「MMOのプレイヤーはまるで老人ホームにいるようなもの」と海外メディア

MMORPG

PCゲーム専門メディアのPC Gamerは、『2026年にMMOを愛するのは、フラストレーションと喪失感、そして前に進むことの繰り返しだ。』という記事を公開し、MMOジャンルのジレンマについて説明している。

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MMOジャンルの停滞

PC Gamerの記事によると、2026年でも
『World of Warcraft』
『ファイナルファンタジー14』
『Guild Wars 2』
『エルダースクロールズオンライン』
『Fallout 76』
『City of Heroes』
『Old School Runescape』
等、MMORPGの良作は揃っており、ジャンル全体のプレイ体験自体は今も悪くないという。

新作は望みなし

しかし、“新作のMMO”を求めようとすると、途端に状況が変わり、望みがほとんどないのが実情だと説明している。

2025年には『MMOの大虐殺』が起こったと表現されており、「New World」を始めとして、開発中止やサービス終了などが相次いだ状況を指摘。最近も「Ashes of Creation」の未来が途絶えたばかりだ。

2027年1月にサービスを終了する「New World」

PC Gamerのライターは、「現状では、ゲーマーはMMOの古いタイトルに縛られており、ジャンルが停滞状態に陥っている」と嘆いている。

『MMOは変化する』が必ずしも良いことだけではない

記事では、MMOのようなライブサービスゲーム特有の構造が抱えるジレンマについて語られている。

気に入ったゲームが変わってしまう。必ずしも良い方向に変化するとは限らない。

「MMOは常に変化し続ける存在」だとしつつ、World of Warcraftではアップデートの度に評価が良くなったり悪くなったりを繰り返している点を例に挙げている。そしてそれが、場当たり的なアップデートを重ねているようにも思えるという。

また、FF14については変わらないことも時には問題になる例だとしており、漆黒のヴィランズは最高のRPGの一つだったとしつつも、ゲームとしては停滞感に苦しめられたという。次期拡張の「白銀のワンダラー」がトンネルを抜けた先の光のように感じられると述べている。

MMOを愛することはフラストレーションの連続

新作ゲームがないと、現状に満足しながら、次のアップデートに常に不信感を抱えつつ、悪いことが起きるのに備えるか、あるいは「このゲームはもうダメかも」という不安に苛まれるかのどちらかになり、こうした状況が繰り返されると熱が冷めてしまうという。

“老人ホームにいるようなもの”

MMOジャンルの新作はほとんど成功せず、古いゲームを遊び続けて、この先何か起こるのを待つだけの停滞状況は「老人ホーム」に喩えられている。

私たちMMOプレイヤーは皆、まるで老人ホームで次の大ヒット作を待っているような、どこか不気味な感覚に陥っている。

つまり、そのゲームの全盛期を楽しんでいるというよりは、「不安を抱えながら余生を楽しんでいるかのように感じられる」というのを皮肉っているわけだ。

株主は安定した成長を求める

PC Gamerの記事では、MMOジャンル停滞、特に最近の新作が軒並み失敗している状況の原因を「四半期ごとの成長を求める株主」にあるとしている。

どうしてこうなったのか?理由はいくつかある。まず、株主の存在だ。ゲームの開発中止は昔からあったことだが、MMOの開発には途方もなく長い時間がかかる。四半期ごとの成長を求める圧力は、「どこかのグラフの上昇しか見ていない」後期資本主義的なシステムにとって、MMOのような長期プロジェクトとは非常に相性が悪い。

エルダースクロールズオンラインの開発スタジオが取り組んでいた新作MMO『Project Blackbird』の責任者だったマット・フィラー氏は「投資家が求めているのは、毎年一定の割合で確実に数字が伸びていくビジネスです。これはXboxに限った話ではなく、すべての上場企業に当てはまります。予測可能で安定した成長を望んでいるのです。」と語っている。

開発が中止されたMMO「Project Blackbird」

好調と不調の波があり、成功と失敗を繰り返しながら成長していくのがMMOゲームであり、安定成長が求められる上場企業のやり方と噛み合っていないと指摘されている。

MMOが「シーズン制」を導入するのは、四半期決算に合わせやすく、シーズンごとの一時的な盛り上がりは収支報告書上見映えが良いからだという。

他のライブサービスゲームと比べても、ゲームサービスの成長に長い時間のかかるMMOジャンルは上場企業の経営陣や株主からすると成功を確信しきれないものであり、新作の開発を中止させたり、早めの損切りでサービス終了に至る要因となっている。

まだ10年は続くが、永遠ではない

PC Gamerの記事では、トレンドは波のようなものなので、MMOが第ニの全盛期を迎えることが期待されている。

一方で、今人気のMMORPGがあと10年は生き残れたとしても、永遠に続くわけではないため、新作が成功しないという状況はMMOジャンルが停滞から消滅に陥ってしまうことが危惧されている。

このライターは次のように締めくくっている。

「好きなゲームジャンルがなくなるかもしれない」なんて、この世のもっと大きな問題に比べれば些細なことだ。それでも、自分はやはりMMOが存在し続けてほしいと思う。MMOは素晴らしいものだからだ。そこで長く続く友情を築いてきたし、その体験をこれからの世代にも味わってほしいと思う。

まあ、その頃に人類が石器時代に戻っていたり、あるいはテクノファシズムの下で搾取される存在になっていなければ、の話だけど。

Loving MMOs in 2026 is an exercise in frustration, grief, and moving on
Allow me to get a little existential.

コメント

  1. 匿名 より:

    いろんなジャンルでライブサービス型のゲームが増えた今となっては、新作ゲームに人が定着しない現象はMMOに限らないよな

  2. 匿名 より:

    これ無理して老人ホームに例える意味あったんかな?
    とりあえず煽っておくクリックベイト的なやつ?

    • 匿名 より:

      ありがと。MMORPGに限定はしてるけどコミュニティ型のゲームなんてどうしたって長期スパンになるし、かといって過去に入れ替わりや新作がまったくなかったかといえば十分あったしなぁ

    • 匿名 より:

      例える必要もなく今時MMOなんてやってるの老人だけだろw

  3. 匿名 より:

    MMOは生活系からバトル、鯖の安定性その他求められる要素が多い上に
    10年以上運営続けてる既存の大作と比較されるから新作が食い込んでいくのは
    とにかく大変ってFF14が新生した頃のGDC公演で吉田が話してたっけ

    あの頃は新作も今より発表されてたもんだ懐かしい

  4. 匿名 より:

    なんでネガ記事のサムネはいつもFF14なんですか?

  5. 匿名 より:

    こんなの掲載したらMMOしか生きがいがないおじおばが発狂して乗り込んでくるぞ

  6. 匿名 より:

    FF14信者がまた激おこになってますよ

  7. 匿名 より:

    誰かが町内会オンラインって言っててしっくりきた

  8. 匿名 より:

    そもそもMMOに限らずゲーム開発と株式が相性悪すぎるのよ
    成功するかわからないものを長い時間かけて開発していくということが許されない

  9. 匿名 より:

    mmoに限らず他の畑でも同じでしょ
    FPSだって新作でてもすぐサ終
    俺の周りじゃつまんねー飽きたって言いながら一生apexかvaloやってるやつばかりよ

    • 匿名 より:

      もうジャンル問わずライブサービスゲー全般、もっと言えばソシャゲにも共通することよな
      世界的に見たら未だにCSやLoLがブチ抜いてるし、日本だってapexとかパズドラモンストとか…

  10. 匿名 より:

    好ましく無く変わってしまったならば、離れるが
    好ましいが変わらぬのなら飽きはせど、交流の場の1つでは在り続ける。

  11. 匿名 より:

    お金払ってサイコロ降って当たりが出るのをただ延々繰り返すほうが儲かるが、老人ホームとどっちがいいかみたいな話になってくるな。

  12. 匿名 より:

    AIで開発資金の問題は解決しないのかね?
    もしくはAIとMMOするソロゲーでも良い

  13. 匿名 より:

    MMOの大虐殺はWoW登場の時だと思うなぁ
    出た当初こそコナクソってタイトルもチラホラ出てきたけど、
    じきにどうせWoWには勝てないしって感じの風潮になってたよね
    NewWorldの時代はもうMMO界隈はポストアポカリプスだったよ
    WoW登場から始まった倦厭な感覚をずーーーーっと引きずった結果が今だと思うわ

    • 匿名 より:

      どこもWoWの真似しようとしたけど先行して大量のプレイヤー確保してそこからの資金力も圧倒的な鰤に敵う事もなく皆散っていったな

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