最近「プロジェクトKV」が発表後1週間でプロジェクト中止という稀有な事態となっていたが、「コンコード」のようにリリースしたはいいものの、鳴かず飛ばずで結局すぐサービスが終了してしまうライブサービスゲームも後を絶たない。
ゲームメーカーは傷を浅くするべく、見込みのないゲームはリリース前に開発を中止する決定を下している。
本稿では、正式リリース前に開発が中止されたオンラインゲームの一部を紹介し、ゲームメーカーの苦労と挑戦の跡を記しておく。
ウルティマオンライン2
発表:1999年9月
開発中止:2001年3月
MMORPGの元祖とも言える「ウルティマオンライン」の続編として企画されたが、2001年3月に開発が中止が決まった。
ウルティマオンライン2はクォータービューではなく、3Dグラフィックの三人称視点だった。また、ウルティマオンラインで一部のプレイヤーから嫌厭されていたPKは一部エリア以外ではできない仕様だった。
ウルティマオンライン2は途中から「Ultima World Online: Origin」に名前を変えたが結局開発は中止されている。
トゥルーファンタジー ライブオンライン
発表:2002年
開発開始:不明
開発中止:2004年6月
トゥルーファンタジーライブオンラインは、日本のレベルファイブが開発していたMMORPG。
マイクロソフトがパブリッシングを務め、Xbox専用でリリースされる予定だった。
ベータテストの延期を繰り返していたが、マイクロソフトから「斬新なオンラインゲーム体験を皆さまにご提供できる状態への進捗がいまだ見込めない」という理由で中止が発表された。
World of Darkness
開発開始:2006年
開発中止:2014年
ワールドオブダークネスは、EVE Onlineで知られるCCP Gamesが2006年から開発していたMMORPG。
同名のテーブルトークRPGを原作としており、現代を舞台に吸血鬼や狼男などの怪物が登場する世界観で、プレイヤー間の交流に焦点が当てられていた。
2013年時点でWorld of Darknessの開発チームには70人程度がいたとされているが、CCP Gamesがリストラを余儀なくされたため、リソース不足となって開発中止に至った。開発の進捗は非常に遅く、5年経ってもゲームの基盤が出来ていなかったという。
リネージュ3
NCSOFTの人気MMORPG「リネージュ」シリーズの三作目として、企画・開発されていたが、開発室長がクビにされたことをきっかけに、開発チームの数十人が辞表を提出することになった。
リネージュ3の主要な開発スタッフらは退社後に「ブルーホールスタジオ(現:KRAFTON)」を創業。新作MMORPG「TERA」の制作を始めた。
リネージュ3は未発表タイトルであり、表に出ることはなかった。しかし、元社員らがNCSOFTの営業機密を使ってブルーホールに投資を誘致した疑いがあり、NCSOFTは訴訟に乗り出し、9年間に渡る法廷闘争が始まることになった。
主要な開発スタッフを失ったリネージュ3のプロジェクトは霧散した。
ZIPANG
発表:2008年
開発中止:2011年
「ZIPANG(ジパング)」は、日本のアクワイアがかつて開発していたMMORPG。アクワイアは「天誅」「侍道」シリーズや、最近では「オクトパストラベラー」の開発を担当していることで知られる。
国産MMORPGとして2008年に発表されたが、2011年に開発中止となった。市場環境と今後の見通しを勘案した結果、中止するに至ったという。
プロモーション等も行われていたが、日の目を見ることはなかった。
マビノギ2: アリーナ
発表:2012年
開発開始:2006年
開発中止:2014年
「マビノギ2」はネクソン傘下のDevCAT Studioで2006年から開発が進められ、2012年に正式発表されたが、2014年に開発中止が発表された。
マビノギ2はマビノギとは全く世界観もゲームプレイも異なり、グラフィックもリアル志向だった。
開発中止の理由はNCSOFTとネクソンの決別にある。2012年当時、ネクソンはNCSOFTの株式を保有しており、両社は協力関係にあった。その協力関係の下で作られたのがマビノギ2だったが、ネクソン側がNCSOFTの経営に干渉しようとしたり、NCSOFTがネクソン関連企業の株式を取得するなど、両社の関係が悪化した。
プロジェクト コペルニクス
発表:2006年
開発中止:2012年
Project Copernicus(プロジェクトコペルニクス)は、2006年にその存在が明かされたが、開発会社の38 Studiosが破産したことで開発中止となった。
38 Studiosは、RPG「キングダムズオブアマラー:レコニング」の制作で知られており、プロジェクトコペルニクスは同じ世界観のMMORPGだった。
「キングダムズオブアマラー:レコニング」は100万本以上を売り上げたが、38 Studiosにとって収益は不十分で、38 Studiosは経営難に陥ることになった。
2013年6月のリリースを目標にしていたものの、2012年の5月から6月にかけて、開発チームスタッフ全員が解雇された。
Fallout Online
発表:2010年
開発開始:2009年
開発中止:2012年
フォールアウトオンラインは、人気RPG「フォールアウト」を原作としたMMORPG。「Project V13」としても知られる。
フォールアウトシリーズの知的財産権は2007年にInterplay Entertainmentからベセスダ・ソフトワークスに売却されたが、フォールアウトのMMOの開発権だけはInterplay Entertainmentに残った。
2010年にフォールアウトは正式発表されたが、ベセスダは、Interplay社が本格的な開発に着手しておらず契約違反だとして、開発差し止め請求訴訟を起こした。3年に渡る法廷闘争の結果、両社は和解し、フォールアウトMMOの開発権もベセスダに渡った。
その結果、フォールアウトオンラインは開発が中止されることになった。
後に、ベセスダ・ソフトワークスは「Fallout 76」を発表した。
プロジェクトタイタン (Titan)
開発開始:2007年
開発中止:2013年5月
「タイタン」は、World of WarcraftでMMORPG市場を席巻したBlizzard Entertainmentが開発していたMMORPG。近未来の地球を舞台にしていたとされるが、ゲーム内容に関してはほとんど明かされていない。
5000万ドル(現在のレートで約70億円)の開発費が投じられていたとされる。開発中止の理由には、市場で成功できるほど他のタイトルに対して魅力がないと判断されたということや、開発パイプラインに問題が生じたことなどが挙げられている。
「タイタン」の開発スタッフのうち40名ほどが残り、当時トレンドとなっていたMOBAの要素を取り入れた『オーバーウォッチ』を開発することになる。オーバーウォッチにはタイタンのために作られたデータの一部が利用されている。
Fable Legends
発表:2013年
開発開始:2012年
開発中止:2016年
マイクロソフト傘下のLionhead Studiosで開発された4対1の非対称PvPゲーム。
プレイヤーはヒーロー4人とヴィラン1人に分かれ、ヒーロー側は協力して目的達成を目指し、ヴィラン側はモンスターを召喚したり罠を仕掛けてそれを妨害する。
Fable Legendsは2012年から開発が始まり、2014年にはクローズドβテストが実施されるところまで進んでいた。
しかし、開発費の高騰、Xbox Oneの不振、開発の遅れ、究極的にはゲーマーの関心が薄かったことなどの理由で、2016年3月をもって開発中止となった。
Deep Down
発表:2013年
Deep Downは、カプコンが開発していたダンジョン探索型のアクションRPG。
PS4の発表会でその存在が明かされ、プロジェクト中止が発表されたこともないが、10年間これといった続報もないため、多くの人はDeep Downの開発はもはや行われていないと信じている。
ION
発表:2015年
開発中止:2017年
DayZの開発者の一人、ディーン・ホール氏が立ち上げたRocketWerkzが開発していた『シミュレーションMMO』
2015年に初公開され、XboxとWindowsでリリースされる予定だったが、続報もないまま2017年までにプロジェクトは中止された。
ボーダーランズ オンライン
開発開始:2014年
開発中止:2015年
ボーダーランズオンラインは、中国向けに開発されていた「ボーダーランズ」のFPS/RPG。基本プレイ無料だった。
2K Gamesは、ボーダーランズオンラインの完成に必要な追加の時間は、好ましい投資収益をもたらさないと判断したという理由を挙げ、プロジェクトを中止し、2K Chinaを閉鎖した。
スケイルバウンド
発表:2015年
開発開始:2013年
開発中止:2017年
Scaleboundは、日本のプラチナゲームズが開発していた4人協力マルチプレイが可能なアクションRPG。神谷英樹氏がディレクターを務めた。
スケイルバウンドはXboxの独占タイトルとして2015年に発表されたが、2017年1月に開発中止が告知された。
スケイルバウンドの開発中止の理由は神谷氏自身の口から語られている。
サドンアタック2
開発開始:2012年頃
開発中止:2016年7月
FPS「サドンアタック」の続編としてネクソンGTが開発したゲーム。
日本ではサービス準備段階だったが、リリース前に中止が決定した。
一足先に韓国でリリースされたものの、Unreal Engine 3で作られ、APIはDX9でグラフィックは時代遅れと揶揄され、ゲームプレイも特に優れているわけでなく、当時の他のFPS人気タイトルからは大きく劣っていた。
同時期に「オーバーウォッチ」が世界的にヒットしたため、もはやサドンアタック2の開発を続けることに意味はなかった。
ペリア・クロニクルズ
発表:2011年
開発開始:?
開発中止:2019年8月27日
ペリア・クロニクルズは、2011年に「プロジェクトNT」として発表されたMMORPG。
トゥーンレンダリングによるアニメ調のグラフィック、プレイヤーがボクセルを編集してアイテムから建物まで作れるサンドボックスのゲームプレイ、カードゲームを組み合わせた戦闘システムなどが特徴だった。
『真のマビノギ後継作』などとも呼ばれたが、複雑なクラフトシステムが原因で開発が難航し、何度かβテストが実施されたものの、ネクソンの方針転換もあってプロジェクトは中止された。
エバークエスト ネクスト(EverQuest Next)
発表:2012年
開発開始:2009年頃
開発中止:2016年
「エバークエスト ネクスト」は、MMORPGの代表的なタイトルである「エバークエスト」シリーズの最新作になるはずだった。
自由度の高いハウジングや地形まで変化させられるサンドボックスのゲームプレイが特徴で、「Landmark(ランドマーク)」というエバークエストネクスト用のコンテンツ作成が可能なゲームも同時に存在した。
しかし、「エバークエストネクスト」の制作が進行する中で、ユーザーの期待に応えられるだけの魅力がないと判断され、プロジェクトは中止となった。
タイタンフォールオンライン
発表:2012年
開発開始:2015年
開発中止:2018年
Respawn EntertainmentのFPS「タイタンフォール」のPCオンラインゲームで、開発はネクソン傘下のNexon GTで行われていた。
タイタンフォールは、白兵戦と巨大なロボット「タイタン」に乗って戦う戦闘が組み合わせたゲーム。
開発に想定より時間がかかったことや、テストの結果が芳しくなかったことで、開発リソースを別のゲームに投入すべきだと判断された。
また、エレクトロニック・アーツとしては、Respawn Entertainmentの「Apex Legends」がヒットしたことで、あえてタイタンフォールオンラインに投資する理由も失った。
Magic Legends
発表:2017年
開発中止:2021年6月29日
マジック:レジェンズは、「マジック・ザ・ギャザリング」を原作としたオンラインアクションRPGで、PCだけでなくXboxやPS4でもリリース予定だった。
一言で言えば、「ディアブロ」のようなゲームであり、原作のカードゲームの要素を取り入れたゲームプレイが特徴だった。当初は『MMORPG』として発表されたが、開発の過程でMMOから小規模なマルチプレイに変更され、ファンの反感を買った。
2021年3月にはオープンベータテストを実施するほどゲームは完成に近い状態だったが、課金要素への批判や技術的問題なども存在した。ゲームエンジンに問題を抱えていたと言われている。
結局、ベータテスターのフィードバックは否定的で、開発会社もパブリッシャーも「Magic: Legends」が成功不可能だと判断した。
ドラゴンハウンド
発表:2018年
開発中止:2019年
ドラゴンハウンドはかつてネクソン傘下で、マビノギの開発でも知られるDevCATが手掛けていたオンラインアクションRPG。
馬に乗ってドラゴンを狩るという内容のゲームだった。
ネクソンの構造調整の過程で、複数のプロジェクトと共に開発が中止された。
Neptune
開発開始:2019年
開発中止:2022年
Neptune(ネプチューン)は、Warcraftを原作とするBlizzard Entertainmentとネットイースが共同開発していたモバイル向けMMORPG。
World of Warcraftと同じ世界、つまり、アゼロスを舞台としていた。舞台となる時代はWoWと異なっていたようである。
ネットイースとBlizzard Entertainmentは2022年に契約条件を巡って決裂し、その結果、Neptuneのプロジェクトが中止となった。プロジェクト中止のみならず、Blizzard製ゲームの中国サービスが中止されるに至ったが、2024年になって両社の関係が修復され、World of Warcraftなどのサービスは再開された。
ファイナルファンタジー11 リブート
発表:2015年
開発開始:2016年
開発中止:2020年
「ファイナルファンタジーXI」のスマートフォン移植版で、ネクソンとスクウェア・エニックスが共同開発していた。
ファンがFFシリーズに求める基準に達していないと判断され、開発が打ち切られた。
開発を担当していたスタッフは「テイルズウィーバー」のスマートフォンゲーム開発チームに転属となった模様。
Master X Master
発表:2014年
開発開始:不明
開発中止:2018年1月
MXMは、NCSOFTが開発したMOBA。俯瞰視点のMOBAにシューティング要素を取り入れたのと、ブレイドアンドソウル等、NCSOFTのIPからキャラクターが登場するのが特徴となっていた。
日本でもCBTを実施し、欧米では2016年6月21日に正式サービスに至った。
当時、本作のみならず、LoLの大ヒットを受けて多くのメーカーがMOBA市場に参入を試みた。しかし、その大半は散っていき、本作も予定されていた日本サービス開始前に中止に至った。
2008年の企画当初、Master X Masterは「MORPG」だったという。しかし、紆余曲折を経てMOBAになったようである・・・。
Pathfinder Online
発表:2012年
開発開始:不明
開発中止:2021年7月
パスファインダーオンラインは、クラウドファンディングで資金を集めたものの、MMORPG開発の過酷さの前に屈したそんな数多のタイトル一つだ。
「パスファインダー」は、アメリカのテーブルトークRPGとして知られ、それを原作としているのが「パスファインダーオンライン」だった。
1億円以上の資金調達に成功したが、結局資金難に陥り、大規模な人員削減を余儀なくされた。
Project HON
発表:2014年
開発開始:2011年
開発中止:2015年
Project HONは、NCSOFTが開発していたロボットアクションシューティングゲーム。PCとモバイル向けに展開される予定だった。
成功の可能性が低いと判断され、開発は中止された。
なお、開発過程で本作の開発スタッフが資金を横領する事件が起こっている。
リネージュ エターナル
発表:2011年
開発中止:2017年11月
リネージュエターナルは、NCSOFTが開発していたMMORPG。クォータービューで、マウスジェスチャーによってスキルを発動可能、ランダム生成型のインスタンスダンジョン、1画面に500体のキャラクターを描画できるといった特徴があった。
NCSOFTは2006年頃から「リネージュ3」を開発していたが、主要スタッフが離反し、TERAを開発したブルーホールに合流するなどしたため、リネージュ3のプロジェクトが中止され、その代わりに企画されたのがリネージュエターナルだった。
注目作ではあったものの、テストのフィードバックが悪く、幾度となくシステムが作り直され、いつの間にかヒーローキャラクターを選んで遊ぶゲームになっていた。
最終的にリネージュエターナルは中止され、プロジェクトは同社の「Throne and Liberty」に引き継がれた。
Breakaway
発表:2016年
開発開始:2014年
開発中止:2018年3月
Breakaway(ブレイクアウェイ)は、Amazon Gamesが開発していたMOBA。4対4で、相手チームと戦いながら、ボールをゴールまで運ぶのが目標。LoLとロケットリーグを組み合わせたようなゲームだと言われていた。
Amazonが買収したTwitchのライブストリーミングを促進するため、BreakawayにはTwitchと連携した機能が多数実装されていた。
望んでいた成果が得られなかったとし、Amazonは別のプロジェクトに焦点を当てるためにBreakawayの開発を終了した。
クルーシブル (Crucible)
発表:2016年
開発開始:2014年
開発中止:2020年10月
クルーシブルはPC専用のチーム制ヒーローシューターで、オーバーウォッチとは異なり、タンクやヒーラーなどのロールが存在しないのが特徴だった。
コロナ禍の真っ只中にリリースされ、ゲームメディアから酷評された。
2020年5月20日に正式サービスを開始しているものの、あまりに不評だったため、同年6月30日にクローズドβテストに戻るという数奇な運命を歩んだ。
「持続可能な将来が見えない」として2020年10月に開発が中止された。
The Last of Us Online
発表:2018年
開発中止:2023年12月
「ラストオブアス オンライン」は当初、「The Last of Us Part II」に搭載されるマルチプレイゲームとして企画された。しかし、付属のマルチプレイモードの規模を超えていたため、独立したライブサービスゲームに転換された。
ラストオブアスオンラインの開発は進められたが、Naughty Dogの将来のシングルプレイゲーム開発に重大な影響を与えることが懸念され、最終的にプロジェクトは中止された。
ソニーは、同社が買収したBungieのゲームクリエイターらに、開発中だった多数のマルチプレイタイトルを再評価させた。その結果、ラストオブアスオンラインが長期間プレイヤーを維持できるか疑問視されたという。
Project Karma
「プロジェクトカルマ」は、『スターウォーズ』のMMORPGだったとされている。
開発は「デトロイト:ビカムヒューマン」で知られるQuantic Dream。
このプロジェクトは「デトロイト」を作り始めるよりも前に企画されていたようだが中止されている。
しかし、同社はプロジェクトカルマのために制作したアセットでルーカスフィルムに売り込みをし、完全新作の「Star Wars: Eclipse」の制作が決まった。ただし、Eclipseの開発は難航している模様。
マーベルのMMO
発表:2021年11月
開発中止:2022年5月
マーベル作品の世界観のMMOを、Daybreak Game Companyが開発していた。
その詳細はほとんど明かされていないが、「スタートレック オンライン」や「DC Universe Online」を手掛けたクリエイターが開発チームを率いていたという。
親会社のEnad Global 7は、開発リスクやグループの長期的なポートフォリオ戦略などを理由にマーベルのMMOに投資するのをやめ、より小規模なプロジェクトに注力し、既存のタイトルを重視する意向を示した。
Ares
開発開始:2017年
開発中止:2019年
Aresは「スタークラフト」を原作とするFPSゲームで、Blizzard Entertainmentが開発していた。
スタークラフトの世界におけるバトルフィールドのようなものだったと説明されている。
Blizzardは、オーバーウォッチ2とディアブロ4の開発に注力するべく、Aresを中止し、開発リソースを確保した。
ロード・オブ・ザ・リングの新作MMORPG
発表:2019年
開発中止:2021年
香港を拠点とするLeyou Technologies Holdings傘下のAthlon Gamesで開発されていた、指輪物語を原作とする基本プレイ無料のMMORPG。
LeyouはAmazon Gamesとパブリッシング契約を結んでいたが、Leyouが2020年に中国のテンセントホールディングスに買収され、テンセントとAmazonの契約交渉が決裂したため開発が中止された。
当初の計画では2022年9月にオープンベータテストを実施するつもりだったという。
なお、その後2023年にAmazonから「別のロード・オブ・ザ・リングのMMO」が新たに発表された。
プロジェクトSH
開発開始:2019年
開発中止:2022年
プロジェクトSHは、miHoYoが開発していたオープンワールドシューティングゲーム。『アニメグラフィックのグランドセフトオートのようなゲーム』だと噂されていた。
プロジェクトは「原神」のプロデューサーである蔡浩宇氏が率いていた。
上海の本社だけでなく、ロサンゼルスとモントリオールの支社と共同で開発されていたが、蔡浩宇氏はプロジェクトSHのプロトタイプ版に満足しなかったという。
蔡浩宇氏は、開発チームスタッフに宛て「プロジェクトには成功も失敗もつきもので、皆が何か変だと感じている。この道は続けられないのだから、思い切って葬り去ろう。偉そうなメールを書いて時間を無駄にする必要はない」という内容のメッセージを送ったようである。
Odyssey
発表:2022年
開発開始:2017年
開発中止:2024年1月
「オデッセイ」は、Blizzard Entertainmentが開発していたサバイバルMMOゲーム。
当初、Unreal Engineで開発されていたが、100人規模のプレイヤーを同一マップに収容し、マップも広大だったことから技術的問題が発生、ゲームエンジンを内製のものに切り替えるプロセスを踏んだ。
しかし、内製ゲームエンジンへの切り替えはより重大問題を招き、開発が難航、開発は遅れていったという。
マイクロソフトがActivision Blizzardを買収してから多くの従業員が解雇され、まだ完成までに数年かかると言われていたオデッセイのプロジェクトは中止された。
- ウルティマオンライン2
- トゥルーファンタジー ライブオンライン
- World of Darkness
- リネージュ3
- ZIPANG
- マビノギ2: アリーナ
- プロジェクト コペルニクス
- Fallout Online
- プロジェクトタイタン (Titan)
- Fable Legends
- Deep Down
- ION
- ボーダーランズ オンライン
- スケイルバウンド
- サドンアタック2
- ペリア・クロニクルズ
- エバークエスト ネクスト(EverQuest Next)
- タイタンフォールオンライン
- Magic Legends
- ドラゴンハウンド
- Neptune
- ファイナルファンタジー11 リブート
- Master X Master
- Pathfinder Online
- Project HON
- リネージュ エターナル
- Breakaway
- クルーシブル (Crucible)
- The Last of Us Online
- Project Karma
- マーベルのMMO
- Ares
- ロード・オブ・ザ・リングの新作MMORPG
- プロジェクトSH
- Odyssey
コメント
ペリアは残念だったな…思えばこのサイトを見るきっかけもペリアさんだった
結構知らないプロジェクトあったなぁ
EQNextは段々大言壮語になっていって「あ、これダメなやつだ」って思ってたら案の定だったわ
わいは、数少ないアーリー(当時はアーリーって珍しかったなって思い出した)参加者やけど
あの当時は夢に溢れていた記憶
マイクラよりも遥かに小さな、ボクセルブロックによる世界形成は夢のあるものだったけど
今思えば、当時のマシンスペックにはかなり酷で、今よりも高価なマシンを持つプレイヤーも少ない時代
しかも、作品の質はというと、風呂敷は大きく広げていたものの、アルファ版にすら達していないような内容だったな
理想と違って、思っているよりも細かく作れなかったしね
ただ、その後の建築系オンラインゲームの道程として必要な作品ではあったと思う
サドンアタック2とオーバーウォッチ2は被ってないだろ
マビノギの足絡めてるアートえっちだw
知ってるゲーム多いけど当時仕様とか見て興味引くものは無かったんだよな
この中でやったことあるのはMagicLegendsだけど最適化がなされておらずカックカクなのも最悪だったし、なによりハクスラで敵がワンサカ出るのに原作再現の為なのかスキルが召喚系ばかりな所為で敵味方が入り乱れて視認性最悪だった
ハクスラで全クラスがペット職みたいなのはどう考えても悪手だろって
MagicTheGatheringというつよつよIPで良くもここまでのゴミが作れるなと感心したもんだ
Ashes of creationもこのリストにいつか加わりそうなんだよな…
何年も開発が続いてるのに予定よりマップ広げますとかエンジン変えますとか待ってる側の身にもなってくれよ…
毎月進捗動画出してる点は良いんだがあのペースじゃ完成まで20年位かかりそうで
個人的に中止されたので残念だったのは50人規模で遊べるMMORTSのEnd of Nationsかな
第二のShattered Galaxyきたかと期待してたのになぁ
こういう記事を読むとこのブログの底力を感じる
マビノギ系列は作る方も相当に辛そうだし、本家の64bit化やUE化も本来のルートにはなかったんだろうな
ネクソンが多いの草
これは良記事
ライターさんGJ
Camelot Ochinchined 待ちくたびれたお・・
当時よく話題になっていた(知られてた)caseもあり、知らなかったものもあって、面白かった
失敗例はそれなり貴重よな
mihoyoも中止してたプロジェクトがあったなんて知らなかったそんなの
アニメ調GTA・・・確かにダメそうだな
こういう損切りも判断できるのが今に繋がるんだな
ラグナロクオンライン2はオープンβまでやってるから…日の目は見てるのか…