2022年8月11日からグローバルサービスを開始した「タワーオブファンタジー」だが、2021年末の中国サービス開始以前に発生した3つの問題を改めて紹介する
1. 崩壊3rdの武器を盗用
アクションRPG「崩壊3rd」に登場する武器『3rd聖遺物』とそっくりの剣が、タワーオブファンタジーのプロモーション映像に登場したことがある。
このPVが公開された後、中国のユーザーから批判を浴び、Hotta StudioはPVからこの剣を消すという措置を取り、動画を再投稿した。
開発会社は、このPVは外注で制作されたものだったため、確認作業が間に合わず、問題点を直す前にPVが公開されてしまったとして謝罪している。しかし、ゲーム内のアセットを使って作られたようなPVであるため、外注を理由にするのは無理があるように思える・・・。
2. 他作品の5つ星レビューをコピペ
ベータテスト中の様々なバグ等もあり、幻塔のレビューは散々なことになっていた。
運営はユーザーレビューのスコアを上げるために、BOTを使って他のゲームの5つ星レビューをコピーして幻塔のレビューとして投稿するということをやっており、これも中国で問題となった。
上記の画像は実際にBOTによってコピー&ペーストされたレビューだが、どれも文末が「,。」という奇妙な形になっているが、どうやらこれはBOTのバグだという。
決定的なのが下のレビューで、幻塔のレビューにも関わらず原神のキャラクターの「宵宮」について言及されている。簡単に訳すと「幻塔で宵宮を引くつもりはなかった」となり、違和感しかない。コピペした証拠(?)のカンマと句読点もついている。
レビューのコピペについて紹介している動画(bilibili)
3. 日本人クリエイターが制作した映像を盗用
幻塔のオープンベータテストのトレイラーが日本のクリエイターが制作したアニメーション映像「Hurray! コンセプトムービー2」にそっくりだと指摘された。
また、制作者もそのことについてTwitterで言及した。
今日の朝から、Hurray!のコンセプトPV2が中国の大手のゲーム会社から盗作にあっていますという連絡を受けています。
今日のうちにそれに関するツイートを行うので、よければ拡散をお願いします。— ぽぷりか (@POPREQ) December 30, 2021
比較映像を見ると、レイアウトや登場人物の動き、シーンのタイミングが酷似している。
▼中国のユーザーが投稿した比較動画
既にBilibiliからは幻塔のこのトレイラーは削除されており、運営は再び映像制作を外注していたことを理由にしていたようである。運営会社はこの件についても謝罪しており、作者とは和解済みとのこと。
この他にもキャラクターの戦闘モーション等が他のゲームに”似ている”というのは挙げだしたらキリがないようだが、上記の3つは確定的なものだった。
先日、当サイトで中国市場で幻塔が大ヒットしなかった理由という記事を投稿したが、中国サービスを開始する前にユーザーの信頼が地の底にまで落ちていたのもその理由かもしれない。
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