MMORPG「World of Warcraft」の中国サーバーで16歳の少年が話題となった。
少年がWorld of Warcraftを始めたのは、亡くなった父親がかつてWoWをプレイしていた亡き父の痕跡を辿るためだった。

父がWoWで見た景色を・・・
中国に住む16歳の少年の父は、MMORPG「World of Warcraft」(以下WoW)のプレイヤーだったが、2013年にWoWがバージョン5.2の時に病気で他界してしまった。
少年は幼い頃に父親がWoWをプレイしているのを傍らで見ていたという。
父が見ていたWoWの世界の景色を自分も感じてみたい、そして可能なら、父の事を覚えている人に会って話を聞きたいという思いで、彼は父親の足跡を辿るかのようにWoWをプレイしていた。
しかし、少年が覚えていたのは、父がプレイしていたサーバー、キャラクターの種族とクラス、持っていたと思われる武器、印象に残っていた出来事など、わずかな手がかりだけだった。
キャラクター名もアカウント名もわからず、時が経つ中で次第に記憶も薄れていった。
そんな中、彼が亡き父のキャラクターを探しているということが、中国のSNS、Weiboで100万人以上がフォローしている人気アカウントや、中国のゲームコミュニティ”NGA”で取り上げられ、たちまち拡散し、現役プレイヤー達の間でも大きな話題となった。

プレイヤー達と運営の協力を受けて・・・
そして、少年が提示していたわずかな手がかりをもとに、中国のWoWプレイヤーが協力し、少年の父親が使っていたキャラクター、さらには父がかつて一緒に遊んでいた何人かの友人達を見つけ出すことに成功したのだった。
この話はここで終わりではない。
中国運営のNetEase、そしてBlizzard Entertainmentがこの少年の話を知り、通常は規約の関係で不可能なアカウントの全権譲渡について少年に持ちかけたのだ。
運営側は、彼の父が死去しているという事実がわかる資料や身分証明書などいくつかの書類を提出すれば、彼の父親のアカウントに関する権利を少年に移譲すると伝えたという。
その後、少年は自身のWeiboで次のように感謝の言葉を投稿した。
「皆さんの関心に感謝します。昨日、大きな進展がありました。私の父のアカウントが見つかりました。私の事に関心を持っていただいて、助けてくださったすべての方々に本当に感謝いたします。そして、NetEaseとBlizzardの関係者の皆さんにも感謝申し上げます。
NetEaseとBlizzard側がおっしゃる所によると、父のアカウントだけでなく、ゲーム内の友達の方まで見つかったそうです。もちろん、アカウント譲渡に関する手続きにはもう少し時間がかかるだろうし、父の他の友人の方々を見つけることも容易ではないですが、絶対に上手くいくと私は信じています!」
少年はかつての父の友人だったWoWプレイヤーと話をすることができたという。
アカウントの譲渡が叶えば、少年は父親が残したキャラクターや思い出と共にアゼロスの世界を冒険できる日がやってくるはずだ。



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