100億円で超大作だった時代から、200億円、300億円あるいは500億円にまで膨れ上がったゲームの開発コストは限界が近づいている。
「Warhammer 40,000: Space Marine 2」の開発会社・Saber Interactiveのマット・カーチCEOは、数百億円の開発費が必要な超大作ゲームの時代が終わろうとしていると語った。
1000万本を売らなければならないAAAゲーム
マット・カーチCEOは、「2億ドル、3億ドル、4億ドルもかかるようなAAAゲームの時代は終わりに近づいていると思う」とし、「そんなものは必要ないと思うし、適切でもないと思う。」とインタビューで答えた。
最近のAAAゲームでは、「スターフィールド (PC/Xbox)」の開発費が4億ドル(約600億円)、「スパイダーマン2(PS5/PC)」の開発費が3億ドル(約455億円)、「Horizon Forbidden West(PS5/PC)」の開発費が2億ドル(約300億円)以上で、これは10年前の大作ゲームの倍以上に増えたことになる。
2025年に発売予定の「グランド・セフト・オート6」も4億ドル(約600億円)を超えると予想されている。

一方で、売上本数は大幅に増えているわけでなく、ゲームの販売価格も10年前から10ドル高くなっただけである。
AAAゲームのパブリッシャーは積極的に課金要素を導入することで、膨れ上がったコストを回収しようとしているが、売上が悪くなかったゲームの開発会社ですら人員削減は免れていない。
カーチCEOは、「リストラに大きな影響を与えている原因があるとすれば、それは数億ドルの予算だと思う」と語った。
『AA+ゲーム』が生き残るための道か
カーチCEOは、開発コストがAAAよりも小さい「ダブルAプラス(AA+)」が業界が生き残るための道だと話した。
「Warhammer 40k: Space Marine 2」は2025年1月時点で600万本以上を販売した。
しかし、「Space Marine 2」の開発費はAAA超大作ゲームの1/4に過ぎなかったという。

「AAゲーム」は、インディゲームや低予算ゲームよりもコストがかかっており、品質は高いものの、AAAゲームと比べると予算が抑えられているゲームを指す。AA+という表現では概ね100億円未満、数十億円の開発費で制作されたものが該当する。
AA+ゲームでは売上目標を500万本や1000万本などという数字にしなくて済むが、ある程度の注目を集められなければ、大作ゲームや他の人気ゲームに呑み込まれ、話題にならずに終わってしまうリスクもある。
ソース: Kotaku
1日で開発費をリクープした「キングダムカム・デリバランス2」
2025年2月に発売されたRPG「キングダムカム・デリバランス2」は約62億円の開発費がかかったとされているが、Warhorse Studios共同創業者のダニエル・ヴァヴラ氏によると、発売1日で100万本を売り上げ、コストの大半を回収できたという。

「キングダムカム・デリバランス2」はAA+ゲームの代表的な成功例となった。
ベセスダ・ソフトワークスが13年以上エルダースクロールズのメインシリーズ新作を出せていない間に、チェコの中規模ゲームメーカーが2作目を100万本売ったというのが現実である。
他のAA+ゲーム成功例
2024年に発売された「Stellar Blade」は開発費5000万ドル(約70億円)以下のAA+ゲームであり、100万本以上を売り上げた。PC版のリリースも控えているだけに、さらに利益を生み出す可能性が高い。

1000万本以上を売り上げた「黒神話:悟空」の開発費は300万人民元(62億円)以上だとされている。AAAゲーム級のグラフィックスだが、数百億円という予算ではなかった。

バンダイナムコの「ドラゴンボール Sparking! ZERO」は500万本を売り上げ、同社のゲーム事業の収益に多大な貢献を果たした。開発費は不明ながらAAAゲームとしては位置づけられていない。

セガの「メタファー:リファンタジオ」や「龍が如く8」なども、AAAゲームほどの予算ではないものの、100万本を売り上げている。

「ヘルダイバーズ2」は発売3ヶ月で1200万本を売り上げた。B級の雰囲気すらあるマルチプレイシューターだったが、2024年の大ヒット作の一つとなった。

業界のベテランも警鐘を鳴らす
元ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント・アメリカのCEOで、現在はテンセントでアドバイザーを努めているショーン・レイデン氏も、ゲーム業界の現状に警鐘を鳴らした
レイデン氏は、「超大作ゲームへの依存は業界への『死刑宣告』になりかねない」とし、リスクを抑えるために変わり映えのない続編だけ作り続けたり、既存のヒット作を真似たり、創造性に欠けるゲームが増えていることを指摘した。その上で、AAゲームの独創性や市場投入の速さについて言及した。


コメント
開発してない奴が勝手に終わらせようとしてんじゃねえよw
勝手にグラフィック競争して開発ハードル上げて制作費用高騰してっただけだし
一旦2Dに戻ってほしいんだけど
ほんこれ
2Dまで戻れとは言わんが、最近のゲームほんと無駄にグラフィックばっかで中身スッカスカ
3Dの方が作るの簡単なんだよ
ほんとAA+くらいで良いんだよ
中身で勝負してくれ
ユーザーからしたら開発規模なんてどうでもいい
面白いゲームなら売れるというだけ
どっかの革ジャンに乗せられて作ってるだけやん
綺麗なグラフィックを捨てろ。そうすりゃ半分以下で開発できるわ
自分たちで開発費高騰させて自分たちで勝手にDEI取り入れて余計な出費増やして、挙句「プレイヤーの購買意欲が低い」とかこっちに責任転嫁してくる開発者もいるからな
知らんがなって感じ
100億使って爆死したブルプロさん…
使える開発費は青天井だったのに
ゲームに限らず映画なんかもだけど大作は広告費も含めて数百億かかるから売上が見込める続編物が多くなっちゃってんだよね
開発費考えたらグラフィック周りは今でも過剰なくらいだと思うけど次世代機とかまだ出すんだろうか
ゲームハードも年々バカ高くなってるし
自滅したいだけなんじゃないかね
中国は金掛けて成功してるな
もう金持ってる層向けにゲーム作っても売れんぜ。パイが圧倒的に少ないんだから
結局、開発スピードが早いところが予算を抑えめでクオリティが高いものを出して成功できてるという自然な競争の結果だろ
まぁ少しでも開発が難航したらすぐ利益が出せなくなるという状況はシビアすぎるがそれだけ競争相手が多いということ
別に美しいグラフィックを見るためにゲームしてるわけじゃないだよなぁ
まったくだ
そんなもんにGOを出してたまぬけな経営者が淘汰されていくだけじゃないかな
ゲームは所詮嗜好品であり、消費者にはゲームを購入する義務など無いので、採算が合わない事業を見直すのは企業として当然の判断。
ゲーマーがいくらAAAゲームを求めても、採算が合わなければ企業は制作などしない。
そもそも、AAAゲームのプレイに必要なPC環境に数十万円以上の金をかける、ハードコアゲーマーの価値観こそがおかしいと思う。
私はRyzen7 8700G+RTX 3050 6GBの環境で、PSO2NGSをまったりプレイで満足している。
600憶も何に使ってるんだろ
人件費や機材費の高騰もあるんじゃね?
一番は開発期間の長さだろうけど
あるんじゃねっていうかそれが原因でしょ
高い給料を払ってまでやる作業が需要に見合ってないという以外にない
ゲームデザインも今は他社人気タイトルを丸パクリでいい風潮になってきてるし
ゼロから長い時間掛けてデザイン練ってディレクションして…って開発期間を長く掛ける時代は終わりだね
情熱やこだわりを持ってゲーム作る開発者は違うだろうけど、利益出すためのゲーム作りって視点ならもう中国がやり方を確立させちゃった
テンセント系のゲームって反応に困るんよな。
面白いのは分かるんだが、元になったゲームが透けててモニョる。
それでもあの開発速度は驚異的だし、品質もパクった分高いから売れる。
中国ではゲーム売る際にゲームのソースコードを共産党に開示しないといけなんだわ
その後続々と中国メーカーからゲームが出てきたのは知っての通り
中国だからパクッてるという頭の悪い先入観が先行してるだけじゃんお前
中国のゲーム開発者にも情熱やこだわりがあるから原神や黒神話みたいな大作が生まれてんだろ
そもそも家庭用ゲームの歴史ってもう40年以上もあるんだから単にストーリーやシステムのネタが尽きてたまたま被ってるだけだろ
日本でもアメリカでも他社と似たようなゲームいっぱい生み出されてるぞ
既存の物と既存の物を足したらそれはもうれっきとしたオリジナルなんだよバカ
原神も黒神話もパクリの典型例だろ、特に原神なんか出始めはさんざん言われまくってたけど
結局クオリティとプロモーションの合わせ技で売り上げだして市場を黙らせた
あと別に中国だからパクリだと言ってるのではなく、中国がそういう流れを作ったと主張してるだけだよ
日本もアメリカも露骨なパクリゲーバンバン売るようになってる
パクリって表現が嫌ならライクでもフォロワーでも好きに読み替えてくれ
しょぼい金で作っても結局お前ら含め外野の文句うるせえんだから高クオリティーで作り続けろよ