「黒い砂漠」 開発元との交渉決裂によりロシアサーバーで全プレイヤーデータがワイプされる悲劇。サービスも一旦終了。

MMORPG「黒い砂漠」のロシアサービスで、運営移管時にユーザーデータが引き継がれないという事態に陥る事が明らかになった

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交渉決裂、データの引き継ぎが不可能に

黒い砂漠のロシアサービスは当初からGameNet(Vebanaul Holdings)が現地で運営を行ってきたが、開発元のPearl Abyssが現地で直接運営できるように交渉が行われていたという。

そんな中、Pearl AbyssとGameNetの交渉が決裂し、運営権を移譲される予定のPearl Abyssが、GameNetが保有している各種ユーザーデータを合法的に取得する事ができなくなってしまったという。すなわち、運営移管するのにプレイヤーのデータは引き継がれないという悲惨な状況になってしまったのだ。

当初の契約で、ロシアサービスの全てのデータの権利をGameNet側に帰属させていたため、Pearl Abyssの現地運営という強行に反対したGameNetは、データを引き渡さないという手段に出たものとみられている。

Pearl AbyssとGameNetのライセンス契約は10月12日で失効したため、10月12日をもってGameNetによる黒い砂漠のロシアサービスは終了した。
もし今後もPearl AbyssがGameNetからデータを受け取ることができなければ、3年分のプレイヤーデータが完全に消滅し、Pearl Abyssによるロシアサービス開始の際には0からのスタートになってしまうというわけだ。

さらに悲惨なことに、ユーザーの課金アイテム購入履歴も手に入れる事ができないため、既存ユーザーに補償を行うこともできないという。

Pearl Abyss側は当初はGameNetから翻訳データ等も受け取るはずだったが、交渉決裂でこれも受け取る事ができなくなったため、60万以上の文章を再度ロシア語に翻訳する作業が必要となり、すぐにはロシアサービスを開始できないようだ。

一方で、ロシア運営だったGameNet側はPearl Abyss側に問題があると指摘しており、「過去1ヶ月間、私たちはPearl Abyss社に対して、移行プロセスを確実にするために必要な期間のライセンス契約を延長するよう求める申し立てを繰り返しましたが、要求がすべて拒否されました。」「GameNetでは、何が起きているのか誰も理解していないため、サービスの停止、新しいサーバーの欠如、Pearl Abyssによって開始される新サービスについて説明することはできません。」と公式サイトで告知している。

ソース:黒い砂漠ロシア公式サイト, GameNet

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