マビノギ英雄伝の元クリエイティブ・ディレクターであり、現在はBlueholeでスマートフォン向けゲームのプロジェクトディレクターを担当している、イ・サンギュン氏が、invenのインタビューの中で、MMORPGが晩年を迎えていると言われる理由について聞かれ、その考えを語った。

技術は「発展」したが「革新」を経験していない
以前に、「ウルティマオンライン」のデザイナーであり、「A Theory of Fun for Game Design」の著者である「Raph Koster」が寄稿した記事を読んだことがあります。それは本当に意味のある言葉でした。
「ジャンルは消滅する」というもので、とても印象深い文章でした。
マクロな観点では、「ゲーマー」はゲームのコンテンツではなく、「ジャンルそのもの」を消費しています。
Raph Kosterは「A Theory of Fun」で楽しさをこのように定義しました。
「楽しさの本質は『学習』であり、それ以上学習できるパターンが存在しない場合、楽しさもなくなる」
結局、一つのジャンルが持っているパターンをゲーマーがすべて学習して「慣れ」が生じたとすれば、そのジャンルの面白さは終わったということでしょう。
「韓国産MMORPGは晩年」だと言われる理由は、このジャンルがあまりにも長く持続され、既にすべての人にとって「馴染み」のものになったからだと推測できます。
別の方法でアプローチするなら、「技術革新」というキーワードでも紐解いていくことができます。
「ゲーム」が誕生してから発展した過程では、常に技術的な革新が一緒にありました。画面にピクセルを表示していた時代には、「インベーダー」のようなゲームが登場しました。
「テーブルトークRPG(TRPG)」は、誰かが「ゲームマスター」役をやらなければならないゲームでしたが、コンピューターが進化する中で、「ゲームマスター」をコンピューターに任せることで、コンピューターRPGが始まったんです。ここにオンライン機能が加わり、MUDゲームが登場し、グラフィックスが進化を遂げながら現在のゲームのようなジャンルが確立しました。
現在、「MUDゲーム」はありますか?
もちろん、小さな規模では存在しますが、事実上消滅したと考えてもよいです。技術革新に応じて自然に消えていったのです。しかし、現在の市場の主流をなすMMORPGが大半を占めるようになった後、技術が「発展」したことはあっても「革新」を経験していません。
次の技術がどのようなものになるかはわかりません。VRになる可能性もあるし、モバイルの強化がされる可能性もあるでしょう。この部分は、あえて話をすることができませんが、おそらくその時が来ればMMORPGは自然と違うジャンルに変化していくものと予想しています。
引用元:inven
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