GunZの開発で知られるMAIET Entertainmentが開発したMMORPG「RaiderZ」(レイダーズ)のクローズドβテストが北米で開始されたので早速プレイしてきた。本稿では、北米CBTのファーストインプレッションを簡単にご紹介する。

コンセプト
RaiderZはノンターゲティング方式の戦闘システムが特徴のMMORPG。
TERAとモンスターハンターを掛けあわせたようなゲームと言われる。基本プレイ無料+アイテム課金制
北米版のキャッチコピーは「Hunt Together or Die Alone」(一緒に狩るか、一人で死ぬか)
韓国版では「モンスターハンティングMMORPG」を謳っている
▼クローズドβテストトレイラー
グラフィックスの雰囲気はC9などに近い印象。量産型の韓国産MMORPGでよく見かけるものだが、無料ゲームとしてはグラフィックス品質自体はそこまで悪くない。むしろ良い方だ。しかし、一部のオブジェクトがハリボテだったあり、水の表現はあまり良くないなど、所々でB級感が見えてしまう。
グラフィックスにこだわらないプレイヤーなら特に気にならないだろう。
北米CBTでは動作環境が発表されていなかったが、ミドルレンジのゲームPCなら問題なく動く。
意外にも中に入れる建物が比較的多く、そこそこ作りこまれている。
キャラクター
基本的に種族は人間のみ。
プレイヤーキャラクターの作成では、性別、声、顔のタイプ、肌の色、メイク、髪型、髪色、瞳の色、タトゥーを選択することができる。
顔のパーツごとや体型の詳細設定はないので細かい所には手が届かない。
クラス(スタイル)
RaiderZではキャラクター作成時に4つの「スタイル」の中から一つを選択する。

スタイルは「ディフェンダー」「バーサーカー」「クレリック」「ソーサラー」の4種類がある。
ここで通常のMMORPGにおける職業と違うのは、自分のスタイルに合った武器以外も装備でき、さらにレベルが上がれば他のスタイルのスキルも覚えることができるということだ。
ただし、スキルは武器とスタイルの組み合わせが正しくないと発動できない。
例えば、バーサーカーのスキルを取得しても、杖を装備していたら使用することはできない。
スキルを覚えるのは簡単で、スキルウィンドウを開いてポイントを振るだけ。

スキルの数はあまり多くない。
レベル10以降になると、スキルポイントを最初に選んだスタイル以外にも振ることができるようになる。武器はTabキーで瞬時に切り替えることができるので、複数のスタイルを使いこなしての戦闘が予想される。
戦闘
RaiderZの最大の特徴と言えるのがノンターゲティング方式の戦闘。
ノンターゲットのMMORPGというとTERAがまず思い浮かぶが、RaiderZの戦闘はTERAの戦闘に非常に近い。
マウス左クリックで武器を振り、キーボードの数字キーで設定したスキルを使用する。
TERAとの最大の違いは回避がスキルではなく基本操作に組み込まれているということだ。どんな武器を装備していてもShift+WASDでローリングして回避することができる。
スタイル問わず右クリックにはガードが設定されている。
また、別の特徴としては、敵がドロップする武器やフィールドに設置されている武器を拾ってそのまま使うことができるということだろう。武器といってもプレイヤーが普段使う装備とは異なり、拾った瞬間に装着し、一時的に使用可能な特殊なもの。
▼RaiderZには弓という武器は存在しないが、敵からドロップしたりNPCから渡されたりするなどして特殊な武器として一時的に使うことができる。

残念だが、攻撃中は移動できない、移動しながら攻撃できない。したがって、遠距離スキルを詠唱しているうちに敵に接近を許してしまう。
レベリング
RaiderZはレベル制で、他のRPG同様に経験値がたまるとレベルアップする。
レベルが上がるとスキルポイントが1ポイント増え、スキルに割り振ることができる。
ステータスは自動的に上昇する。レベルの上がり方はやや遅め~普通。
基本的にはクエストをこなすことで経験値を獲得しレベルアップしていく。
クエストの内容は狩り、採集、製作など。
製作
RaiderZのもう一つの大きな特徴が製作
RaiderZでは、モンスターが武器・防具といった装備をドロップしない。その代わりに製作素材をドロップする。
製作はNPCに依頼する形で行う。リストがすっきりしており、製作システムはわかりやすい。

NPC商店で販売しているアイテムもあるが、基本的にほぼ全ての装備は素材アイテムを集めて製作することになる。
作りたいアイテムのレシピをクエスト欄に表示することができ、素材アイテムが集まったかどうかを常時確認することが可能となっている。序盤は素材アイテム集めは比較的簡単。
また、製作には熟練度がないため、素材とお金さえあれば好きなアイテムを製作できる。

ユーザーインターフェイス
基本を踏襲したスタンダードなMMORPGのユーザーインターフェイスなのだが、細かなところで使いづらさや見づらさを感じてしまう。特にマップが見づらい。
酷いわけではないが、ユーザーインターフェイスのデザインはお世辞にもかっこいいとは言えない。

良くも悪くも平凡なユーザーインターフェイス。
アクティベートキー(E)で会話を進めることができるのは良い。
パーティクエストが多い割にパーティ募集・検索などの機能がない。
サウンド
率直に言って魅力に乏しい音楽と効果音。CBTなので実装されていないだけかもしれないが、NPCのボイスは全くない。モンスターを攻撃した時の音が安っぽく、迫力や爽快感に欠ける。
最大7.1chサラウンドに対応している。
その他の特徴
- 昼夜がある
- 天候が変化する
- 乗り物も素材を集めて入手できる
- インベントリのスロットが最初から多い
- スクリーンショットだけでなく動画撮影機能がある
▼序盤の都市「Ingen」を散策するだけ。途中で朝になる。
RaiderZの第一印象
基本プレイ無料のゲームということで、RaiderZについてはあまり期待していなかったが、実際にプレイしてみての感想は、「予想通り」だった。
戦闘面において、回避やガードが基本操作に含まれていることはTERAよりも良いと思うが、その他の部分では操作感が悪く、ストレスを感じる。モンスターハンターのようなアクションゲームの操作感にはほど遠い。
そして致命的なのが、戦闘があまり面白くないということだ。爽快感を求めるならドラゴンネストやC9のようなMOアクションの方が良い。とはいえ、ターゲット方式の棒立ち戦闘ゲームよりは数倍マシ。
武器とスタイルという職業の代わりになるシステムや、製作がアイテム入手の要だったり、昼夜や天候が変化したりと特徴はあるのだが、全体的に見るとB級ゲームという評価をせざるをえない。
TERAの前に正式サービスを開始していればノンターゲティングということで大きく注目を集めることができただろうが、TERAの後では二番煎じになってしまうため、より強力で魅力的なコンテンツがなければユーザーの心を掴めないだろう。
辛辣なコメントを書いたが、ゲームとして破綻しているわけではないので「基本プレイ無料のB級ゲーム」だと割りきってあまり期待せずにプレイすれば、RaiderZを楽しめる人もいるはずだ。今回は序盤のコンテンツのみでファーストインプレッションを書いたが、大規模なPvPなどもある後半のエリアは全く違う顔を見せてくれると信じたい・・・。
■良い
・職業固定ではない
・回避やガードがクラスに関係なく使用可能
・同じジャンルの他のゲームより製作が重要になる
・天候や昼夜の変化がある
■悪い
・戦闘の操作感やテンポ
・移動しながら攻撃できない
・パーティプレイの比重が大きい
・クエストが面白いとは言えない
・キャラクターの個性
・Pay to Winになる可能性を含んでいる
余談だが、北米ユーザーがエリアチャットで「ソードアート・オンライン」の話をしているのを何回も見かけた。









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