中国人観光客が日本で何十万、何百万円の買い物をするという「爆買い」が今年話題となったが、ゲームでも爆買いのようなことをする中国人がいるようだ。
中国のMMORPG「天涯明月刀」のプレイヤー”Kyle”が、ゲーム内の土地を買うために多額のリアルマネーをつぎ込んだことが話題を集めている。
武侠MMORPG「天涯明月刀」のハウジングシステムを利用するには、ゲーム内の土地をオークションで競り落とす必要があり、当然だが良いロケーションの土地は非常に高額になる。
Kyleというプレイヤーは、天涯明月刀のゲーム内でも特にロケーションの良い杭州西湖の巨大な土地に1000000金を入札し、土地を手にしたようだ。
このゲームの普通の土地が50金~100金程度で、高くても500金程度であり、100万金というのはあまりにも桁違いだったため、他のプレイヤーたちが「狂っている」と形容し、彼が注目を集めることになった。
(天涯明月刀は金銀銅の通貨方式のため、100万金=100億銅となる)
当然ながら、これほどのゲーム内通貨を1人で集めるのは不可能に近く、公式RMTを利用して通貨を獲得したのはほぼ確定的だ。
(テンセントが運営するオンラインゲームには、リアルマネーで購入できる”Q幣”でゲーム内通貨を交換できるものが多く、天涯明月刀も公式RMTが可能なゲームの一つだと思われる。)
中国のあるサイトの記事によると、Kyleは「誰かが60万QB(=60万人民元)で杭州No.1の土地を買うと言っている。だから俺は100万人民元(約500万金相当)を準備した。」と事前に書き込んでいたという。
このサイトの情報では、彼の入札金額の100万金をリアルマネーで入手するには約21万人民元が必要なようで、これは日本円では400万円相当となる。
最終的に彼がいくら使ったのかは不明だが、もし100万人民元を準備していたという発言が本当なら、日本円で1900万円相当をゲームのために用意していたことになるが・・・。(実際に使ったのは21万人民元程度だと思われるが)
中国のゲーム情報サイト新浪がKyleにインタビューをしたところ、彼がプレイしているサーバーは”1区1服”、すなわち「第1区の第1サーバー」で、さらに杭州エリアのNo.1豪邸を建てられる土地であったため非常に価値が高いと思い、他の誰にも落札させないためにこれだけのお金を費やしたという。
本当にそれだけの価値があるのか?という質問には、「100万金をつぎ込んだだけの価値があるかどうかは今後のゲームの開発と運営にかかっている」と答えている。
▼トレーラーの最初の方でハウジングが紹介されている
これだけのリアルマネーをつぎ込む彼も彼だが、それを可能させているテンセントが中国のプレイヤーからよく批判されるのは納得するしかない。
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