Age of Conanで知られるFuncomの最新作、MMORPG「The Secret World (ザ・シークレット・ワールド)」の第1回ベータウィークエンド「Kingsmouth Calling」が日本時間の5月12日~14日に行われたが、筆者の簡単なインプレッションをお伝えする。

尚、ベータウィークエンドではゲームの限られた部分しかプレイできない上、製品版のクライアントではないという点に留意して欲しい。
The Secret Worldは現代を舞台にしたMMORPG。
プレイヤーは3つの秘密結社「Templar (テンプラー)」「Illuminati (イルミナティ)」「Dragon (ドラゴン)」のいずれかに所属し、世界で発生している怪奇現象に立ち向かっていくと同時に勢力間闘争を繰り広げるというのが概要となっている。
今回のBeta Weekend #1 “Kingsmouth Calling”では、Templarのみ選択することができた。
○GOOD
- 他のMMORPGではめったに見られない、現代社会が舞台という設定
- 建物や地形の出来が良い
- クラスとレベルが存在しない
- 現代的な銃を装備できる
- Direct X 11に対応
- ストーリーベースのクエスト
- マップが広い
地球上の実在の地名が登場し、ワールドマップも現代の世界そのものとなっている。(街が再現されているわけではない)
大昔や未来を舞台にしたオンラインRPGはたくさん存在するが、現代が舞台のMMORPGというのはほとんどない。その理由の一つとしては、現代社会を舞台にすると建造物や乗り物だけでなく、複雑な様々な”物”が非常に多くなってしまい、製作に膨大な手間がかかってしまうということにある。
もちろんNPCは普通の洋服やスーツを着ているし、プレイヤーキャラクターでさえカジュアルな格好を選択することが可能である。シークレットワールドの世界は初見ではかなりの驚きに満ちている。

現代社会の複雑な街並みがうまく作られている。グラフィックスのレベル自体は決して高いわけではないものの、説得力のある世界が構築されている。当たり前のように建物の中に入れるのも良い。

MMORPGではごく当たり前に存在するクラスはおろかレベルさえない。といってもその代わりとなるものが存在する。
プレイヤーはが装備する武器は「Ranged(遠隔)」「Melee(近接)」「Magic(魔法)」の三種類に分けられ、それぞれの武器で使用できるスキルが変わってくる。途中で他の武器に変えることが可能。
レベルはないものの経験値は存在する。SPとAPというポイントがたまり、これを使ってスキルを獲得したり、各武器を使う技術を上げていく。


グラフィックスレベルは高くないと言ったが、The Secret WorldはDirect X 11に対応している。Direct X 11必須というわけではないが選択が可能。MMORPGの中では綺麗な部類に入る。

今回体験できたKingsmouthという住宅街は住人がゾンビと化してしまっているという状況だったが、Kingsmouthで見つけることができるほぼ全ての大小様々なクエストにカットシーンがあり、ストーリー性を持っていた。一般的なMMORPGは、ストーリーのクエストとレベリング用のクエストにわかれているということが多いが、The Secret Worldは全てがストーリークエストのようになっている。
クエストで敵を倒すというのもあるが、敵が襲ってくるから倒すという場面が多い。

今回体験できたKingsmouthというマップだけでも相当な広さがあった。他のエリアがどうなっているのか気になるところ。

×BAD
- フラストレーションを感じる戦闘
- NPCが人形のよう
- ストーリードリヴン
- キャラクターカスタマイズが不自由
- クエストアイテムやゴール地点がはっきりしない
- ユーザーインターフェイスは改良の余地あり
序盤の戦闘はこんな感じ。「ゾンビが襲ってきた!1、2、1、1、1、2、1、1、2」ひたすらキーボードの数字を連打。正直、The Secret Worldの戦闘は楽しくない。モーションは典型的な洋ゲーという感じで、かっこよさよりリアルさを重視しているためもっさり感が否めない。戦闘はクリック+TPS方式で、敵が射程内にいれば選択しなくても攻撃を当てることができる。
武器に銃があるのでできればマウスの左クリックで通常攻撃にしてほしかった。

NPCが直立不動で突っ立っている。もう少し動いてもいいのではないだろうか。

ストーリーを重視したMMORPGは悪いわけではないのだが、エンドコンテンツがしっかり容易されているのかという懸念が残る。エンドコンテンツに乏しければ、どうなるのかは言わずもがな。
自分のキャラクターのクローンのようなキャラクターがあちらこちらにいる。キャラメイクはお世辞にも良いとは言えない。
クエストアイテムを探したり特定のポイントへ行ったりというクエストは移動時間や襲ってくるゾンビも含めてやたらと時間がかかる。特にクエストアイテムを拾う時に、どれがクエストアイテムなのか画面上で判断しづらく、面倒臭さを感じてしまう。
このゲームのUIは一見するとおなじみのインターフェイスに見えるのだが、実際プレイしてみると様々な問題点が見かけられた。例えばツールチップの文字がやたら小さく、オプションで拡大できないので画面に近づかなくてはならない。MMORPGに慣れている人ほどやりづらいと感じるだろう。
ファーストインプレッション
ファンタジーやSFモノのオンラインRPGがごく普通であるので、馴染みのある現代が舞台となっているのは逆に新鮮で驚きを感じる。レベルやクラスを設けなかったのも挑戦的な面白い試みで評価できる。
しかし、ゲームを楽しむ上で最も重要な戦闘が魅力的とは言えず、序盤のクエストを進行するのもかなりかったるく感じてしまうので、PvEにハマるゲームとは思えなかった。
もちろん今回のベータではごく一部しか体験できなかったので勢力間のPvPや他のモンスターとの戦いがどうなっているのかわからないので一概に悪いと言うことはできないのだが、ベータウィークエンドの内容に点数をつけるなら70点前後。
今後別のベータウィークエンドで違う側面を見せて欲しいところ。
▼GameSpotによるThe Secret World Templar序盤ゲームプレイ


コメント