Soulbound Studiosは3月25日、「奈落の底へ」というタイトルの告知を公式サイトで公開し、同社が全社員を解雇したことを明らかにした
Chronicles of Elyria(クロニクルズ・オブ・イリリア)は、2015年11月に発表されたMMORPG。
2016年5月にKickstarterでクラウドファンディングを開始し、最終的に8億円以上の資金調達に成功した。
しかし、2020年3月25日に公開された告知によると、開発資金が不足したため、全ての従業員が解雇されたという。
クラウドファンディングの成功から4年の歳月が経っていたが、Chronicles of Elyriaは3月20日にプリアルファテストが開始されたばかりだった。
創設者のCaspian氏は、最近の新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の悪化を受けて、新たな資金を調達しないという決断に至ったという。
まだ完全な開発中止ではないようだが、創設者が言うところの「奈落の底」という状況である。
クラウドファンディングMMOの悪夢が続く
2010年代中盤に様々なインディメーカーがクラウドファンディングで資金を集めてMMOを開発する道を選んだ。
しかし、現在までにそれが本当に成功したと言えるタイトルはごく一部で、大半は未完成のままか中途半端な完成度である。また、一部は既に開発を諦めている。
MMORPGの開発には莫大な資金が必要であり、開発期間が長いため途中で投資家の興味が無くなり、開発の継続をするための大規模な資金調達が難しいという実情が明るみになっている。
最近になって海外メディアはクラウドファンディングのMMOに対する不信感を募らせており、Chronicles of ElyriaもクラウドファンディングMMOの失敗例の一つになってしまった。
ソース: MMORPG.com
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