ファイナルファンタジーXIVのプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は、韓国メディアのインタビューでPC MMORPGの停滞期は終わったと話した
PC MMORPG市場の見通しについて聞かれた吉田氏は、グローバル市場の観点ではPC MMORPG市場の停滞期は終わったと考えていると答えた。
吉田プロデューサーによると、FF14の新規ユーザーが世界的に増加しており、最近FF14で初めてPCのMMORPGに触れたり、MMOに復帰するというユーザーも増えている事が根拠だという。
20年前にウルティマオンラインやエバークエストをプレイしていた世代の一部がPCのMMORPGに戻ってきており、彼らは以前ほど情熱的にはプレイしないが、余暇時間を活用して十分に意味のあるゲームプレイしているとのこと。
歳を取り、社会的にも経済的にも安定し、子供もある程度大きくなって余裕ができたからではないかと吉田氏は分析しているという。
また、FF14もこういったユーザーに影響を受けており、以前のMMORPGは長い時間をかけて遊ぶイメージが強かったが、現在のFF14は時間が空いている時に遊んでもほとんどのコンテンツを消化できるように変化したと、吉田氏は話している。
吉田プロデューサーは、10代~20代前半のプレイヤーの重要性についても語っており、この世代は主にソーシャルゲームやモバイルゲームのような小さな規模のゲームをプレイしてきたので、PC MMORPGのような大規模なゲームを新鮮に感じていたという。
吉田氏個人的には、10代~20代前半のユーザー層が経済力を持った頃にPC MMORPG市場が拡大し、新たなユーザーを牽引する原動力になると考えているようだ。
さらに、近年ではPC MMORPGにおける新規ユーザーの流入が活発化しており、近うちに環境が良くなると思っているとのこと
一方で、20代後半~30代前半のユーザー層がすぐにPC MMORPGを楽しめるようになるのは大変だという。しかし、4~5年後にはこの世代のプレイヤーにとっても、PC MMORPGという選択肢が再び現れるかもしれないとのこと。
その理由としては、この世代はゲームをする時間があまりなく、MMORPGよりも短時間で楽しめるカジュアルゲームに投資する傾向があるからだという。
また、吉田氏によると、黎明期のMMORPGプレイヤーは、RTS、RPG、FPSといったジャンルのゲームに触れた人が多いが、今の若い世代はRPGをやったことがない人も多いという。
若い世代は色々なジャンルを遊んだ後最後の段階でRPGに触れると逆に新鮮に感じる事もあり、この点も今後のMMORPG市場に大きな影響を与える要素だと吉田プロデューサーは考えているようだ。
ソース: THIS IS GAME
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