発表することができるように、昨年に引き続き今年もG-STARに来ました。”TERA”に続くもう一つの作品を公開する予定です。
Q. TERAのどのような点に魅力を感じたのでしょうか?
MMORPGを長くやってきました。昔のゲームはどんなにゲームを長くプレイしても、プレイヤースキルがゲームに反映されることがあまりなく、装備性能の戦いでした。しかし、TERAはランサーの防御技術などを見たときに、TERAだけの魅力があると感じました。戦いに自分の腕が関わってくるという点が魅力的に感じました。
Q. TERA北米サービスはある程度の成功を収めましたか?
北米ロンチ時は、Pay-to-Play(定額制)の料金形態でした。ゲーマーが願った時期に進出して期待通りの成果を収めました。しかし、考えなおしてみると、これよりももっと上手くやることができたのではないかと思い、基本プレイ無料に切り替えました。爆発的な反応がありました。250万人の総加入者を獲得し、売上高が5倍ほど増加するという成果を上げました。韓国産オンラインゲームの北米市場ではNo.1だと言えるでしょう。
Q. 北米版のTERAは韓国版に比べてどういった違いがありますか?
初期には完全に分離されており、多くの違いがありました。時間が経つにつれ近づけるよう努力をしました。今ではもう単一の統合されたビルドです。課金アイテムが少し違いますが、主な内容は同じです。
Q. 北米のプレイヤーの嗜好はちょっと違うようですね
かなり違います。例えば北米では戦場が最も多く利用されています。そこで、頻繁にトーナメントを開催するなど、特に力を入れています。大きな骨組みは同じでも、人気のあるコンテンツが異なりますので、うまく活用して地域に合わせて運営しています。
Q. 北米版ローカライズ作業で一番大変だった、あるいは注力したのは何でしたか?
翻訳面で特に苦労した点はクエストの内容です。韓国では誰もが知っている昔話や例え話を英語に直訳すると全く通じなくなってしまいます。翻訳チームで同じような北米版のストーリーを拾い読みして修正するか、もしくは最初からストーリーを新たに作り直したため時間がかかりました。
Q. 例えば?
業績と称号が代表的なものです。北米プレイヤー達は自慢できる要素を大切にしています。その点をBluehole Studioにフィードバックして追加されたシステムがレコードです。それと、北米ではゲームパッドを使う人が非常に多いです。それもフィードバックをもとにBlueholeが共同作業を上手くやってくれて、満足のいくパッドプレイが出来るようになりました。
Q. プレイヤーからのフィードバックで最も多かったのはなんですか?
北米プレイヤー達は戦場が好きで、戦場に関する要求が多かったです。そこで、Canyon Clashというトーナメントを行いました。参加者が1千人に上るほど反応が良かったです。トーナメントを行った結果、今では放送もしていて解説陣が参加するなど、eスポーツとしての進行が行われています。トーナメントのための商品もご用意しています。
▼PvPトーナメント「CANYON CLASH」は第2回も予定

Q. 北米プレイヤー達の種族と職業の選択率はどうですか?そちらでもエリーンは愛されているのでしょうか
通常、アメリカの多国籍で多文化的なところでも見られるように、ゲームでもプレイヤーの傾向は様々です。もちろん、北米にもエリーンが好きな熱狂的プレイヤーもかなりいます。エリーンのエレメンタリストが特に多いです。しかし、実際に最も多く使用されている種族・職業の組み合わせは女性キャスタニックのウォーリアーです。 キャスタニック、エリーン、ハイエルフの順に上位で、バラカとポポリの選択率が非常に低い。韓国のポポリユーザー数を考えれば、異なる部分だと言うことができるでしょう。
▼北米で最も人気があるのはキャスタニック♀のウォーリアー

Q. 北米サービスにおいて最も利益を得ているものは?
北米サービスの収益の中心となっているのは3つです。1つ目は乗り物やアバターなどの外形に関するアイテムで、2つ目は箱のような消耗品です。3つ目は時間を節約するプレミアムサービスです。収益の規模はそれぞれ均等にわかれている感じです。
Q. 韓国よりも北米の方がさらにライトユーザーが多いという認識がありますが、現地でもそのように感じますか?
一つに絞って話すのは難しいです。TERAだけを見れば北米で最もハードコアな人たちはは、韓国プレイヤーの基準でも非常にコアなゲーマーです。最も多い中位圏には、多くの時間を投資しているわけではないですが、ゲームに興味を持っているユーザーがたくさんいます。ライトユーザーも存在します。
Q. 現在、北米産のオンラインゲームで、ライバルと考えたり意識をしているゲームはありますか?
これというゲームを挙げるには、TERAはあまりに特異です。”TERAの代わりにこれをやる”というようなゲームはあまり聞かない。しかし課題はあります。Free-to-Playモデルだと、顧客が他のゲームに移ってしまいやすいという点です。引退する人が減るように、短い周期でのアップデートも進めて、イベントも開催しています。今後も継続課題となるでしょう。
Q. 北米のゲーム市場はオンラインゲームでも様々なプラットフォームが調和しているように思えます。将来に関してはどう考えていますか?
3つのことに注目しています。まず、インディーズ系の開発会社の驚異的な成長です。投資コストと規模は小さいですが、非常に創造的な作りとコンセプトが出てくるのがとても良いです。ゲーム業界が全般的に豊かになり、その素晴らしい発想が大規模なゲームでも取り入れられています。インディーズゲームはこれからも成長していきます。 2つ目はモバイルプラットフォームです。多くの企業が新たに投資しており、成長が予想されます。3つ目には次世代のコンソールは欠かせないでしょう。北米のゲーマーはコンソール市場への関心が高いため、次世代コンソールでどんなゲームが出てくるのかというのは興味深いです。
▼MMORPGの次世代ゲーム機進出が相次ぐ
Q. 今年のG-STARで気になったゲームはありましたか?
会議のスケジュールが多く、軽く見て回る程度でしたが、「Kingdom Underfire II」が印象的でした。昨年はみかけませんでしたが、素敵な姿で再登場してくれて嬉しかったです。「黒い砂漠」も興味深かった。また、 「EOS」のスタッフたちとたくさん話をしたので関心を持っています。むしろ私が質問をしたいです。どのようなゲームが気に入りましたか?
(invenの記者が気に入ったゲームは秘密とのこと)
情報元: inven


コメント