Perfect World Games傘下のHotta Studioが開発中のPC・PS5・スマートフォン向けオープンワールドRPG「NTE: Neverness to Everness」のクローズドベータテストが2026年2月6日~2月21日に実施された。
これまでNTEは「奇点テスト」「収容テスト」と2回のベータテストを実施しており、今回の「共存テスト」が3回目のテストとなる。
「NTE」 CBT”共存テスト”の感想
「NTE」は、単にオープンワールドの舞台を都市にした以上の、近年の中国産RPGにおいてアニメ調であることを存分に活かした魅力あふれるゲームだった。
ストーリーにおけるキャラクターのアニメーションや演出、さらにクエスト専用エリアのレベルデザインに至るまで、水準を一段階引き上げる品質を見せている。
開発のHotta Studioは前作の『幻塔』から多くを学んで改善しただけでなく、中国のアニメオープンワールドの第2世代の幕開けを告げるような一作を創り出したかもしれない。
今後『無限大』や『望月』のような都市オープンワールドRPGも控えているだけに、競争は激しいものになるだろう。しかし、現段階でも都市オープンワールドの設計や、独自色が強く打ち出されたストーリーにより、『NTE』は注目に値すると言えるだけの十分なポテンシャルを秘めている。
美麗に描かれた都市がNTEの魅力そのもの
『NTE』はモバイルを含むマルチプラットフォームながら、高解像度なテクスチャとUE5のLumenやNaniteのような技術によって非常に高品質な都市環境を描き出している。
何のエフェクトや補正もなしでもこのレベルだった。


街は日本とシンガポールを足したような印象を受けた。


これで物や人で溢れた都市オープンワールドなのだから驚くほかない。
このゲームではドローンを飛ばせる。夜の街を撮影した動画が↓
当然、このクオリティで高いフレームレートを確保したければ、それなりのスペックのハードウェアとDLSSのようなアップスケーリングが必要となる。
UE5のLumenはフルレイトレーシングではないが、似たような反射及びグローバルイルミネーションの表現を可能とする。単純な綺麗さだけで言えばLumenの方が上だとする意見もある。
特に夜の街で雨が降っている状況ではLumen On/Offでの差が歴然となる。
異能✕コメディ調ストーリーが一線を画す
正直、NTEのストーリーがここまで面白いとは予想していなかった。
現代的な時代設定、さらに都市オープンワールドを存分に活かすだけでなく、公式に『都市ライトコメディ』と説明されている通り、コミカルな演出も多く、テンポも良く、退屈する瞬間はほとんどなかった。
現代的都市の舞台設定と壮大過ぎない物語により、プレイヤーが必要な「理解コスト」が少ないのだ。
どうしても『異能』という部分に焦点を当てたストーリーになってしまいがちだが、本作では異能や超常現象はむしろヘテロシティの住人達がある程度受け入れているため、それが日常になりつつある社会で発生するトラブルや事件が描かれている。

▼メインストーリーのタイトルの出し方が毎回小洒落ている


ユニークなキャラクターも大勢登場する。
3Dのグラフィックに2Dのイラストを組み合わせた演出を取り入れている。


趣向を凝らした演出が多い。メインストーリーのとある場面ではターン制バトルのような画面でオークションの相手と舌戦を繰り広げる様子を演出している。
メインではない「番外編」のストーリーも侮れないボリュームと内容だ。

紆余曲折と練習期間(ここで音ゲーが登場)を経て・・・



ネタバレを回避したい人は下の動画は再生非推奨⚠️
この手の中国産RPGではかなり珍しいカバー曲。しかもストーリーの中で「演奏曲を好きなアニメソングから探している」とハニアが語っている。外国産のオープンワールドRPGでこのようなストーリーが描かれるのはかなり珍しいのではないだろうか。
水面下の闇も・・・?
「ライトコメディ」とは言いつつも、異象と呼ばれる超常現象と隣合わせの街では様々な勢力も暗躍している様子。今回のベータのストーリーではそういった部分はまだ描かれていなかった。


ストーリー中で乗り物移動を活かしきれていないのはもったいない点
物語自体は全体的に面白いのだが、ストーリー中にあまりにファストトラベルを多用する事が多いのが残念だ。
グランド・セフト・オートのようなゲームでは、ミッション中はファストトラベルができないようになっており、車の助手席に仲間を乗せて目的地まで行き、移動中に様々な会話が交わされるのが通例だ。

NTEにもそういう場面が全くないわけではないが、せっかく車のような移動手段があるのに、ストーリーで仲間と共に移動しないことが多い。些細な点ではあるが、惜しいと思えてしまう。
革新的ではないが感触の良い戦闘
『NTE』の戦闘は、通常攻撃・スキル(E)・必殺技(Q)を基本とした、比較的オーソドックスなアクションとなっている。
回避やパリィのような仕組みもあり、パリィはこの手のゲームの中ではかなり寛容な設計だ。
さすがに3回目のベータということもあってか、操作性が良く、視認性も良いため、敵の攻撃を回避するタイミングが掴みやすい。
異能連環
NTEの戦闘最大の特徴は「異能連環」と呼ばれる、キャラクター交替時に属性に応じた特殊効果「連環反応」が発動するというもの。
敵に属性状態を付与するゲームではなく、表に出ているキャラクターと交替するキャラクターの属性の組み合わせで効果が発動。
例えば、「霊」のキャラクターが「呪」のキャラクターに交替すると、敵が追加ダメージを受けるようになるといったものがある。

6種類の属性があるが、全部の属性とは反応しない。上の画像の表で隣り合っている属性とだけ反応する。
連環値というリソースが溜まっている時のみ、連環反応は発生し、連環値が溜まっていないと交替しても何も起こらない。
エンドコンテンツはおなじみのタイムアタック系
戦闘のエンドコンテンツは、「軌道外領域」と呼ばれる、敵を制限時間内に倒すというおなじみのもの。
バフアイテムを選んで能力をアップさせることもできる。


充実した非戦闘系コンテンツ
NTEは都市オープンワールドを活かし、戦闘以外の様々な遊びが用意されている。
『シティライフ』と呼ばれるコンテンツ群で、専用のスタミナを消費する(スタミナは毎週リセット)。クリアすると『ファンス』と呼ばれる通貨を入手できる他、名声レベルを上げることができる。

市内配達
トラックを運転して配達を手伝う。事故を起こしたり配達が遅いと点数が下がる。中には「割れ物」を配達する依頼も。


レーシング
自分が所有している車を使ってストリートレース。対NPCだけでなく、オンライン対戦も可能。

もちろんカーディーラーに行けば車を買うことができる。

Swift Cab
タクシー。自分の車で客を目的地へと運ぶ。運転が荒かったり時間がかかると評価が下がる。

店長スペシャル
カフェで客の注文通りにメニューを作る。

釣り
魚を釣って換金することができる。釣りレベルも上がる。非常に簡単。

にくきゅう大強盗
夜の銀行に忍び込んで金目の物をなるべく沢山持って帰るゲーム。
実際に強盗しているのではなく銀行側が主催しているシミュレーション。疑似体験ということになる。


ハイパーサウンド
音ゲー。先述のバンドストーリーをクリアすると遊べるようになる。

麻雀
元プロ雀士が経営しているメイド喫茶で麻雀ができる。麻雀はマルチプレイ専用のためマッチングが必要。麻雀で入手できるポイントを景品と交換できる。

壱のコーヒー
カフェを経営する放置型のコンテンツ。メニューを設定し、必要な材料を街で買ってきて補充、キャラクターを配置すると時間経過で通貨が貰える。店舗数を増やすことができる。
ちゃんと店がオープンワールド上にあり、中に入れるのが良い所。


不動産
主人公の住まいを不動産屋で買うことができる。
様々な家具を配置することができる他、『異象家具』と呼ばれるものを解放できる。異象家具を解放すると、ステータスをアップしたり、アイテムを毎日入手できたりといった様々な恩恵が得られる。

好感度が一定以上のキャラクターを招待できるが、現時点では4人しか対応キャラクターがいなかった。

▼物件の中はこんな感じ。オープンワールドからシームレスに部屋まで行けるところも注目ポイント。

他にも様々なアクティビティが用意されている
街で悪党を退治したり、ジャンピングパズルのようなものがあったり、異空間で謎解きをしたり、オークションに参加したり、推理アドベンチャーゲームのようなものがあったり。
また、家具を買ったり、車で聴けるBGMを買ったり、ガチャを回して謎の特撮ヒーローのフィギュアをコレクションしたりと現代世界観ならではの楽しみ方も。





ベータ時点で既に多彩なコスチューム(スキン)
しかも課金せずにゲーム内の通貨で入手可能なものが多い。
その上、NTEは現代的な時代設定のため、世界観が壊れることがない。
キャラクターガチャはすり抜けなし。すごろく方式
NTEのガチャはまさかの「すごろく」となっている。
サイコロを振って盤面を進み、紫の箱からは0.2%、金の箱からは3%の確率でSランクキャラクターが排出される。また、止まれば100%Sランクキャラクターを貰えるマスも1箇所ある。

天井が90回に設定されており、限定ピックアップのボードだと90連で”必ず”限定のSランクキャラクターを獲得できる。つまり『すり抜け』がない。
また、70回振ってもSランクキャラクターが出ない場合、盤面にSランクキャラクター確定マスが大量に出現する。
ちなみに弧盤と呼ばれる装備のガチャにはすり抜けがあるので注意。

初心者ガチャ(すごろく)を50回行うと、好きなSランクキャラクターを1名貰うことができるのも良心的だ。

刑務所(拘置所)
今回のベータテストで『ヘテロシティ拘置所』が実装された。

街で通行人を攻撃したり、車を盗んだりすると指名手配される。
さらに、治安官を攻撃するなどして指名手配レベルがアップ。治安官から逃げて自宅に駆け込むことができれば指名手配が解除される。(この間はファストトラベル不可)

指名手配レベルがMAXになるとレベル99のトンデモない化け物が主人公を捕まえに来る。
そして・・・

拘留期間が経過するか、罰金を払うことで釈放される。
拘置所では労働として清掃作業を行うことができる。

他の囚人の様子を見ることもできる。

拘置所では様々な物を拾える。他の囚人と物々交換ができることも

脱獄
拘留期間が終わるのを待つだけでなく、脱獄することもできる。
拘置所内で脱出のためのアイテムを集め、看守の目を欺き、盗み、そして脱獄へと至る。もはや別のゲームが始まったかと思うくらいだ。


脱獄方法は1つではない。

驚くのはこの拘置所もオープンワールド上に設置されていることだ。
乗れる列車が3路線走っている
これを実装しているだけで75点は取ったようなものだ。
このゲームにはオープンワールド上に『乗れる電車』が走っている。このような仕組みを実装しているのは「ウォッチドッグス」や「レッドデッドリデンプション2」など一握りのタイトルだけだ。電車に乗ったら単に目的地まで瞬間移動するだけのゲームが多い。
キャラクターが、移動する電車という別の物体に乗っており、さらにその中を移動できる状態は、コリジョン抜けが起こりやすいので実装は簡単ではない。
正直、電車に乗るより車かファストトラベルをした方が目的地には圧倒的に速く到着できるのだが、それでも”乗れるようにした”というのは開発チームの執念のようなものと妥協をしない姿勢を強く感じた。
冒険ではなく『都市生活の疑似体験』
主人公がヘテロシティに降り立ち、一歩踏み出した瞬間から感じる『街が生きている感覚』は既存の中国産RPGと比べてもケタ違いに強力だ。
NTEからは『ペルソナ』をオープンワールドにしつつ、『龍が如く』的な多彩なアクティビティを盛り込んだような、そんな印象も受けた。冒険というよりは、超常現象と隣合わせのヘテロシティの都市生活を疑似体験するようなゲームだ。

おそらく、オープンワールドの探検を求めているなら『NTE』は違うと感じるだろう。NTEにとってオープンワールドは主人公が帰属し、暮らしている場所であり、だからこそプレイヤーに与える感情体験の構造が異なる。
Unreal Engine 5で美しく描かれたオープンワールドは妥協がない。街を走る電車に乗れる、ハウジングができる自宅は完全にオープンワールド上に実装されている(ロードなしで入れる)、学校や病院のような施設も街に存在、都市部だけでなく郊外のエリアにも行ける、刑務所もオープンワールド上に存在している。
旅や冒険をしないRPGが万人受けするかはわからないが、『NTE』のストーリーや世界観、ヘテロシティとそこに生きる者達には確かな魅力がある。


ライブサービスゲームとしての将来性は未知数
『NTE』が、アップデートを続けてコンテンツを拡張していくライブサービスとして成功するかどうかはかなり判断が難しい印象だ。
ファンタジー世界と比べて、都市は明らかに拡張が難しく、マップを広げるにも時間がかかりそうだ。何をもってしてユーザー維持(リテンション)に結びつけるのか明確な答えは出ない。
クエストはもちろん、レースや釣りのようなサイドコンテンツも明らかに消費型であり、オンライン麻雀もあえてこのゲームでやる必要はないかもしれない。
どのようにしてライブサービスゲームとして成立させるか。Hotta Studioがどのような方針を示すのか注目される。





コメント
意外にも好評、だけどソシャゲとしての継続性はどうだろって感じか
リッチなメインストーリーとサイドコンテンツを食ったら日課週課と安いイベントでアプデを待つだけってのは各社同じ悩みを抱えてるよな…
凄まじい街の作り込みと聞いて期待してたやつだ
街の作り込みがすごいよ ハリボテだらけだったGTA5やサイパンと違ってシームレスに入れる建物が多い
都市型アニメ調ソシャゲってとこで、競合はゼンゼロになると思うが…
ゼンゼロはアクションがメインでオープンワールドでもない
競合はまだ出ぬ無限大ANANTA…だろうが、あっちは開発の雲行きが怪しい
やっぱ開発スピードが速くないと時代に追いつけないな
無限大より1年後発に発表したのにもう出るぜ
オープンワールド作る手間と労力をゲーム自体の面白さとやみつきにさせるコンテンツ作りにあてたほうがいいよ
格ゲーなんてステージかわらなくても一生遊べるし。無駄なんだよね、マップ作る労力って
お前みたいなバカの意見のほうが無駄だけどな
おれも格ゲーよく遊ぶけど、オープンワールドのマップと格ゲーのステージはさすがにベクトル違いすぎるよ
そうならない理由はわかるけれども、どうせなら左側通行の仕様で遊びたかったなぁ
桜並木の道路とか新海誠かよってレベルで街全体もかなりクオリティ高いんだけどその分キャラモデルがちょっと微妙で浮いちゃってるんだよね
ミントの表情とかすごいよくできてるんだけど主人公や他の恒常キャラっぽいやつとかちょっと微妙な出来だからもうちょっと頑張ってほしい
だいぶ前に限られた形ではあるものの幻塔で電車が実装されて研究的なものだなと思ったけどここで来たか
幻塔はテストベッドなのかって思う部分もなくはないけど、打ち上げ花火で消えかねなかったし現実は見えてるから文句を言う気はない
ゼンゼロが中華術法路線にして大滑りかましてるから初期ゼンゼロっぽいアーバンな雰囲気のNTEちょっと期待
でもキャラデザはthe中華大作系ソシャゲって感じで惹かれんなぁストーリーの出来次第で愛着もてるかな
(ここで話す事じゃないけど)ゼンゼロver2〜2.5はまさしく中国が推したがる独自文化の敗北よな
それまで好評だった持ち味を全部捨てて約1年あんな街で過ごすハメになって、ストーリー部分も売りたい新キャラの悲しき過去と決着を繰り返すテンプレ化
NTEも例に漏れず、アプデでゼンゼロに近い事をやるんだろなって気持ちは正直ある…
NTEで中華要素やるにしても横浜中華街が追加されるだけだと思うぞ
美食戦隊な料理の組み合わせや
クレイジータクシーなハンドル捌きに
炎の宅配便な蹴散らしプレイ
どれも減点されちゃうのね…
エンドフィールドよりはウケそう
好評方面に入ってるけどコメディ調ストーリーは滅茶苦茶人選ぶと思うぞアレは
光るアイコン追っかけて石集めてガチャ回すだけのいつもの原神定食
とにもかくにもグラが致命的だな
直近にオープンワールド最高峰のグラと最適化を成し遂げたンフィーがいるからどうしても比べられてしまう
こういうエアプ見ると中卒なんだろうなって哀れに思う
最高峰のグラと最適化がンフィー???笑うわ
初動コケたエンドフィールドからの移住者が多そうだな
めんどくさい要素も少なめならそれなりに長生きできそう
エンドフィールドは出来よかったけど合わなかったから期待
これも合わなければ無限大があるしそれでもダメなら白銀アズプロと
こんな大作が無料でよりどりみどりとか滅茶苦茶贅沢な状況
中国メーカー様々だわ
ソシャゲOWはもういいです