もはや誰も教えてくれない「最近のグラボの補助電源ケーブルが事故りやすくなる」危険な状態とは

技術・ハードウェア

RTX 40シリーズが発売された時期に、新規格の補助電源ケーブルが原因とされる故障が多発し問題となった。

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補助電源コネクタ・ケーブルが溶融

▼まずはこちらを見るのが良いだろう

これは2026年1月30日に投稿されたものだ。

🔥海外の配信者が投稿したこの動画は、ハイエンドNVIDIAグラフィックカードの補助電源ケーブル及びコネクタが溶融している様子が映されたもの。

この事故は、「12VHPWRケーブル」が正しく挿入されていなかったり、ケーブルそのものが粗悪品であるなどの理由で発生する既知のもの。

NVIDIAは12VHPWRコネクターの設計上の欠陥を認めており、RTX 50シリーズが発売される頃には改良版の『12v-2×6』規格に刷新され、対策が施された。

12VHPWRケーブル

しかし、対策されたRTX 50シリーズでもコネクタが溶けたという報告がされている。

将来溶けるかもしれない『グラフィックカード補助電源ケーブル』の危険な状態☠️

✅️旧規格の「8pinコネクタ」であれば心配無用。
RTX 5060などは8pinコネクタが採用されているので危険無し

以下に多く当てはまるほど危険

  • RTX 4090やRTX 5090のような大量の電力を消費するハイエンドカードである
  • コネクタが完全に挿さっていない【致命的】
  • 8pin→12VHPWRへの変換ケーブルを使用している
  • 初期の12VHPWRケーブルを使用している
  • 聞いたことのないメーカー製のケーブル
  • ケーブルを接続部の根元近くから急に曲げている
  • サイドパネルと干渉し、ケーブルが強く押されている
  • 高負荷後、12VHPWRケーブルのコネクタ近くが異様に熱い
  • 電源ユニットが最新のATX 3.1規格ではない

このような溶融事故が起きる理由

12VHPWRケーブル(12v-2×6ケーブル)は、1本で600Wもの電流を扱うことが可能だが、その分1pinあたりの電流密度が限界に近い設計となっている。

以前のハイエンドグラフィックカードでは、8pinの補助電源ケーブルを2本、3本と使っていたため、1pinあたりの負荷が小さかった。

初期(2023年頃)の12VHPWRコネクタは、奥まで挿さっていなくても電流が流れてGPUを起動できてしまう欠陥があった。さらに、接続時のカチッという音が小さく、しっかり挿さっているのかどうかユーザーがわかりづらいという問題もあった。

コネクタの挿入が中途半端なため接触抵抗が増加し、局所的に異常発熱が起きて焼け焦げる事故に繋がっていた。

さらに、補助電源ケーブルが硬く、長さが足りなかったり、ケースに十分なスペースがない等の理由で、接続部に張力がかかった状態で設置してしまい、気付かないうちにコネクタ内部の接触面積が減少、異常発熱に繋がるケースがあるようだ。

話題になってから時間が経ち、事故ってからこの欠陥を知る人が増えた

最初に紹介した動画のように、まだ事故は起こっている。

RTX50シリーズでは「12V-2×6」という新規格に刷新されたことで、コネクタが完全に挿入されていないと通電しない安全設計となったはずである。

しかし、12V-2×6規格のケーブルを使っていたとしても、コネクタの根元から急激に曲げると、ピン内部ではズレが起きて抵抗が増加して溶融してしまうと考えられる。

グラフィックカード事故防止ポイント

消費電力が少ないRTX 5070やRTX 5070 Tiではこの問題はほとんど報告されていないので、気にしすぎる必要はないが、RTX 40世代のGPUや、RTX 5090を使っている人は以下のポイントに注意することで事故が防ぎやすくなるはずだ。

  • カード側・電源側共にコネクタを完全に挿入する(中途半端は事故に繋がる)
  • 初期の12VHPWRケーブルではなく「12V-2×6ケーブル」を使う
  • 補助電源コネクタの根元付近からケーブルを急に曲げない(結束バンドなどで調整)
  • PCケースのサイドパネルで12V-2×6ケーブルを強く押さない
  • 8pinから変換しない(ネイティブ12V-2×6推奨)
  • どうしても8pinから変換する場合は信頼できるメーカーの変換ケーブルを使う
  • ATX 3.1対応のPC電源ユニットを使う
  • RTX 4090/5090は電源容量1000W以上の電源ユニットを使う

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